飲酒後になると腰が痛くなる原因

最終更新日:2015年6月17日

お酒を飲むと酔っ払っていろいろな症状が出ますよね。

そのひとつに、お酒を飲むと腰が痛くなることがあるというのはご存じでしたか?

お酒で腰痛?と思われるかもしれませんが、これが意外と多いんです。

中にはこわ~い病気が潜んでいることも。

そこで今回はお酒を飲むとなぜか腰が痛くなる時の原因をご紹介します。

1.酔って変な姿勢で固まっていた

酔っ払った翌朝に腰や肩・体のあちこちが痛くなったら、とりあえず「変な姿勢で寝てたかな?」と思うのではないでしょうか。

酔うとところかまわず寝てしまう人も多いもの。

飲み屋の片隅でうずくまっていた、あるいは家には帰ってきたけれど、固い床の上で寝てた、きついスーツを着たままだったという経験がある人も少なくないでしょう。

これでは腰などがガチガチになって痛むのも無理はありません。

普段から腰痛持ちの場合、一気に悪化してしまいます。

また酔って寝込むまでしなくても、お酒が入ると姿勢が悪いことや長時間同じ姿勢をとり続けていることに気付きにくいというケースもあります。

というのも、アルコールは血行を良くする働きがある上に感覚が鈍くなります。

すると痛みを感じにくくなってしまうんです。

痛みを感じにくくなるならむしろ良いのでは?と思われるかもしれませんが、これが罠なんです。

普段なら体が痛んでくる無理な姿勢も、お酒が入っていたために何とも感じずに続けてしまい、お酒が冷めた後に一気に痛んでくるということもあるのです。

飲み会のときには、ときどき姿勢を変えたり少し立ち上がって歩くと良いでしょう。


2.体の冷え

お酒により体が冷えて筋肉がこわばり、ぎっくり腰や腰痛の原因となることもあります。

酔うと体が熱く感じるので冷え?と思うかもしれませんが、お酒の飲み方によっては体が冷えてしまうのです。

たとえば冷えたビールをがぶがぶ飲んだ場合、胃は一気に冷えてしまいます。

あるいはオンザロックなど、冷たいお酒はいくつもあります。

こうしたお酒で体を冷やすと筋肉が固くなってしまうのです。

胃が弱い人などは特に冷えがたまりやすいので注意です。

また、直接お酒のせいでなくても、酔いつぶれて薄着のまま寝てしまうと体が冷えます。

さらに変な姿勢で寝ていたりするとダブルで腰痛の元になってしまいます。

3.アルコール性筋炎

お酒を飲んだ後に腰や間接が痛む場合、アルコール性筋炎を起こしているのかもしれません。

アルコール性筋炎では筋肉の痛みやしびれ、脱力などの症状があります。

これは体内に入ったアルコールを分解するのにビタミン・ミネラルが大量に消費され不足することにより起こります。

ビタミンやミネラルが不足して体内のバランスが崩れると、筋肉や間接の痛みが生じることがあるのです。

また食べ物をとらない、食べてもわずかなおつまみだけという状態でお酒を飲むことも、ビタミン不足をさらに悪化させます。

さらに悪酔いして嘔吐してしまうと、ビタミンがますます失われることになります。

お酒を飲むときはなるべく積極的にビタミンとミネラルをとりましょう。

たとえば飲み屋での酒の肴として食べやすい食材では、豚肉や枝豆にはビタミンB1、貝類はビタミンB12、野菜や果物はビタミンCなどを摂取できます。

ミネラルですと果物にはカリウム、ほうれん草やチーズには鉄分、枝豆にはその両方が含まれています。

酔い覚ましにフレッシュジュースを飲むのもオススメです。

そして嘔吐をしないよう、無茶な飲み方は厳禁です。


4.肝臓へのダメージ

内臓へのダメージが腰痛などの体の痛みとして表れることがあります。

アルコールによるダメージを受ける内臓と言えば、代表的なのが肝臓です。

肝臓の働きはいろいろとありますが、アルコールの分解を行っているのもこの肝臓です。

また肝臓内には常に多くの血液が流れ込み、送り出されています。

お酒を飲み過ぎれば肝臓はアルコール分解に必死になり、すると肝臓を通る血液の流れが滞ってしまいます。

血液の流れが悪くなると、全身の機能に影響をおよぼします。

筋肉も大きな影響を受け、伸縮しにくくなり、痛みの元となるのです。

またお酒を飲み続けていると、アルコール分解により生成した中性脂肪がたまって脂肪肝になりやがては肝炎、肝硬変へつながります。

この肝臓病のサインとして腰痛が起こることがあるのです。

ただし、腰痛が出るほどだと肝臓病が相当進んでいることもあります。

腰痛くらいと放っておかないようにしましょう。

5.急性膵炎

アルコールによる内臓へのダメージというと肝臓が真っ先に思い浮かばれますが、膵臓もまたダメージを受けます。

お酒をたくさん飲んだ後に腰や背中、お腹、みぞおちといった広い範囲に痛みが起こった場合、急性膵炎かもしれません。

膵臓は食べ物の消化に必要な膵液を分泌していますが、アルコールを大量にとったりすると、膵液がうまく流れずに膵臓にたまり膵臓そのものが溶け出してしまうことがあります。

これが膵炎です。

急性膵炎の痛みは軽いものからかなりの激痛まであります。

死亡することもある怖い病気ですが、医療技術の発達により死亡率は下がっています。

痛みがあまりひどくなく軽い急性膵炎なら、適切な治療で比較的すぐに回復します。

ですが、お酒を長期間にわたって飲み続けていたり、急性膵炎を繰り返したりしていると、慢性膵炎になることもあります。

慢性膵炎の場合は膵臓の細胞が壊れ元通りにはならなくなります。

痛みはむしろ軽くなっていくことが多いですが、膵臓のダメージは深刻です。

糖尿病を併発することもあり、怖い病気です。

慢性化する前に膵臓をいたわるよう、お酒の量には気をつけましょう。

また油は膵臓に負担をかけるので、これも取り過ぎないようにしましょう。

お酒は適度に飲むようにしよう

このようにお酒が腰痛の原因となるのにはいくつものパターンがあり、ひとつだけでなくいくつかの原因が複合することも多いです。

お酒の飲み過ぎは腰はもちろん体全般に良くありません。

適量のアルコールは百薬の長、長寿の元などと言われますが、ひとりひとりの体質によっても適量は違うものです。

ご自分の体調に合わせて量を考え、栄養バランスのとれた食べ物を一緒に食べ、くれぐれも無茶な飲み方はしないようにしましょう。