急性胃腸炎の原因と対策。安静にして治そう

最終更新日:2015年6月1日

お腹が痛い!吐き気がする!なんて症状が急に表れたら、それは急性胃腸炎かもしれません。
そんな症状の場合は、人に伝染する病気の可能性もありますから、慌てないで対策をとりましょう。

今回は、急性胃腸炎の原因や、かかってしまった場合の対策についてご紹介します。

1.急性胃腸炎は、ウイルス性と細菌性に分かれる

急性胃腸炎を引き起こす原因は、ウイルスや細菌に感染したことから起こるのがほとんどです。

ウイルス性なら、ノロウイルスやロタウイルス、細菌性なら、腸炎ビブリオ菌やサルモネラ菌、腸管出血性大腸菌O-157などが、原因としてよく聞かれます。
そう、いわゆる食中毒ですね。

ですから、急性胃腸炎になってしまった場合は、食べ物や人から原因をもらってきてしまった可能性が高いのです。

その日や前日の食事に、生ものや、衛生管理がなっていないものを多く食べませんでしたか?お腹の調子の悪そうな人の傍に行く機会はありませんでしたか?

心当たりがあるなら、感染源はその可能性があります。


2.人にうつさないように気を付ける

そう、あなたが人から病原をもらって来た可能性があるということは、あなたも人に病原をうつしてしまう可能性があるということです。
特に、幼児や赤ちゃんは、ウイルス性の胃腸炎にかかりやすく、命にかかわる場合もあります。

感染経路としては、唾液や鼻水などの体液、便などです。
これらのウイルスや菌は、石鹸で手を洗った程度では簡単に死滅しません。

ですから、急性胃腸炎の発症中、そして症状が治まってからも(病原によって日数は異なりますが)菌やウイルスが体内に残っている数日の間は、人と濃厚な接触は避けましょう。
赤ちゃんや老人など、感染すると命取りになるような、体力の無い人とは会わない方が良いです。

お仕事などにより休めない状況もあるかもしれませんが、飲食業界にお勤めなら、集団感染などの大きなトラブルに発展しかねないので、必ず正直に病状を言って、休むようにして下さい。


3.水分をしっかり摂る

では、お休みしている間は、どんなふうに過ごせば良いのでしょう。

まずは、下痢や嘔吐で、水分と栄養が体外に出され続けている状態なので、脱水症状を防ぐために、水分を摂りましょう。

この水分、ただの水ではいけません。胃腸炎の最中は、水だけでなく、身体にとって大事なミネラルも排出されている状態なので、それも一緒に摂る必要があります。

ミネラルと言っても、不足しがちなのはナトリウム。つまり食塩です。このナトリウムを一緒に摂取できる飲み物を飲むようにしましょう。

今では、ドラッグストアなどで「経口補水液」という名前で、ナトリウムやエネルギー源となるブドウ糖が含まれた飲料が売られています。

症状が落ち着くまでの間、このような飲み物を利用して、水分が不足しないように気を付けましょう。


4.整腸剤や下痢止めは飲まない

いつもなら、食べ過ぎやお腹を冷やして下痢をすると、整腸剤や下痢止めを飲んで、症状を和らげますよね。
でも、急性胃腸炎の時には、こういった薬を飲むのはちょっと待って下さい。

急性胃腸炎の時に起こる下痢というのは、体内のウイルスや菌、それらが出す毒素を体外に出すために起こる生理現象です。

無理に薬の力で下痢を止めてしまっては、病気の素が体内に残ってしまうことがあります。

ですから、長引く下痢などで心身ともにつらいと思いますが、下痢を出し切って症状が落ち着くまで、ぐっと我慢してください。


5.食事は絶食ののち、身体に優しいもので我慢する

急性胃腸炎で苦しんでいる間の食事はどうすれば良いのかというと、まずは絶食するのが良いようです。

1日程度なら、水分と糖分、そしてミネラルをしっかり補給していれば問題ありません。

それよりも、弱っている最中の胃腸に食べ物を入れることで、強い刺激になってしまって、下痢がひどくなる方が大変です。

1日絶食して、症状が楽になってきたと思ったら、おかゆや、やわらかく煮込んだうどんなどの、消化に良いものから慣らしていきましょう。

繊維質のものや、油分の多いもの、スパイシーなものは胃腸にとって強い刺激になってしまいます。ですから、優しい食感と、優しい味のものがおすすめです。
楽になったからと言って、いきなりガッツリしたものを食べては、また胃腸を弱めてしまいますよ。


6.何日も楽にならないなら、迷わず病院へ

今までご説明した処置をとっても、回復しなかったり、逆に悪化してしまったりする場合、または、血便などの重篤な症状が出たり、痛みが強すぎてショック症状(血圧が下がったり、顔面蒼白になる症状)が出てしまっている場合は、迷うことなく病院へ行って下さい。

自宅でのケアではどうにもできないような、重い病気の可能性があります。

本当につらければ、夜間や休日でも、救急病院へ行くようにしましょう。

タクシーなどで、自分の意志で動けるうちに行動した方が良いです。
または、家族や恋人など、一緒に暮らしている人がいる場合は、送ってもらうようにしましょう。

そして、病院で適切な処置を取ってもらって、帰宅後もその指示に従うようにして下さいね。 

急性胃腸炎になったら素早く対策しよう

急性胃腸炎を疑われるような症状が出たら、この対策を参考にして、なるべく安静にして下さい。

身近な人が急性胃腸炎にかかった場合も、この中からできることをしてあげましょう。

急性胃腸炎は、健康な大人なら、数日で楽になるものが多いですが、脱水症状や、人にうつる可能性があるなどで、面倒な対処も必要になってきます。