子育てをしている中で、愛情を上手に伝えるのは簡単そうで、実は難しい事です。
愛情のつもりが、ただの甘やかしとなってしまい子供の成長を阻害していることもあります。
愛情と甘やかしの違いについてご紹介します。
愛情は子供の心を強くし、甘やかしは心を弱くさせる
愛情に包まれて育った子供は、親の愛を受けて真っ直ぐな子に育ちます。
そうする事でチャレンジ精神が芽生え、新しい事に挑戦する強い心が育ちます。
また、親に見守られている安心感から、失敗してもくじけない強い精神力が養われるのです。
子供が新しい事にチャレンジしようとする時に、危険だから、まだ難しいからといって親が手を貸してしまうのは優しさではなく、甘やかしです。
先回りして、子供の目の前から困難を取り払ってしまう甘やかしによって、子供は自分の力で困難を乗り越える気力をなくしてしまいます。
子供の頃に自分の力で困難を解決出来ないまま大人になると、引きこもりになったり仕事が続けられないなど、心に問題を抱えやすくなります。
子供が困難にぶつかった時は成長のチャンスです。
甘やかしで子供の成長の芽を摘まない様にしましょう。
愛情の厳しさは子供の将来の為、甘やかしはその場しのぎの優しさ
愛を持って育てるには、時に厳しさも必要です。
「良い事は良い、悪い事は悪い」と小さな頃から教育された子供は、常識を持った大人にへと成長します。
例えば、飲食禁止の場所で子供が泣いて催促するからといって、おやつを与えるのは優しさとは間逆の行為です。
また、やりたく無い事はやらなくて良いという教育は、やがて周りの迷惑を考えずに、自分の気持ちだけで勝手に行動してしまう人に育ってしまう危険性が有ります。
子供のこの先を思って叱るのではなく、その時の自分の感情で怒ってしまうのも、その場しのぎでしかありません。
優しさが伴っていても、怒りが伴っていてもその場しのぎで子供に向き合うのは良い影響がありません。
今、子供が辛い思いをしても、泣いたとしても、大人になった我が子が人に迷惑を掛けずに、強くいきらる様、時に厳しく叱る事は愛情として確かに子供に伝わっていくのです。
甘えさせる愛情表現と、愛のない甘やかし
子供を甘えさせる事と、甘やかす事は大きく意味が違います。
子供を甘えさせる事は子供の成長に大きなメリットが有ります。
甘えさせる事は根底には愛情があり、子供の心と体をリラックスさせる効果があります。
親に十分に甘える事が出来ている子供は、自分が大切にされている事を自覚しているので他人にも優しく接する事が出来るのです。
また、失敗して落ち込んでも、抱きしめてくれり親がいると分かっているので、物怖じしない性格になります。
しかし、あやまかしの根底には本当の愛が存在しません。
その場しのぎで、無条件に自分の意見が通る事を覚えさせてしまう事は、かえって本人を生きづらくさせてしまう行為です。
この甘やかしを続ける事で、両親を尊敬する気持ちはやがて無くなり、ある日を境に親に対してバカにした様な口を利いたり、いつしか両親の手に負えないモンスターのようになってしまいます。
子供の気持ちを理解して与えるのが愛情、子供の気持ちを理解しないまま与えるのが甘やかし
子供の気持ちや考え方を理解した上で、物や気持ちを与える事が愛情を注ぐという事です。
例えば、欲しがっていたおもちゃを与える時に、何かの記念日や、何かのご褒美、お礼に与える事や、子供がの頑張りを大いに褒め称えてあげる事や、悲しんでいる時に寄り添ってあげる事が、気持ちを理解した上で子供に与える愛情です。
与えられた物に対しての喜びがより大きくなり、大切な記憶として子供の心に残ります。
ところが、欲しがる時に欲しがるだけ与える事が常習化してしまうと「欲しい」と言えば手に入る事が当たり前となり、手に入らなかった時は、怒りと悲しみだけが強く残ってしまいます。
子供は、目に入った魅力的なものに触れたい好奇心があります。
それを「欲しい」と表現しますが、その全てを与えるのは甘やかしです。
子供が発する「欲しい」の本質をきちんとりかいして与えられる事で、愛されている事が伝わり、真っ直ぐな子供に育っていくのです。
愛情の温度、甘やかしの温度
自分の子供への言動は愛情なのか、それとも甘やかしか。
或いは自分が親から貰ったものはどちらだったのか確かめるには、その言動のシーンを思い出してみましょう。
明らかに愛情が注がれた言動であれば、思い出した時に、心の中が温かさで満ちてきます。
思い出したシーンが甘やかしであった場合、温もりや温かさを伴う事場合ありません。
この事から、甘やかしは如何にその場しのぎの対処でしかないかがよく分かります。
愛情は時間が経っても温度が冷めずに、思い出すだけでも人を温かく、幸福な気持ちにさせてくれるのです。
甘やかしと愛情との違いを知ろう
甘やかしは子供にとってよくありません。
自分の愛情表現は、甘えさせているのか、甘やかしているのか、今一度自らの子育てを振り返って見ましょう。
もし、甘やかしていた事に気付いたならば、愛する我が子の将来を思い、時に厳しく、そして甘えさせる子育てに取り組んでいきましょう。
一生懸命な親の愛は必ず子供に届きます。
「愛情と甘やかしの違いとは?愛情は子どもの心を強くする」への感想コメント一覧
愛情と甘やかしには大きな違いがあるんですね。私にも子供がいますが、子供可愛さに先回りしてやってあげてしまう事があります。やはりそういった間違った愛情は子供の為にはならないので気を付けようと思います。
愛情と甘やかし違いには、褒め方も当てはまると思います。自分の子供にも、ベタぼめではなく温かい褒め方ができるようになりたいです。