嫌いな同僚との上手な付き合い方

「職場の人間関係はきわめて良好。毎日、好きな人ばかりに囲まれて仕事をしてます」という人は、皆無とはいいませんが、かなりのレアケースでしょう。

たいてい職場には1人や2人、嫌いな人、肌の合わない人がいるはず。

しかし、同僚である以上、その人とまったく関わらないでいることはできません。

嫌いな同僚とはどうつきあったらいいのかご紹介します。

積極的にこちらから挨拶する

これは職場に限ったことではありませんが、嫌いな人に対してはできるだけ顔を見ないようにしよう、かかわらないようにしようとするのが、自然な人間心理です。

しかし、同じ職場で毎日顔を合わせる同僚、同じ目標に向かって仕事をしている同僚を避け続けることは不可能です。

そこでオススメしたいのが、とにかく挨拶だけはきちんとするという対処法です。

朝、顔を見たら、こちらから「おはよう」と声をかけましょう。

退社の際は「お先に」と、元気に挨拶しましょう。

ことさら明るい顔をしたり、にこやかにする必要はありません。

機械的でもかまいませんから、とにかくこちらから声をかけるのです。

こうすると、相手は悪い感情は抱かないものですし、こちらも精神的に楽になります。

職場の雰囲気も悪くなりませんし、少なくても相手との関係をさらに悪化させることにはならないのです。

必要な「報連相」は省略しない

仕事をする上で欠かせないコミュニケーションが「報連相」、つまり報告、連絡、相談です。

社会人にとっての基本中の基本ですが、嫌いな同僚に対してはどうしてもおざなりになったり、できれば省略したいと思いがちでしょう。

しかし、省略するのは得策ではありません。

省略することで相手に不利益が生じれば、関係はさらに悪化します。

また、それが仕事上のミスやトラブルにつながれば、報連相を怠ったあなたが責められます。

周囲や上司からの評価も下がってしまうでしょう。

つまり、自分にとって大きなマイナスにしかならないのです。

ですから、いかに嫌いな相手でも、「これは仕事。私はこれでお給料をもらっている」と自覚し、必ず報連相するようにしましょう。

口頭で伝えるのが嫌なら、メモやメールでもかまいません。

ただ、メモで連絡した場合は、そのあとメールで確認するなど、「行き違い」や「勘違い」を防ぐためのフォローは必要になります。

もし、周囲があなたと相手とのよくない関係を知っているなら、あなたがこのように報連相を徹底しているのを見ると、「あの人は嫌いな人とでもしっかりコミュニケーションをとって仕事をしている。

プロ意識が高い人だ」という評価が得られるにちがいありません。

不必要なコミュニケーションはとらない

生理的に合わないような人、できれば顔も見たくないという人に対しては、「仕事」と割り切ったビジネスライクなつきあいをするのが一番です。

特に、相手はこちらを嫌っていない場合、あるいは、こちらが嫌っていることに気づいていない場合は、そうした意識を強く持つようにしましょう。

そうした人は往々にして鈍感なものですから、こちらが甘い顔をしたり、やさしげにふるまったりすると、「好感を持っているのかも」と勘違いしがち。

そうなるとつきあいが面倒になりますから、仕事オンリーのつきあいに限定するのです。

具体的には、前項でお話しした「必要な報連相」以外のコミュニケーションはとらないようにしましょう。

相手には冷たい印象を与えるでしょう。

しかし相手が世間話や雑談をしかけてきても、うまくかわして、話が長引かないようにしましょう。

飲み会などであえて隣の席を選ぶ

それとは正反対の対処法をご紹介します。

それは、飲み会などであえて隣の席を選び、会話をするという方法です。

これは「嫌いだけど、顔を見るのもいやというほどではない。

なんとなく肌が合わない程度」という相手の場合にオススメ。

嫌いな同僚とは普段、仕事以外の話をすることがないでしょう。

ですから、飲み会で、自分からそういう機会をもうけるのです。

普段避けている人でも、お酒の席でフランクに話をすることによって、自然に人間的交流をすることができます。

また、会話するうちに意外な一面が見えることもあるでしょう。

「この人、意外にいい人かも」と感じられる可能性はゼロではありません。

もし、そういう感情を少しでも持つことができれば、翌日からその人に対する「目」が違ってきます。

それはお互いの仕事にとって、大変大きなプラスになるでしょう。

自分も仕事をしやすくなるのですから、これがベストの方法ということもできます。

嫌いな同僚がいても自分が得するように行動していこう

職場にいる嫌いな同僚への対処法、つきあい方についてご紹介しました。

いずれも、相手との関係性が自分の仕事に悪影響を与えないようにするための方法です。

たとえば、「不必要なコミュニケーションはとらない」という対処法は、鈍感な相手のためにこちらがより強い精神的苦痛を受けたり、仕事が滞ることを避けるためのもの。

つまり、あくまでも「自分が得する方法」ということができるでしょう。

 

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