化粧をしない日を作ると良いと言われますよね。
しかし出勤の時や学校にいく時、買い物の時など女性にとって化粧をしなければならないタイミングは数多くあります。
更に熱い夏の日などは、日によって何度もファンデーションを塗り足しメイク直しもしなければなりません。
ただ肌と顔を美しく見せるはずのこのメイクが実は肌に大変なダメージを与えています。
そこでここでは、化粧をしない日を作った方が良い理由をご紹介します。
メイクは色素沈着の原因
メイク用品にはファンデーション、コンシーラー、アイシャドウと色々なものに「色素」が入っています。
これらを長時間肌につけている訳ですから当然それらは光や熱、電磁波などの影響で肌に染み込みます。
メイクはクレンジングでしっかり落とす事が大切ですが、強く押さえつけられた細かい粒子などは毛穴に詰まります。
毛穴の汚れは外側からのケアでは取れにくく、皮脂の分泌により洗浄されますが、この分泌が少ない人などは何日も毛穴にメイクの粒子が入ったままになります。
当然肌に色素がつき、取れにくくなり、色素の沈着を起こすのです。
毛穴などは内側から外に向けての皮脂の分泌で自浄作用がありますので、時々肌に何もつけない状態で毛穴がキレイになりターンオーバーにより肌はキレイになります。
石油系化学物質がセラミドを破壊する
化粧品には多くの石油系の化学物質が含まれています。
これらは肌の保湿をコントロールするセラミド(細胞間脂質)を破壊してしまいます。
このセラミドは肌を守るバリア機能を果たしていますので、これを失うと皮膚内の水分が蒸発して肌が乾燥し始めます。
水分を失ったは皮膚はメイクに含まれる色素を染み込みやすくしていまったり、紫外線に対しても非常に敏感に反応してしまう事になります。
化学物質には皮膚を外敵から守る「常在菌」も死滅させますので、皮膚病の原因になる病原体などに対しての抵抗力も低下させます。
これは完全に天然原料のスキンケア用品の使用でましにはなりますが、色を肌に乗せるメイクアップ用品では難しいのです。
メイクをしない日を設け、時々肌を休ませてバリア機能を復活させることが大切です。
クレンジングによる肌への負担
メイクをしたら落とさなければいけません。
メイクの色素沈着は最近特に話題になっている事もあり、強力な洗浄効果のあるクレンジング用品が出回っていますので、それを使用する方も多くいます。
人の皮膚は汗で洗浄し内側から分泌される皮脂でコーティングし保護するというセルフケア機能が備わっているのです。
スキンケア用品はこの機能の補助的な役割に過ぎず、体側の機能は弱まればどんなに効果の高いスキンケア用品を使っても肌のコンデションは良くならないのです。
強力なクレンジングはこの大切な皮脂をも除去してしまい、前述したセラミドなどの保湿成分にも悪影響を与えます。
メイクは落とさねばならず、落とし過ぎてもならず、と難しい選択になりますが、これもノーメイクの時間を設けることでクレンジングの頻度を抑えられるので、肌の休息になります。
では具体的に、強力なクレンジングとはどのようなものでしょうか。
クレンジングにはクリームタイプ、オイルタイプが主流としてありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
クリームタイプは肌への負担は少ないけれど、メイクを落とす力が弱いです。
逆にオイルタイプはメイクを落とす力は強力だけれど、肌への負担は掛かってしまう傾向にあります。
そこでオススメさせていただきたいのが、ジェルタイプのクレンジングです。
ジェルタイプのクレンジングは肌への負担も少なく、かつメイクの落ちも十分なものが多いので、肌への負担を増長させるWクレンジング、W洗顔をする必要もありません。
ものによっては使用する事により毛穴を小さくするタイプのものもあるので、メイクの休息日においても使用することでよりキレイな肌へと導く事が出来ます。
毎日メイクで「肌のよみがえり」が阻害されてしまう
突然ですが、皆さんは「肌のターンオーバー」と言うワードを御存じでしょうか。
普通に過ごしていると気付きにくいですが、実は人間の肌は全身、一定の期間でよみがえっているのです。
この仕組みを肌のターンオーバーと呼びます。
人間の皮膚は四層もの層により形成されています。
まずは一番深い部分にある「真皮」。
この一つ上に存在する「基底層」で新たな細胞が生まれます。
この基底層から新たな細胞が上へ上へと押し上げ、表面にある肌へと成長していくのです。
また、表面に元々あった肌はそれに伴い、やがて垢となり外部へと排出されていきます。
この仕組みこそが肌のターンオーバーです。
肌のターンオーバーはだいたい28日周期で起こっていると言われています。
このサイクルにより表皮に受けたダメージは修復され、肌荒れやニキビ、傷などのトラブルは解消されていくのです。
けれどこのターンオーバー、年齢を重ねるとサイクルがどんどん長くなっていく傾向にあります。
サイクルが長くなるとそれだけ表皮は紫外線などのダメージに晒されることになるので、シミやシワが増えてしまう事にも繋がりかねません。
また、粗悪な食生活や寝不足などといった生活習慣の乱れなどによってもターンオーバーの乱れは引き起こされますが、実は毎日の休み無いメイクによっても引き起こされてしまいます。
ファンデーションはカバー力が強力であればあるほど、肌の水分を吸ってしまう傾向にあります。
それにより肌の乾燥が引き起こされ、必要な角質層をも除去してしまう事となる為、結果として肌のターンオーバーサイクルが速まってしまう事になります。
肌のターンオーバーサイクルが速まると十分な細胞が作られないまま表皮が崩れ落ちてしまうので、結果として肌荒れが加速してしまう事になります。
乾燥を防ぎ、肌の呼吸を促してあげる事で、ターンオーバーは整っていきます。
ターンオーバーがしっかりと規則正しく出来ていれば、肌はどんどん透明度が増していき、美肌へとより近づける事になります。
メイクをしない日を作るメリットは、こんなところにもあるのですね。
化粧をしない日を作ると時間を掛けた丁寧なスキンケアが出来る
平日はただでさえ時間が無いものです。
当然、学校や仕事から帰って来たら大抵の方はメイクを落とし、基礎化粧品で肌を整えるだけとなってしまうでしょう。
けれど休日、週に一度でもメイクの休息日を設ける事が出来れば、すっぴんの状態であるのを良い事に平日出来ない、丁寧な贅沢スキンケアを行う事が出来ます。
保湿パックを行うのは勿論の事、美顔器で肌をマッサージするのも良いでしょうし、頑張った自分へのご褒美としてフェイシャルエステに行かれるのも良いでしょう。
メイクをせずにすっぴんで過ごすだけでも肩の荷が降りたような、ストレスフリーの状態を作る事が出来ますし、好きな音楽を聞いたりアロマを焚いたりしてゆったりと過ごしながらスキンケアする事によって、肌だけでなく心のケアにもなります。
精神的ストレスによるホルモンバランスの乱れも肌トラブルの大きな原因の一つです。
週に一度、こうしてガス抜きをしてあげることで心も軽くなり、結果として美肌への大きな近道となるでしょう。
化粧をしない日を作るとメイクに掛ける時間を別の事に割ける
メイクをするのって実はかなり手間と時間が掛かりますよね。
メイクを行うだけでなく、その下準備となる保湿や、メイクを落とすクレンジング+洗顔時間、そして再び保湿…と計算していくと、実はかなりの時間を私達はメイクに割いています。
けれど週に一度でもメイクをする日を無くすことにより、その分の時間が空く事になるので、その時間を別の事をするのに使う事が出来ます。
気になっていた本を読むのでも良いですし、自宅でストレッチやヨガに勤しんでみるのも良いかもしれません。
そんな中で、特にオススメしたいのが料理をすること。
普段忙しくて中々自炊できない、コンビニのご飯ばかりになってしまっている…なんて方は特に、思い切ってチャレンジしてみて下さい。
コンビニのご飯は最近は特に美味しいものが多いですが、それでもやはり栄養は偏りがちになってしまうものです。
自分で料理を作る事によってカロリー調整をすることも可能ですし、何より必要な栄養素を意識して摂取する事も出来ます。
美肌に効果があるとされている栄養素はビタミンBとビタミンC。
これらの栄養素は主に果物や緑黄色野菜に多く含まれていますが、中々コンビニご飯や外食では必要量は摂取できないものです。
その点、自炊すれば積極的に摂る事が出来、結果として美肌にも繋がります。
自炊は外食よりも食費も浮く傾向にある為、その分のお金をスキンケアに割く事も可能です。
メイクをしない時間を使って、自分で自分の食べるものを作り、内側から美肌を手に入れる。
健康にも良いので、この機会に是非チャレンジしてみましょう。
メイクの休息日は良い事がいっぱい
現代において女性が全く化粧をしないということは様々な観点において得策とは言えません。
なのでオフの日だけでも化粧休みの日を作り肌への負担を減らしてあげましょう。
そうする事で白くきめ細やかな美肌を手に入れることが出来、メイクを必要以上に厚塗りしなくていいようになります。
それが結果としてどんどん肌に良いサイクルを作っていくのです。
皆さんも「肌の休息日」を設け、輝ける美肌を手に入れましょう。
「化粧をしない日を作った方が良い理由5つ。メイクの休息日を作ろう」への感想コメント一覧
なんだかこの記事を読んでいたら、自分の肌がとても汚く思えてきました。
メイクで肌に色素をのせるから、それを取るためにクレンジングし、そのあと洗顔…。お肌に負担掛け過ぎですね。
お肌を休めるように気をつけます。
メイクをしない日を作る理由がはっきりと分かり、今すぐ取り入れようと思えました。毎日の負担を考えると自分の肌が可愛そうに思えてきます。休む日を作る大切ですね。
肌に色々乗せるのが好きではないので、ノーメイクで過ごす日がほとんどです。そのせいか、化粧品屋さんで肌診断をしてもらうと、理想的な数値が出て、店員さんに驚かれます。ノーメイクがいちばんのメイクなのかもしれません。
毎日、日焼け止めも兼ねて朝にメイクをすることが日課になっていますが、これからはその日の予定に合わせてメイクをしない時間を増やしていこうと思います。