おせっかいな人の心理とは。困っている人を見過ごせない

最終更新日:2015年12月29日

なんでもよくやってくれる親切な人は助かりますが、良かれと思ってしたことが他人にとっては余計なお世話になってしまうこともあります。

そのようなおせっかいな人の心理とは、どのようなものでしょうか。

1.困っている人を放っておけない

純粋に、困っている人を見ると放っておけないという人がいます。

そういう人は、考えるより先に行動して人を助けてしまうようなところがあります。

体の不自由な人が訓練のために一生懸命歩いているのを車で送ってしまう、困っているからと言ってお金をむやみに貸してしまうなどの親切は、相手の背後にある事情を冷静に判断し、本当に相手になることは何か見極めることが大事です。

困っている人を放っておけない性分が、おせっかいの域に達してしまう人は、そういった冷静な判断による親切がちゃんとできていない場合があります。


2.自分がしてほしいことを相手にしている

自分が困っていたらこうしてほしいと願っていることを相手にしている、という心理で親切にしている人もいます。

これには二つの心理的側面があり、一つは自分が困っている相手の心情がよく分かるということです。

自分だったらこういう助力がほしいから助けるという善意によるものと、同時に自分が窮地に立った時に、同じように助けてほしいという見返りを期待する心理です。

相手の立場に立って気持ちを判断できる点では決して悪いことではありませんが、どこか見返りを期待している人は、自分が困った際に同様に手を差し伸べてもらえないと「どうして自分ばかり助けてもらえないのだろう」と落ち込んでしまう人もあります。

親切にした際「これは貸しですよ」と冗談でもはっきり言える人の方がかえって見返りは期待していないかもしれません。

自分でも無自覚に見返りを求めている人のほうが、見返りがなかった時に、自分の善意が相手に伝わらなかったと誤解してしまうこともあります。


3.自分の評価を上げたいと思っている

例えば、恋愛で片思い中に相手にする親切は「自分の評価を上げたい」という部類に属していると言えます。

もちろん、好意や善意からの思いやりはおせっかいにならないこともありますが、行き過ぎた親切はかえって相手に「鬱陶しい」と思われたり「重い」と思われる可能性もあります。

また、会社など上司や先輩に評価をされる場においては、ごまをすっておくような形で上司や先輩におせっかいと言えるような気遣いをする人もあります。

自分の行動が給与などに反映されやすい場では、無理をして気を利かせた結果が逆に空回りし、度が過ぎてしまうこともあります。


4.他人を信用することができない

これは意外なことかもしれませんが、他人を全面的に信用できない人がおせっかいだということはよくある事例です。

例えば過保護な母親が、子供が何かにチャレンジするときについ手を貸してしまうなどは、子供が失敗するかもしれないという、子供の行動を全面信用できていない心理が働いています。

失敗すら臆することなく、自分の子供なら糧にできると思えば、子供の自立心を優先してむやみに手は貸さないものです。

会社などでも、後輩や同僚、部下に仕事を委ねず、全部自分でやってしまう人がいます。

一見仕事ができる親切な人のように思えますが、これでは周囲の社員が成長せず、むしろその人にどんどん依存するようになってしまい、まったく周りのためになっていないこともあります。

自分で何でもやってしまう人は、その心理の根底に「人の役に立ちたい」というよりは「人に任せるくらいなら自分がやった方がよい」という、他人への不信感がそうさせている場合があります。

このように、親切が必ずしも他人を思いやったものではないこともあります。


5.自分の思い通りに事を進めたい

頼んでもいないのに、お鍋パーティを仕切ってしまい鍋将軍になってしまう人や、複数で行く旅行の日程などを勝手にどんどん組んでしまい、気づいたらリーダーになってしまう人などがいます。

そういう「仕切り屋」の人は、場合によっては大変気が利いて助かることもある反面、度が過ぎると周りから勝手に仕切ることを「おせっかいだ」と思われてしまうことがあります。

こういう人は、親切なようで、人の作ったルールより自分の思い通りのルールで事を進めたいという心理があります。

仕切る前に周りの人に自分が仕切っていいか聞いてみると印象が変わってくるでしょう。

おせっかいな人の心理を知ろう

親切とおせっかいが紙一重なように、他人のことを思いやることと自分の価値観を押し付けることは紙一重と言えます。

おせっかいの奥底にある心理も、他人への思いやりと自己中心の心理のうち、やや自己中心が勝ってしまい、相手が本当に求めていることを見失ってしまっている状態だと言えます。

ほんの少し自分の目線を相手の立場に向けると、おせっかいではなく、ちょうどよい親切な行動ができるでしょう。