肩甲骨付近の背中が痛い時に考えられる原因

最終更新日:2015年6月13日

痛みって、本当に不快な症状ですよね。

お腹の痛みなら、昨日なにか悪いものを食べたかな?や生理が近いなど原因も思い浮かべやすいと思います。

だけどもし、それが背中の痛みだったなら?

今回は背中の痛み、それも背中の上のほう、肩甲骨付近の痛みの原因についてご紹介します。

1.筋肉痛

肩甲骨の周りには筋肉がついています。

この筋肉を酷使すると、他の筋肉と同じように筋肉痛になります。

筋肉痛になるほど肩甲骨なんか使わないよ、と思うかもしれません。

けれど意外と使われる筋肉、それが肩甲骨の周りの筋肉です。

例えば、好きなミュージシャンのライブに行った時を想像してみてください。

ノリのいい曲が演奏されたら、腕を振り上げたりしませんか?

ロックミュージシャンだったりしたら、2-3時間断続的に腕を振り上げっぱなしなんて事も、あるかも知れませんね。

この、腕を振り上げるという運動のことを上方回旋というのですが、僧帽筋と前鋸筋という肩甲骨の周りにある筋肉が行っています。

だからライブの翌日に肩甲骨の辺りが痛むのは、十分にあり得る話です。

ライブに行った訳ではなくても、腕を上げての頭上での長い作業なんかをした後にも起こりうることです。


2.姿勢が悪い

姿勢が悪いというのも、背中や肩甲骨付近が痛くなる原因の一つです。

真っ直ぐにに立ってくださいと言われて、本当に真っ直ぐ立てる人は稀です。

大抵の人は、程度の差はあっても右か左か体が傾いでいるものです。

人にはどうしても利き足というものがあるので、自然とそちら側で体重を支えようとしてしまいます。

最近、取り沙汰されることの多い骨盤の歪みなんかも、関係してくる因子の一つでしょう。

ともあれ、この体の傾ぎが大きければ大きいほど、傾いでいる側の筋肉に負担がかかります。

前記した筋肉痛にも関連してくる話ですが、筋肉に負担がかかれば痛みを生じます。

猫背で長時間作業した時など、覿面に背中が痛くなると思います。

長時間、それも負担のかかる姿勢を維持したことで血液の流れが滞ってしまい、筋肉が虚血という状態になってしまって痛みのサインが神経に伝えられた結果です。

虚血が改善されてしまえば痛みのサインも出ないので、そんな時はストレッチ体操をしたり、同じ姿勢を長く続けずに時々体を動かしたりすることで、効果的に痛みを回避することができます。

3.心の問題

心に抱えている問題やストレスが、痛みの原因になっている可能性もあります。

ストレスは色んな病気の原因になりますが、痛みの原因としても重要です。

ストレスで心が弱れば、その人の体の一番弱い部分に悪影響が出てきます。

それが背中や肩甲骨付近の痛みという形で現れる人もいるでしょう。

ストレスが蓄積してくると、痛みをどうしても強く感じてしまうのです。

結局のところ、痛みを感じているのは脳です。

通常ならば、脳は必要以上の痛みを感じないシステムを持っています。

脳の側坐核という部分からオピノイドという鎮痛物質を出して、痛みをコントロールしているのです。

このオピノイドですが、精神的ストレスを感じると出にくくなることが分かっています。

だから元々、軽微な背中の痛みがあったとして、ストレス過多の環境が続いて脳からオピノイドがでなくなって、我慢のならない痛みとして感じるようになる。

それも十分に考えられるパターンの一つです。


4.肩甲骨付近以外の場所の不調だと内臓の痛みの可能性も

筋肉の問題ではなくて、実は内臓の痛みだったという可能性もあります。

背中が痛くなる臓器として代表的なものは、やはり膵臓でしょう。

膵臓は後腹腔臓器といって背中側にある臓器ですので、ここに何か問題があると背中が痛くなります。

腎臓も後腹腔臓器ですので尿管結石などの時には背中が激烈に痛みますが、部位としては肩甲骨よりもっと下、腰のあたりが痛みます。

そして背中の痛みの原因として、一番の問題になるのは実は心筋梗塞です。

心筋梗塞では胸が痛くなる、それがスタンダードな痛みの形だと思います。

けれど心筋梗塞の人の中でも少なくない人が、背中が痛いと訴えてきます。

こういう痛みは、放散痛とか関連痛と呼ばれています。

放散痛というのは、背中に近いところにある臓器の痛みが背中まで響いてしまう痛みのことです。

関連痛というのは、実際に問題がおきている部位とは違う部位が痛むと脳が勘違いしておこる痛みのことです。

神経というのは脳神経から枝分かれして全身に張り巡らされているのですが、どこかに痛みがあった時に、同じ神経の束であったり、隣り合った神経の束であったりする部分が痛いと脳が勘違いしてしまうことがあるのです。

どちらにしろ、もしその痛みがが内臓からくる痛みだったなら病院に早めに受診した方が良いでしょう。

背中上部、肩甲骨付近の痛みに不安なら病院へ

以上、背中の上部における痛みの原因をご紹介しました。

神経痛という言葉を耳にすることは多いですが、神経自体は痛みません。

痛いのは神経の先っぽ、神経線維と呼ばれる部分です。

この神経線維は筋肉の中に豊富にあるので、痛みを感じた時、その痛みの原因が筋肉にある可能性は高いです。

痛みというのは、酸素が足りていないよと察知した神経線維から脳に送られるサインです。

だから虚血という状態を改善させてあげること、それが筋肉の痛みを和らげるために重要になってきます。

デスクワークなどでは同じ姿勢をずっと続けないで、休憩をとったり、時々は姿勢を変えてみたり。

ストレッチや軽い運動を行ってみたり。

運動不足で背中の筋肉量が少ない人は姿勢を保つだけで筋肉疲労してしまう可能性もあるので、そんな時には筋力トレーニングしてみたり。

血の巡りを良くするために、ゆっくりお風呂に入って温めてみたり。

ストレスを溜めないように、気分転換してみたり。

そういう努力で、痛みは和らぐかもしれません。

それでも良くならない長引く痛みは、どこか内臓が不調を起こしている可能性もあるので、病院で相談してみてください。

また今回あげた以外にも原因は考えられますので、不安な場合も医師に相談すると良いでしょう。