【胃下垂】胃下垂の症状・原因・改善方法・なりやすい人とは

最終更新日:2016年8月10日

胃下垂はその名の通り、胃の位置が下がってしまっている状態のことです。

「胃下垂の人は食べても太らない」と思っている人もいるかもしれませんが、胃下垂の人が悩んでいる症状もあります。

胃下垂の症状・改善方法・なりやすい人をご紹介します。

1.胃下垂とは

胃下垂とは、胃が本来あるべき位置よりも下に下がってしまっている状態の事を言います。

胃下垂そのものは胃が下がっているだけなので特に健康等の影響はありません。

病気というわけではありませんが、胃が下がってしまうと臓器が下に押しつぶされてしまい、それが原因で冷え性や便秘といった症状が出てしまう可能性があります。

更に胃下垂が進み胃アトニーになってしまうと、胃の働きが悪くなり栄養を上手く吸収できなくなってしまいます。

「それだと太りにくくていいのでは?」と思う方は多いですが、それだと胃が食物をどうにかして消化しようと胃液を多く出しすぎてしまいます。

そうなると胃潰瘍や胃炎になりやすくなるので、改善する必要があります。

胃下垂は、胃が下がって下腹が出ている状態なら自分で分かる事もありますが、軽度の場合なら自覚症状がないので気がつかない事がとても多く、病院へ行って初めて自分が胃下垂や胃下垂気味だという事を医者から教えられて驚いたというケースもあります。

胃下垂の場合は、少食だったり、食欲不振だったりと症状が出ている場合があるので「ひょっとしてそうかな?」と思ったら病院へ行ってみるようにしましょう。


2.ゲップが出てしまう(胃下垂の症状1)

胃下垂の人は、食事の後にゲップが出やすくなってしまいます。

炭酸飲料やアルコールなどを飲んでいないのに、ゲップが出てしまい、恥ずかしい思いをしている人もいるでしょう。

人前でゲップが出てしまうと、周りの人に不快な印象を与えかねません。

胃下垂の人のゲップは、我慢しても出てしまいます。

食べ物や飲み物を変えても出てしまうのが特徴です。

ゲップが出そうな不快感がムカムカと続く場合もあります。

もちろんゲップが良く出るからと言って、必ずしも胃下垂であるわけではありません。

中にはゲップが出やすい人もいるので、胃下垂かどうかは病院で診てもらいましょう。

3.胃もたれや胃痛がある(胃下垂の症状2)

胃下垂の人は、食事をすると胃もたれを感じたり、胃痛に悩まされたりすることも多いものです。

他の人よりも早く満足感を感じやすいこともあり、まだ少ししか食べていないのに「もう食べたくない」と思ってしまいます。

そして、そんなに食べていないのに胃もたれを感じてしまいます。

胃下垂の人は、胃もたれや胃痛の症状のせいで、たっぷりと食事ができず痩せてしまうこともあります。

もちろん胃下垂の人の胃もたれや胃痛はずっと続くものではないので、この症状がお腹をさするとマシになることもあります。

また空腹状態でも胃もたれを感じる場合もあります。


4.頭痛やめまいに悩まされる(胃下垂の症状3)

胃下垂の人は頭痛やめまいといった症状に悩まされてしまうこともあります。

慢性的な頭痛やめまい、ひどくなると首痛が続くことがあります。

胃下垂により、筋膜が下に引っ張られ、首や頭が痛くなってしまいます。

頭痛やめまいが続くため、市販の薬を飲んでみたり、マッサージに行ったりする人もいるでしょう。

けれど胃下垂の症状は慢性的なのでそれだけでは改善するのは難しいこともあります。

胃下垂と病院で診断されたら、自分に合う薬を処方してもらったり、胃中心に施術してもらったり、正しい知識に基づいて対処することが大切です。

原因がわからないまま市販の薬を飲み続けるのは、胃腸のさらなる負担にもなりかねないので注意しましょう。

5.食欲が落ちる(胃下垂の症状4)

胃下垂の人は「太らないからよく食べる」と思われがちですが、実は食欲が落ちる症状に悩まされている人もいるのです。

そのために体調が悪くなったり、体重が減ってしまったりします。

また食欲不振や胃の消化力の低下で栄養不足になってしまうこともあります。

そのため、肌荒れが起こってしまうこともあります。

また髪や肌のツヤもなくなっていきます。

女性にとって肌のトラブルは避けたいですよね。

胃下垂で食欲が落ちてしまったときでも、栄養素には気を配り、少量でも何回かに分けて、バランスの良い食事を心がけなければいけませんね。

胃下垂の人が「大食い、太らない」というのは単なる噂なのかもしれません。


5.便秘や下痢になる(胃下垂の症状5)

胃下垂の人が悩まされる症状の中には便秘や下痢になってしまう、というものもあります。

実は、生まれた時からの体質もありますが、暴飲暴食が続くと胃下垂になってしまう人もいるのです。

その場合、便秘や下痢の原因になってしまいます。

胃下垂の人は、胃が下がっているために腸が押しつぶされてしまい、便が出にくくなってしまいます。

また消化吸収の悪い状態や、腸が押しつぶされた状態が続くと、今度は下痢になってしまうこともあります。

胃の負担、消化の負担になってしまう暴飲暴食はやめたり、消化の良い物を食べるようにしたり、食生活を見直す必要があります。

7.胃潰瘍になってしまう(胃下垂の症状6)

胃下垂の人は、胃潰瘍になってしまうことも多く、そうなると病院での治療が不可欠になってしまいます。

胃が食べ物を消化するときに出す胃酸の分泌が過度になると胃潰瘍になってしまいます。

また胃潰瘍の人は、口臭がきつく、歯を磨いても臭いが消えません。

ひどい腹痛が襲ってくることもあります。

また耐えられる痛みが続くと病院に行かず我慢してしまうことがあり、悪化させてしまうので危険です。

胃下垂による胃潰瘍の症状を防ぐためには、とにかく胃への負担を減らすことが必要です。

食生活に合わせて喫煙やストレスも負担となるので、過度に喫煙習慣や疲れが溜まっている人は、生活習慣を見直す必要があるでしょう。

8.暴飲暴食(胃下垂の原因1)

胃下垂とは、本来胃があるべき位置から下に下がってしまっている状態の事を言います。

胃下垂そのものは体調不良の原因にはなりませんが、胃が下がる事で腸等の内臓が押されてしまうので、胃もたれや冷え性、便秘等の原因になってしまう事があります。

下腹が膨らんでいる等自覚症状がある場合もありますが、ほとんどの場合自覚症状が無いので、病院へ行って他の病気を治している時に胃下垂だと分かって「まさか自分がそうだったなんて」と思った事がある方は多いです。

そんな胃下垂ですが、様々な原因で引き起こす可能性があります。

まずは暴飲暴食です。

食べ過ぎたり飲み過ぎたりしていると、胃へ多くの食べ物が常に入った状態になります。

そうなると胃は重力の影響で下に下がってしまうので、結果胃下垂になってしまいます。

暴飲暴食をしている方は、今すぐにやめましょう。

身体にも良くありませんし、ストレスになってしまいます。

胃下垂は、暴飲暴食をやめて胃に優しい生活をする事で徐々に治す事ができます。

さらに早食いだと胃が長い時間食べ物を消化するのに時間がかかるのでさらに胃が下に下がってしまいます。

食べ物はゆっくり、時間をかけて美味しく食べるようにしましょう。

まず、消化にいいものを中心に食べる事を心がけるようにしましょう。

さらに消化を良くするために、良く噛んで食べる事でさらに胃に優しくなります。

胃に優しい食べ物は、温かいスープやうどん、お粥に豆腐やバナナ等です。

毎日これらを中心に食べるようにしましょう。


9.ストレスが原因(胃下垂の原因2)

ストレスが原因だと、身体の様々な機能が低下してしまいます。

当然、胃の消化も悪くなりますのでストレスが溜まっている時に普段と同じくらい食べてしまうと、胃に長く食べ物が入った状態が続きますので胃が下に下がってしますのです。

この場合、まずストレスを解消する事を考えるようにしましょう。

ストレスが解消されて元気になったらまた正常に消化できるようになりますので、胃下垂にならずに食べ物を美味しく食べる事ができるようになります。

また、食べ物をたくさん食べる事がストレス解消になっている方は、1でも書いた通りさらに胃下垂になる原因になってしまうので、別の事をストレス解消をするようにしましょう。

ストレス発散の方法は人それぞれです。

部屋でゆっくりとアロマを焚いてヨガをしたり、本を読んだりと一人で落ち着く事がストレス解消になる方や、スポーツをしたりカラオケで大声を出したり、友達とわいわいお喋りをしたりと外に出て何かをする事がストレス解消になる方もいます。

誰にでも自分に合ったストレス解消法が必ずあります。

それを見つける事で、胃下垂になるのを防ぐ事ができますし、メンタルも安定しますし、体調不良にならずにすみます。

気分がスッキリするストレス解消法を見つけて下さいね。

10.体質が原因の場合(胃下垂の原因3)

体質が原因で胃下垂になる人もいます。

まず、痩せ型の人であまり筋肉が無い方は胃下垂になりやすいです。

これは、胃を支える筋肉が弱いので、胃が自然にどんどん下に下がってしまうからです。

この場合は腹筋等お腹周りのインナーマッスルを鍛えて胃を支える筋肉をつけるようにしましょう。

また、普段から運動をしないという方はこれをきっかけに運動をして少しでも全身健康になる習慣を身につけるようにする事をオススメします。

また、姿勢が悪くて猫背の方も胃下垂になりやすいです。

猫背になると胃はもちろん内臓の動きが悪くなりやすくなるので、姿勢を良くするようにしましょう。

自分でなかなかできない場合は整体へいくのも一つの手です。

また、鍼灸院へ行って治す方もいます。


11.腹筋をする(胃下垂の改善方法1)

胃下垂は、特に今すぐ手術をしなければならないという悪い病気ではありません。

自分で治していく事ができるので、胃下垂だと分かったら自分で徐々に治していくようにしましょう。

まず、オススメの方法は腹筋をする事です。

胃下垂だと胃や胃の周辺の筋力が弱っているので、胃の周辺の筋力を鍛える事で胃を徐々に元の位置に戻す事ができます。

腹筋は、下腹部の筋力を鍛える方法で行うようにしましょう。

お尻と手を床につけ、そこから足を上げるようにする事で下腹部の筋力を鍛える事ができます。

他にもインターネットの動画サイトには下腹部を鍛える筋力トレーニング法がたくさんありますので、色々試して自分が楽しい、続けられるというものを選ぶようにしましょう。

また、職場や学校でもお腹を常にへこませる事を意識するようにしましょう。

これなら職場や学校でも気軽にする事ができるのでとても便利です。

他にも胃下垂の方は運動不足で全体的に筋力が足りていない方が多いので、運動不足を実感している方は毎日少しでも運動をする事を心がけるようにしましょう。

12.整体や鍼灸院へいく(胃下垂の改善方法2)

猫背等姿勢が悪くて胃下垂になっている方は、その姿勢が原因で胃下垂になっている事が考えられますので整体へいく事をオススメします。

骨盤矯正をしたり、いい姿勢を教えてもらって猫背を治す事で胃下垂を改善する事ができます。

一度正しい姿勢を身につけたら再度胃下垂になる事もありません。

また、鍼灸院へいくのもオススメです。

鍼で胃下垂を治療する事ができるので、鍼灸院を訪ねる方はとても多いです。

また、胃下垂に効くツボにお灸をする事で胃下垂を改善する事ができます。

おへそから親指二本分あたり上の場所にある「下脘」という場所が胃下垂のツボです。

他の場所よりも少し固いのが特徴です。

ここを指圧かお灸で刺激しましょう。

鍼灸院の先生に聞くと確実に分かりますので、行った時に教えてもらいましょう。


13.食生活を見直す(胃下垂の改善方法3)

胃下垂で一番大事なのは、食生活を見直す事です。

いくら他の事をしても胃に悪い食生活をしてしまうと胃下垂はずっと治らないままになってしまいます。

胃下垂の場合はなかなか消化しにくいので、暴飲暴食はもってのほかです。

ゆっくりと胃に優しい食べ物を中心によく噛んでしっかりと食べるようにしましょう。

消化のしにくい食べ物は控えるようにして、うどんやちょっと柔らかめの白米等を主食にすると胃に優しく、必要なカロリーをしっかりと摂る事ができます。

また、一回の食べる量を減らして、その代わり回数を増やすようにしましょう。

そうする事で消化しやすく、胃に負担がかからないのでそれ以上胃下垂になるのを防ぐ事ができます。

太らない事が悩みという方は、高カロリーのものを積極的に食べるようにしましょう。

特にカロリーが高い飲むタイプのゼリーは、効率よく、しかも胃に優しくカロリーを摂取できますので、日常生活に取り入れる事をオススメします。

14.痩せている人(胃下垂になりやすい人1)

胃下垂の原因の一つとして「筋力不足」が挙げられます。

これは単に見た目の筋肉が少ないというわけではなく、胃を支えている内臓の筋肉が筋力不足に陥っているということです。

特に痩せている人というのは内臓の筋肉が少ないことが多く、食べ物が入った胃を支えることができずに胃下垂になってしまいます。

ですから、ダイエットなどをして身長に必要な分以上の体重を落としてしまうと筋力が低下して胃を支えるための筋肉まで衰退してしまい、胃下垂になって様々な症状が出てしまうことがあります。

また、ダイエットなどをしなくてももともと痩せている人に多いと言われており、痩せている人の中には生まれつき胃下垂という人もいます。


15.老人(胃下垂になりやすい人2)

1で胃下垂の原因の中に「筋力不足」があるとご紹介しましたが、痩せている人のほかにも胃下垂になりやすい人がいます。

それはお年寄りです。

人は加齢によってどんどんと筋力がなくなっていきます。

そのため、お年寄りは胃下垂になることが多いと言われています。

「老人」というと60歳~を想像する方が多いかと思いますが、筋力低下は加齢によって起こるので中年と呼ばれるあたりであれば十分に加齢によって胃下垂になる可能性があるそうです。

16.早食いな人(胃下垂になりやすい人3)

早食いな人というのは「かまない」「すぐに飲み込む」という行為を繰り返して食事をさっさと済ませてしまいます。

それは胃に対して多きな負担になってしまいます。

なぜなら、普通は胃に入るために食べ物は「噛む」ことで小さくなり、その小さくなった食べ物を「唾液」の中に含まれる酵素が分解して消化を助けます。

本来であればこの「噛む」「唾液で消化を助ける」という二つの工程を経てから胃での消化になりますが、早食いをしてしまうとこの噛むこともほとんどせず、そのため唾液による消化の助けもほとんどなくなります。

こうして普段から早食いをしていると胃に大きな負担やストレスをかけます。

胃はストレスなどで機能が低下していると消化がうまくできずに胃が下がってしまうことがあります。

さらに、早食いによって消化が悪いと新陳代謝も悪くなってしまうため内臓の筋力が低下してしまうことも十分に考えられます。

胃に大きな負担をかけるだけでなく健康にもよくない早食いの人は胃下垂になっていることが多いのかもしれません。


17.猫背の人(胃下垂になりやすい人4)

胃下垂になっている人に見られる特徴として「猫背」が挙げられるそうです。

というのも、猫背になるなどして姿勢が悪いと骨盤がゆがみます。

骨盤がゆがんでしまうと内臓の位置もおかしくなります。

たとえ内臓の筋力が低下していなくても支えとなっている骨盤がゆがんでいるので胃が下がってしまいます。

特に猫背の姿勢というのは胃下垂になりやすいと言われているので普段から猫背気味な人は胃下垂になっているかもしれません。

また、背が高くて痩せている人に胃下垂が多いのも背が高くて痩せている人は猫背気味になりやすいからだとも言われています。

確かに平均身長が低くお辞儀をしたり腰を低くすることで礼儀を示す文化のある日本では体の大きな人というのは猫背になってしまいがちなので胃下垂になりやすいのかもしれません。

15.不規則な生活をしがちな人(胃下垂になりやすい人5)

胃下垂はホルモンバランスの乱れによっても起こると言われています。

不規則な生活をして体にストレスが溜まってしまうとホルモンバランスが乱れてしまいます。

ホルモンバランスが乱れることによって自律神経に異常が出て内臓の動きが悪くなってしまいます。

そうすると胃はうまく食べ物を消化できなくなってしまい、食べ物が重さが長い時間胃に残ってしまい徐々に胃が下がってきてしまいます。

さらに、ホルモンバランスが乱れることによって内臓の動きが悪くなると新陳代謝も悪くなるので筋力が低下してしまいます。

そうなると重くなった胃を支える筋力もなくなるのでさらに胃下垂になるリスクが高まると言えます。

夜更かし、食事バランスの乱れ、睡眠不足…など生活バランスの乱れによって胃下垂は引きおこるのでそういった生活になってしまいがちな人は胃下垂になりやすいでしょう。

胃下垂を改善していこう

胃下垂の人は、ゲップが出てしまったり、便秘や下痢になってしまったり、不快な症状に悩まされることがあります。

また胃もたれや食欲不振のために思うように食事ができず痩せてしまうこともあります。

胃下垂が酷くなると胃潰瘍になってしまうこともあるので注意が必要です。

胃下垂の症状が思い当たる人はできるだけ早く対処したいですね。