地元の大学に進学するデメリットとは?地元の大学が一番良い訳ではない

進学先を地元にするか、離れるか…。

大学選びを考える時に、多くの人が一番悩む問題です。

双方のメリット・デメリットを検討して決断することが重要です。

そこで今回は、地元の大学に進学するデメリットをご紹介します。

視野を広げるチャンスを逃す

地元の大学に進学すると、新しい環境で視野を広げるチャンスを逃すおそれがあります。

人は新しい環境に飛び込むことで、新しい価値観を得られたり、視野を広げることができるものです。

でも、地元の大学に進学すると、新しい環境は大学だけです。

その他の生活環境はほぼ変わりません。

アルバイト先や、地域のサークル、ボランティア活動などは地元の人間関係がそのままであることもしばしば。

地元の大学に進学すると、新しい環境に身をおいて視野を広げるチャンスを逃すおそれがあります。

確かに、地元に進学すれば、通学や生活面では安定した大学生活を送ることができます。

その一方で、新鮮な発見には乏しい生活が待っています。

大学生活は、社会に出る前の準備期間です。

色々な価値観や考え方に触れて自分を高めていきたい時期です。

地元の大学に進学するなら、視野を広げるための努力を意識的にする必要があります。

大学内外の活動に積極的にチャレンジするようにしましょう。

大学の選択肢が狭い

都会に比べると、地元の方が大学は少ないものです。

地域や志望する学科にもよりますが、地元に進学する方が大学の選択肢は狭まることが多くなります。

大学の選択肢が狭いことは、地元に進学することのデメリットの一つです。

もちろん、たまたま自分の志望する大学が地元にある時にはデメリットにはなりません。

でも、地元では自分の学びたいことに合った大学を見つけることが難しい場合もあります。

やりたいことができる学科があるのかは、地元の大学に進学すると決める前に必ず調べておくべきポイントです。

また、自分のレベルに合う大学があるのかを調べることも必須です。

いくら通いやすいところにある大学だからといって、自分のレベルに合わない大学に進学することは現実的ではありません。

一人暮らししづらく、不自由になりがち

「大学生になったら一人暮らしがしたい」と考える人には、地元の大学への進学はデメリットになります。

地元の大学に進学すると下宿の必要がなくなりますから、一人暮らしはしづらくなります。

大学の授業料は年々高くなっています。

「地元に住んでいるなら、実家から通ってほしい」というのが一般的な親の希望です。

地元の大学に進学しながら、一人暮らしもするのはハードルが高いことだと知っておきましょう。

そうはいっても、一人暮らしの自由さは大学生にとって魅力的です。

大学生活は、自由になるお金も時間も多くなり、交友関係が広がる時期です。

友人たちと家で集まってホームパーティーをする、宅飲みの後にそのまま泊まる、などは一人暮らしの大学生ならではの楽しみです。

実家住まいでは難しいです。

下宿に比べて、実家暮らしの方が自由度が低いということは、地元の大学に進学する前に考えておきたいポイントです。

大学デビューが困難

大学からは全く新しい自分になりたい、いわゆる「大学デビュー」をしたいなら地元の大学への進学はデメリットになります。

地元出身の知り合いが多い大学では、高校までのキャラや友人関係をそのまま引きずっていくことが多くなります。

急に大幅なイメージチェンジを図ると以前の自分を知っている人の違和感は大きくなります。

大学からできた新しい友達に、高校までの姿をバラされてしまうかもしれません。

思い切ったイメージチェンジをしたい場合や、大学進学を機に人間関係を全く新しくしたい場合には、地元の大学は不向きです。

地元以外での就職活動が大変になる

地元以外に就職したいなら、地元の大学に進学するメリットはほぼありません。

大学時代にどこに住んでいるかは、就職活動をどこでするかに直結します。

大学の近くにある企業の方が、その大学出身者への評価が高く、採用率も高くなります。

つまり、都会に就職したいなら都会の大学に進学する方が、就職に有利ということです。

地元ではそこそこ知名度のある大学でも、他県にいくと就職が厳しくなることは多々あります。

遠方への就職活動は交通費がかさみますし、学業にも大きな影響があります。

地元で就職したい場合には、大きなデメリットにはなりません。

しかし、都会で就職したい人や就職先のイメージがない人は、考えておいた方がよいデメリットでしょう。

アルバイトの効率が悪い

ほとんどの大学生がアルバイトをします。

その時に、地元大学への進学がネックになることがあります。

都会の大学に進学するよりも、地元の大学に進学する方がアルバイトの効率が悪いです。

都会の方が、アルバイトの数は多くなります。

それは選択肢が多いということです。

また、最低賃金が高いので、自動的に時給も高くなります。

地元のアルバイトは、都会に比べて数が少なく、時給も低くなりがちです。

「オシャレなカフェでアルバイトしたい」「短い時間で稼ぎたい」という希望に合ったアルバイトは、地元には無いかもしれません。

確かに、地元の大学に進学する方が下宿先の家賃や生活費がかからないのでトータルのコストは低くなります。

しかしそれは、家計の負担を全体的に見た時の話です。

大学生のアルバイトの大変さは、また別の問題です。

地元の大学に進学するデメリットを知っておこう

地元の大学に進学する時のデメリットをご紹介しました。

よく慣れた地元の大学に進学すれば安定した大学生活を送ることができますが、デメリットもあります。

メリットデメリットを知ったうえで、進学した後にどんな大学生活が送りたいかをよくイメージすることが重要です。

後悔のない大学選びをしましょう。

 

    「地元の大学に進学するデメリットとは?地元の大学が一番良い訳ではない」への感想コメント一覧

  1. 1. ももりん2018/05/07(月) 10:36

    地元の大学へ進学すると、結局高校からの生活の延長のようになってしまい、今までのコミュニティや同居する家族に依存しがちだと思います。
    自立したい、新しい世界を知りたいと考えている人には今一度進学先について考えるための視点を与えてくれる良記事だと思います。

  2. 2. ayaka09092018/05/30(水) 12:35

    大学の選択をするとき、単純に実家から通えた方が楽だから、という理由で地方大を選ぼうとしている友人に読ませたいです。せっかく外に出るチャンスを逃したくないですよね。