人と円滑にコミュニケーションをとったり、人を導いたりするためには、観察力が欠かせません。
物事を適切に判断するためにも、観察力は必要です。
では、どのようなトレーニングをすれば観察力を高めることができるのでしょうか。
ここでは、観察力を高めるための具体的な方法をご紹介します。
自分の行動言動を客観的に見つめる訓練をする
観察力を高めるためには、まず自分自身を的確に観察することから始めましょう。
自分自身を客観的に観察することができないままでは、観察力を使いこなすことができないためです。
そのためには、自分の行動言動1つ1つをありのままに見つめてみることから始めてください。
例えば、自分が動くたびに「どのように動いているのか」を観察します。
手足の動かし方目線の移動立ち方や座り方など、1つ1つに意識を向けるようにすると、意外な自分の姿を発見できます。
例えば、話をするときの声の感じ話し方のテンポ声の上げ下げ無意識的な口癖なども、細かく観察してみてください。
自分を観察する時、もしかしたら「見たくもない、自分の嫌いな部分」が浮き彫りになる場合もあります。
しかし、そこでそれを否定せず、ありのままにまっすぐ自分を観察してください。
このようにすることで、自分自身を客観的に観察する力が付き、観察力の基礎が身に付きます。
自分の毎日の生活を観察してみる
自分自身をある程度客観的に観察できるようになったら、今度は観察の範囲を広げてみましょう。
次に行う作業は「自分の毎日の生活を観察してみる」というものです。
何の代わり映えもないと思っている普段の生活の状態を、できるだけ細かく観察していきましょう。
例えば、食事をする時、どのような姿勢でどのように箸を持って食べるのかどのくらい食べ物を噛んでいるかなどを観察します。
他にも寝る時、どのような体勢で寝ているか寝付くまでにどのくらいの時間がかかっているのかなどについて観察してみましょう。
これらの観察作業を行うことにより、無意識的に過ごしてきた普段の生活の中に、思いがけない発見が期待できます。
その結果「大したことはないと思ってた自分の日常が、輝いて見えるようになった」という感動を得ることもできます。
自分の生活を観察する際は、ぜひこの発見と感動に到達するまで、観察作業を地道に続けてみてください。
今、目の前にいる人を観察してみる
自分の身の回りを観察したら、次は、自分以外の人の観察を行います。
相手は誰でも構いませんが、最初は「今この瞬間に目の前にいる相手」が観察しやすいでしょう。
自分の目の前にいる相手を1人ターゲットにし、ひたすら観察していきます。
その人が何をしているのかということから始まり、無意識的に出ている癖や、その人の動きがどのような結末に繋がっていくのかということまで、時間をかけて気長に観察しましょう。
見知らぬ人ではなく「今、自分と会話をしている人」を観察することもオススメです。
この時は、できるだけ自分の話をすることは控えて聞き役に徹し、相手の動きや発する言葉をありのままに観察していきましょう。
人を観察する時は、先入観を持たず、目に見えているありのままの姿を観察することが、観察力を高めるポイントです。
自分の思いを交えることなく、ただ「見る」「聞く」ということだけに集中してみてください。
自分が行った場所の様子を、細かく観察してみる
人ではなく、場所や物を観察するという行為も、観察力を高めるためには有効な方法です。
そこでオススメの方法は「自分が行った場所の様子を、できるだけ細かく観察してみる」という方法です。
例えば、仕事で営業にいき、どこかの部屋に通されたとします。
その時、通された部屋の様子を、全集中力を使って観察していくのです。
広さはどのくらいか壁に絵や写真などが飾られているか椅子や机の形や大きさはどのようなものかなど、観察しようという意識を向けるだけで、たくさんの発見があります。
そして、その発見をできるだけ記憶に留めておくようにしましょう。
この観察作業に慣れてくると、最終的には、その場所の空気感までも観察できるようになると言われています。
このように、いく先々の場所を細かく観察することによって、様々な対象に意識を向けられるようになります。
このことが、観察力を高めるという結果に繋がります。
観察力を高めていこう
観察力を高めるためには、まず観察の対象になるものを決め、それに対して集中力と意識を向けるというトレーニングが必要です。
そして、先入観を排除して、自分の目や耳に入ってきたものの姿をそのまま受け止めるようにしましょう。
このような訓練を地道に続けていくことで、物事を様々な角度から見ることができるようになります。
その結果、視野が広がり、より冷静で的確な判断をする能力や、スムーズにコミュニケーションを進めることができる能力も身に付くようになります。
正に、全ての社会人に必要な能力であると言って良いでしょう。
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