あなたの身の周りに、いわゆる「腰が低い人」はいますか。
愛想が良く穏やかで、いつも自分のことをへりくだって謙虚な姿勢を見せているイメージでしょう。
腰が低い人は相手のことを敬い尊重する姿勢が強いので、その人の周りではあまり大きないざこざは起きない印象ですよね。
では、そのように腰が低い人は、なぜそのような姿勢を維持しているのでしょうか。
その心理をまとめてみました。
自分にあまり自信がない
腰が低い人は、自分自身にあまり自信を抱いていない場合が多いです。
幼少期から目立つことが苦手だったり、人よりも劣っていて嫌な思いをしたことがある人は、普段から自分に対してあまり自信を持てることが少なく、当然それはいつもの態度に表れてきます。
逆に昔から何でもできて、優秀だった人は自信に満ち溢れていて、その分プライドが高く、時には偉そうな態度になってしまったり、大胆な行動をすることも多いです。
しかし、昔から自分に自信が持てない人は、このような大きな態度を取れるかというと、それは無理な話ですよね。
この自信の無さから、自然と自分よりも優れている人に腰が低くなるようになっていったのだと思われます。
劣等感による自分なんて…という自暴自棄的な思いがある
上とも重複しますが、自信がない人はやはり周囲に対して大きな劣等感を感じていることが多いです。
それがやがてネガティブな感情になり「自分なんて…」という自暴自棄な気持ちを生んでしまうことになります。
自分に自信がないからこそ、自分のことを大した人だとは全く思わなくなり、それに対する凄い人たちに腰の低い姿勢で接するようになります。
腰が低い人は一見良い印象を受けることも多いですが、たまに「少し腰が低すぎでは?」と感じることもあるのではないでしょうか。
自分に価値がないと思っているからこそ、他人に対して大きく出ることができず、このように思われてしまうこともしばしばあります。
他人にへりくだることが一番の処世術だと思っている
自信がある人、態度が大きい人、積極的に異論を唱える人などは、それによる他人との衝突も多いものです。
あまりにそれがいき過ぎてしまうと周囲に疎まれ、ケンカっ早い人、頑固な人という印象を持たれてしまい、自身も生きづらさを感じてしまうのも事実です。
しかし腰の低い人は、このように周囲に対して波風を立てることを嫌い、それなら自分が周りにへりくだっていれば問題ないと思っている傾向にあります。
それが自分にとって生きやすくなるための一番の処世術です。
心のどこかでは「それは違うのでは」と思っていても、他人に同調し尊重することで、意見の不一致などのいざこざを避けようとします。
争いごとに巻き込まれたくないという心理が影響しています。
目立ったり、責任ある立場に就きたくない
腰が低い人は、他人にへりくだることで、他人の陰に隠れる傾向にあります。
上のように無駄な争いを避けようとするため、そうなるのは当然ですね。
それに対して、自分に自信がある人や、能力を最前線で発揮している人などは、仕事やグループの中でもリーダーをやったり、責任がある立場に就くことも多いです。
腰が低い人は自分に自信がないことが多いので、そのような人にとって皆を引っ張っていかなければいけない立場に就くことは、なかなかとんでもない話ですよね。
だからこそ、そもそもリーダーや責任者など、重要なポジションに就くことをそもそも避けようとしていることが多いのです。
腰が低い人は、目立ったり、責任ある立場に就きたくないという心理から、周りの人にへりくだり、そのような立場に自分が立つことを避けようとします。
傲慢にならず、他人の尊敬できるところを見るようにしている
これまでは自分に自信がない傾向にある人のことについて多く言及してきましたが、自分にそこそこ自信はあっても、腰が低い姿勢を崩さない人も多くいます。
やはり、腰が低い方が謙虚で印象も良いですし、自信も持っていながら、他人に対しては腰が低くいられることは非常に理想的ですよね。
そのような人はなぜ腰が低いのかと言えば、他人の良いところをよく見るようにしている場合があります。
自分にとって、相手の尊敬できるところはどこなのか、という気持ちを忘れないようしています。
誰にでも良いところはたくさんあるものです。
これは、ある程度能力があっても傲慢な人にはなりたくないという心理が影響しています。
そもそも人として、他人をきちんと敬うという姿勢を忘れないようにする、というのが自信を持っていても腰が低い人の考え方です。
腰が低い人の心理を知ろう
腰が低いというと、自分は目立たず、他人にへりくだっている人の印象が強いでしょう。
その腰の低さは主に自信の無さや劣等感によるものですが、中には自信を持っていても腰が低い姿勢を崩さない魅力的な人もいます。
ある程度の自信を持ちつつ、他人を敬う姿勢を忘れないという考え方を持てるのが、何よりも一番理想的な「腰の低い人」ですね。
「腰が低い人の心理とは?なぜいつも腰が低いのか」への感想コメント一覧
腰が低いイコール人格者、だと思っていました。そういうケースもあるけれど、自分に対する自信のなさに由来する場合も多いのですね。