うつは近年では「心の風邪」とも呼ばれ、15人に1人以上の発症率とされています。
あなたの大切な彼氏がもしうつ病になってしまったら、今回は「うつ病な彼氏と上手に交際していく方法」について5つのコツをご紹介します。
彼に自分の点数を聞いてみる
うつ状態とうつ病の大きな違いは、病識(自分がどういう病気なのかということを理解すること)を持つ事にも大きく関係してきます。
とは言っても、「あなたは今うつ病だから」と話されると自分が否定されたように感じてしまい、さらに自尊心が下がってしまい回復を遅らせることにもなりかねません。
ですので、例えば「ねぇねぇ、自分が調子の良かった頃と比較して、今の自分は10点のうち何点くらい?」とたまに確認してみてあげてください。
うつ病の症状が強いときにはマイナスと答える場合もありますが、その数字に驚くのではなく、そうか今はそんな風に自分を捉えているんだなと彼の心のうちを知る1つのやりとりとしてみてください。
なんでもないことに付き合う
うつ病の症状が辛いときには、外出したり、服装を考えたり、食事をとることさえ辛い場合があります。
「気分転換に外に行ってみない?」と声をかけたくなる気持ちは非常によく分かりますが、それはもっと彼の状態が落ち着いているときに、彼が安心できる場所からにするのがよいでしょう。
彼がぼーっと外を見ているなと思ったら、静かに横に座ってなんでもない話をしてあげるだけでも効果的です。
誰かがそばにいてくれるという状態は、彼がこんな状態になっても自分が一人じゃないと思える勇気となります。
他にも彼と室内で一緒になにかを共有するということは非常に効果的です。
楽しくないのかな?と不安になるかもしれませんが、彼はあなたがそうしてくれていることに安心するはずです。
服薬はしっかりとしていることを確認する
彼が病院で診察を受けていて、投薬治療を行っている場合、彼が薬を飲むことでもとの彼に戻ってきたように感じると思います。
彼自身も、自分の気持ちを少し楽になっているのは確かですが、心の病特にうつ病においては勝手な判断で服薬を中止したり、もう大丈夫だと飲むのをやめてしまうのは絶対にNGです。
彼が薬を飲んでいないことに気がついたら「今日は薬飲んだ?」と聞いてあげてください。
「もういらないよ、調子が良いんだ」と応えたとしたら「じゃぁ、お医者さんに言ってお薬を減らしていってもらおう」と医師による調整をすすめてあげてください。
うつ病は薬を適切に飲まないと再発するリスクが非常に高くなります。
そばにいるあなたが気がついたら一緒に病院に行き薬について話してみるのもよいでしょう。
朝に気をつける
うつ病の方は、朝方に一番調子が悪くなる傾向があります。
そして夕方になってやっと調子がよくなってくるというケースも少なくありません。
調子がよさそうだったからと朝に「今日は頑張れそうだね」などと励ましの言葉をかけるのは避けたほうが良いでしょう。
朝が苦手な人は普通の状態でも多いはずです。
うつ状態の人にとっては「また一日が始まってしまった」という気持ちがあるのです。
例えば、太陽のマークを紙に大きく書いて二人でそれに「おはよう」と声をかけるという日課を作ってみるのも良いかもしれません。
彼にとって憂鬱な朝ではなく良い意味での例外的な朝にしていってあげることができると、同じ朝でも感じ方は変化していきます。
良くなったねと口にしすぎない
うつ病になる人はとてもまじめで、我慢強く頑張り屋さんである特徴があります。
なので辛い状態のときにもなるべく明るく振舞おうと頑張ってしまっています。
他の人から見ると調子が良くなったねと感じて、もっと良くなれるよと期待をどんどんかけていってしまうことが多いのですが、これは最悪の場合自殺に繋がるケースに発展しかねないことです。
彼は、そう見れるようにすでに充分に頑張っています。
でも、他者と自分の中での評価のズレは他者に見えない苦しみでもあります。
なので調子が良くなってきたなーと思っても過剰に喜ぶことはしないほうが良いでしょう。
それよりも、そうなってきた彼の頑張りを認めて、褒めてあげてください。
次へ次へと周囲が急がせているなと感じるときには、ストップをかけるように気をつけてあげてください。
うつ病の彼へ理解することが彼の支えに
彼の様子がおかしいなと気がついたら、声をかけてそばにいてゆっくりとした時間を過ごせるように気にかけてあげてください。
頑張っている彼のことを認めてあげて、あせらずに付き合っていくのが大切です。
また、うつ病であなたの人生が終わりなわけではなく、多くの人が経験することなんだよ、ゆっくりと付き合っていこうと伝えてあげてください。
あなたの理解が彼の心を確実に癒すことができます。
「うつ病の彼氏と上手に交際していく方法とは?病気を理解して癒しの存在になろう」への感想コメント一覧
つかず離れずの距離で見守るのって難しいんですよね。
普通は、どうしていいか分からなくて疎遠になってしまうか、自分がそばにいて直してあげなきゃ、みたいに思い詰めるか、どっちかだと思うので。
相手に付き合って自分が参ってしまわないように。
うつ病は、かかった本人がつらいのはもちろん、近しい人にとっても大変な病気です。共に思い詰めたりしないよう、一人になれる場所の確保も大事です。