エアコン購入時は大丈夫だったけれど最近嫌な臭いがするということはありませんか。
今回は、そんなエアコンが臭いときの対処法をご紹介します。
通気性を良くして暖房運転する
エアコンをかけ始めると、室内から取り込まれた空気とエアコン内に籠っている汚れた空気とが合わさった風が、吹き出してきてひどく臭うときがあります。
このようなときは、10分間くらい通気性を良くするために換気して、室内の汚れた空気と新鮮な空気を入れ替えましょう。
そのあと、エアコン内を乾燥させて、湿気を取り除くと同時に、熱でカビの繁殖を抑えるために、暖房を高めの30度以上に設定し、30分から1時間くらい運転します。
夏場なら、それから、冷房を低めの27度以下に設定することで、臭う成分の蒸発が抑えられて気にならなくなり、快適に過ごせます。
冷房のあと送風にする
エアコンは、冷房するために室内の空気を内部に取り込みます。
そして、設定されている温度になるまで冷却し、室内へと再び戻すのです。
そのため、部屋の空気の温度とエアコン内部の温度との差が生じます。
それにより結露ができて水分が発生、内部に溜まった汚れと結合すると同時に、通気が悪く適度に湿度がある内部環境とも重なり、カビが発生します。
この状態を防ぐ対処法は、冷房後、すぐ電源を切らず最低10分から15分間は送風にします。
そのあと電源を切ります。
そうすれば結露による水分がキレイに乾き、エアコン内の湿度も低下しますので、内部環境も変わり、カビの発生を防ぐことができます。
カビが発生しなければ、エアコン内部から漂ってくる嫌な悪臭も消えていきます。
そんなこと面倒くさいと思われるかもしれませんが、これをやるのとやらないとでは、かなり悪臭の発生率が変わってきます。
ぜひ面倒くさがらずに試してみてください。
エアコンフィルターをこまめに掃除する
エアコンフィルターに付着した埃、生活臭、雑菌も臭いの原因のひとつです。
エアコンフィルターは、室内の空気中の汚れを、エアコン内部に直接取り込まないように除去する役目があります。
ですから、フィルターはこまめにお掃除しましょう。
掃除の仕方ですが、汚れたフィルターを外し、掃除機で埃を吸い取ります。
次に、適量の中性洗剤入りのぬるま湯を洗濯桶などに入れ、フィルターを約5から10分ほど浸け置きします。
汚れがひどいときは倍にしましょう。
そのあと、フィルターを傷めないようにスポンジや毛足の柔らかい掃除用ブラシなどで、キレイに汚れを落とし洗い流します。
洗い終わったら、水気が残らないよう完全に乾かします。
殺菌効果がある天日干しがオススメです。
ドライヤーで乾かすとフィルターが変形する恐れがあるので、必ず自然乾燥してください。
これで、ある程度の臭いは消えます。
エアコンのパネルや各パーツを掃除する
臭いの元は、フィルターだけではありません。
エアコンの上部、表面パネルの裏側、風向きを変えるためのパーツに付着した汚れもそのひとつと言えます。
その悪臭の元をキレイさっぱり取り除きましょう。
まずメーカー取り扱い説明書どおりに表面パネル、各パーツを外します。
次に、シャワーで軽く流して、適量の中性洗剤入りのぬるま湯をつけたスポンジで、全体を洗い流します。
角など汚れのとりにくい部分は、綿棒や歯ブラシを使って、隅々までキレイに汚れを落とし、シャワーで洗い流します。
最後に、水気が残らないように拭き取り、完全に乾かしたあと、本体に取り付けて終了です。
エアコン内の汚れをキレイに掃除する
エアコンの取り外せる箇所すべてを外します。
柔らかい乾いた布で、優しく撫でるように丁寧に拭きます。
エアコン内すべてをキレイに拭いたら、布で拭き取れなかった細かい部分の汚れやカビを、綿棒などの柔らかくて細いもの(割り箸や竹串の先に、ガーゼを巻き付けて輪ゴムで止めてもいいです)を使って、傷つけないように丁寧に拭き取っていきます。
頑固な汚れは、軽く水を湿らせてから取れるまで拭きます。
気になるところが無くなったら、外した部分を取り付けたあと、エアコン内部の湿気を取り、乾燥させるために、暖房を30度以上に設定して30分から1時間くらい運転したら完了です。
エアコンクリーニング専門業者に頼む
エアコン内部までキレイに汚れを落とし、完全に臭いを消すことは、素人では無理があります。
エアコン内部には、極薄のアルミ板が繊細に並んでできているフィンや、その奥にある風を送るための筒状のファン、エアコンの冷暖房によって発生するカビの原因となる水滴が落ちないためのドレンパンがあります。
これらの装置を下手に触って破損してしまうと、電化製品なので火災や事故の原因となり、とても危険です。
ですから、専門業者に頼めば、多少お金がかかりますが、手際よく安全にエアコンの表面、フィルターはもちろん、素人では無理なエアコン内部の汚れ、カビ、雑菌すべてをキレイにしてくれます。
エアコンの臭いを取れば良いこと尽くめ
このように、エアコンの臭いを取れば、不快感も無くなり、溜まった埃による運転時の負担もとれ、電気代も節約できます。
さらに臭いの元である埃、生活臭、カビ、雑菌も除去することができます。
定期的にフィルターを掃除し、カビなどが付着していないか適度にチェックして、臭いがひどくなる前に、プロの業者に任せてもいいですね。
「エアコンからの風が臭い時の対処法とは?カビやホコリが溜まるのを防ごう」への感想コメント一覧
エアコンの風が臭い時、どうしたらいいのかわかりませんでした。暖房運転をするという発想は全くありませんでした。お掃除するより手軽なので是非やってみたいです。
掃除方法はよく聞きますが、カビ防止のための暖房運転とは初耳でした。なるほどそういう使い方があるのですね。
毎年エアコンを使い始める時に嫌なニオイがして気になっていました。
フィルター掃除をしたり、拭き掃除をしていましたが、暖房運転をするとカビ防止になることは知りませんでした。
今までエアコンの使い始めの嫌なニオイは、フィルターの掃除や拭き掃除で対処していました。
高温設定で暖房運転をするとカビ防止になることを初めて知りました。
すぐにでも試してみたいです。