舌磨きのやり方。やりすぎると傷つけることも

最終更新日:2016年4月8日

舌磨きをする時に、汚れが口臭の原因になるからと、ゴシゴシとこすって磨いていませんか?正しく舌磨きをすることで、口臭予防以外の効果も得られます。

舌磨きの正しいやり方は、同じ口の中でも歯とはまったく違うものになります。

1.専用の舌ブラシで水だけで磨く

舌磨きは、専用の舌ブラシやクリーナーで磨くことが第一です。

ついでだからと、歯ブラシを使っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、歯ブラシの毛はやはり硬さが全然違います。

また、歯磨きのタイミングで1日に何度も磨いていないでしょうか。

舌はとてもやわらかいものですから、力を入れて何回も磨くと、すぐに傷ついてしまうでしょう。

さらに臭いを抑えようとして、歯磨き剤を使って舌を磨くことも避けるべきです。

歯磨き粉には、アルコールや合成界面活性剤が含まれていることがありますが、このような成分は舌の粘膜に炎症を起こしてしまう原因となります。

舌ブラシに水だけで、そっと磨くようにしましょう。

ブラシを舌にギュッと押し付けるのも避けるべきです。

臭いが気になる場合は、ほんの少しだけ重曹(食品用)をつけるだけでOKです。


2.そっと舌を拭くだけでもよい場合がある

もともと舌に汚れがついていない方もいます。

こういった方がゴシゴシとこすってしまうと、逆に口臭を発生させる原因になりかねません。

舌の表面に、見て分かるほどの舌苔がついていれば舌磨きは必要です。

舌苔は口腔内にもともとある細菌が、食べかすなどに繁殖してできてしまったものです。

当然臭いを発生させますが、取りすぎてしまうと舌を乾燥させることになります。

口内が乾燥していると、口臭につながるので舌苔の取りすぎは逆効果になるでしょう。

舌は唾液を溜めておくという役割も果たしているので、舌表面を磨きすぎると唾液が溜めておけなくなり、さらに臭いが強くなることもあります。

ほんの少し舌の表面が白いといった程度なら、ガーゼなどを濡らして奥からそっと拭くだけでもよいことがあります。

指に布を巻きつけて、なでる程度でよいでしょう。


3.舌磨きをするなら朝がベスト

実は舌苔は自然にとれて、また新たにできるということを繰り返しています。

食事をする、しゃべるといった日常生活で舌を動かすだけでも舌表面はキレイになります。

つまり日中は、舌は自然にキレイになっていることが多いと考えられますね。

舌磨きをするなら睡眠後、朝起きた時がベストでしょう。

睡眠中は舌の動きが最も少なくなっていますね。

さらに唾液の量がグンと減ってしまっていて、舌苔を増やしてしまう原因となります。

朝起きた時に、舌の状態を確認して、舌苔があるなら舌磨きをするといった間隔で行いましょう。

また朝一に舌磨きをすると嘔吐反射が強く出て、気になりますね。

舌ブラシを舌に当てた時に、息を数秒間止めるようにしてみるとオエッとなるのを防げます。


4.舌磨きは1回で効果を求めない

舌苔は繁殖した細菌ですので、1回だけ磨いてもすぐにキレイにはなりません。

舌苔が取れ始めるのは、早くて2~3日ぐらいです。

遅くとも1週間程度でキレイな舌になったと実感できるので、いきなりキレイにしようと考えてはいけません。

また舌苔がなくなると、舌全体の色もピンク色に美しく変わります。

焦らず、力を加えず舌磨きを習慣にしましょう。

ただし、舌苔が他の病気の原因となっていることがあります。

また服用している薬が原因で舌苔ができやすくなっていることもあります。

2週間経っても舌の表面に変化を感じなければ、かかりつけの歯科医に相談してみるとよいですね。


5.口臭を予防するだけではない

舌磨きの効果は、口臭を予防するだけではありません。

舌磨きによって、風邪やインフルエンザの発症を抑えられるといわれています。

舌を磨くことで、インフルエンザの発症率が10%程度に低下したというデータもあります。

侵入してしまった舌表面などにとどまっているウィルスを、舌磨きで追い出せるというわけですね。

他には、高齢者の方には誤嚥性肺炎を予防する効果も期待できます。

誤嚥性肺炎は、高齢者の方にとって高い死因となっているものです。

舌磨きを習慣にしておくことは、様々な年代の方の健康維持にも高い効果が期待できるでしょう。


6.磨きすぎは味覚を失くす恐れがある

舌の表面を覆っている味蕾細胞は、舌苔によって守られている側面があるわけです。

舌苔を取ろうとしてこすりすぎると、舌が本来の役割を果たさなくなってしまうかもしれません。

舌に傷がついた状態で、さらに舌磨きを続けていると味覚障害につながってしまう可能性があります。

またゴシゴシとこすることで、舌を守ろうとして逆に舌苔が分厚くなってしまうこともあります。

舌が痛い、何を食べてもヒリヒリする、味が分からなくなった、苦味があるといった場合は、舌磨きのやりすぎです。

まず舌磨きをストップして、舌の状態を改善するようにしましょう。

舌磨きを健康習慣にしよう

舌の汚れが口臭の原因のうち6割を占めているといわれています。

舌磨きは口臭を抑える良い対策となるだけでなく、健康にもよい効果がありますね。

ただデリケートな場所だけに、磨きすぎは避けないといけません。

少し足りないかなという程度でそっと磨くことが肝心です。

舌クリーナーなどの専用アイテムを使って、健康習慣として行いましょう。