サイレントお祈りって何?企業がサイレントする理由とは

最終更新日:2016年8月21日

就職活動に励み、頑張って作成した履歴書を郵送後、あるいは張り切っての臨んだ面接後に不採用の通知が来るというのはとても辛いものです。

ですが、近年、その不採用の通知すらしてくれないという企業の「サイレントお祈り」というものが存在することをご存知でしょうか。

今回はそのサイレントお祈りとは何か、なぜ企業はサイレントお祈りをするのかということについてご紹介します。

1.就職活動における「お祈り」とは

まず、就職活動における「お祈り」とは不採用通知(書面メールに限らず)のことを指します。

不採用通知がお祈りといわれる理由は、不採用通知文章等のテンプレートとして「残念ではございますが採用を見合わせていただくことになりました(中略)当社に応募いただきましたことに感謝するとともに、○○様の今後のより一層のご活躍をお祈り申し上げます」と、最後に「お祈り」という文章が添えられているものが多いことに由来します。

つまり「応募した企業からお祈りがきた」といった場合は「応募した企業から不採用通知が来た」いうことを意味します。


2.サイレントお祈りとは

サイレントお祈りは「サイレント(英語のsilent)+お祈り」、つまり「無言のお祈り」を指し、選考に応募したのにも関わらず、不採用の結果の通知すら来ないという状況を指します。

求人の募集要項には大抵の場合「応募後○日以内に電話、あるいはメールや郵送にて結果を通知する」と明記されています。

それにも関わらず、募集要項に書いてあった期限を過ぎても連絡を寄越さず、結局いつまで経っても一切何の返答も寄越さないのがサイレントお祈りです。

採用不採用に限らず、選考結果の通知がないというのは今後の就職活動の計画にも支障が出、応募者を非常に苦しめるため、近年の就職活動を取り巻く環境の中で問題となっていることの1つです。

では、企業側はなぜサイレントお祈りをするのでしょうか。

3.不採用者に連絡する必要はないと思っている

そもそも不採用者には連絡する必要がないと思っている、と企業や採用担当者が考えている場合です。

求人の募集要項に書いている「○日以内に通知」というのは単に形式上として記述しているに過ぎず「こんなに長い期間連絡がないのだから、察すればわかるでしょう」といった考え方がその根底にあります。

非常に横柄なものの考え方ですよね。

こういった考え方の企業には、その体質や組織に何かかなりの問題があると考えられます。

このような企業に当たってしまった場合にはむしろ不採用になって良かったと言えそうです。


4.採用担当者に余裕がない

不採用を通知するつもりではあったけれど、採用担当者などに余裕がなくて手が回らず結果サイレントお祈りをしてしまう、という場合もあります。

いずれにせよ、結果を通知するといった以上はそれを守るのが社会人としての基本的なルール。

「忙しかった」というのは応募者にとっては当然理由にはなりません。

しかも会社の規模に限らず、電話や郵送というのならいざ知らず、メール1本送れば済むお祈り通知にすら手が回っていないという状況です。

こういった企業は慢性的に人が足りてない、あるいは業務バランスが取れていないなどといった問題を抱えている企業である場合も多いです。

このような企業に当たってしまった場合にもむしろ不採用になって良かったと言えそうです。

5.トラブルなどを嫌うため

不採用者の反応を気にするあまり、通知を見送るという場合も中にはあります。

基本的に企業は選考の基準や不採用となった理由を応募者には公表しません。

ですがどうしても納得がいかないという感情が爆発してしまい、企業から不採用通知を受けたときに「書類も面接も問題なかったのに、どうして私が不採用なんですか」と怒りそのままにメールや電話でクレームのようなものを入れてくる応募者が極まれにいるのも事実です。

また、不採用通知をするというのは送る側にとっても、言い回し1つでも応募者の神経を逆なでしかねないので慎重にならざるを得ずストレスを伴います。

結果、送るタイミングを見失ってしまい、サイレントお祈りとなってしまいます。

企業側の気持ちもわかりますが、いくら波風立てたくないとは言っても募集要項を出した以上は最低限の礼は尽くして欲しいですよね。

サイレントお祈りは辛いもの。でも企業の質をはかる指針にも成り得る

熱心に活動をしているのに就職先が決まらないというのはなかなか辛いものです。

そんなただでさえ気が立っているときにサイレントお祈りをされると心もぽっきりと折れそうになってしまいます。

ですが、連絡をすると言いながらしない、というそんな社会人として基本的なことも守らない、できない企業には、会社的にも組織的にも何らかの問題がある場合が多いもの。

「良いなと思って応募したけどサイレントお祈りをしてくるような会社だったんだ」と割り切り、前向きにまた就職活動に臨んでいきましょう。