うつ病やパニック障害等、精神疾患を患っている人の数は年々増加しています。
家庭の環境など外的要因ももちろんありますが、考え方や物事のとらえ方等内的要因も大きく影響していると言えます。
ここではそんな精神的に弱い人が、精神的に強くなる方法をご紹介します。
怒りは二次感情であることを理解する
精神的に弱い人の特徴の一つに打たれ弱いという特徴があります。
例えば仕事でミスをした時に上司に大声で叱られ、叱られた内容よりも大声で叱られたことに驚いて泣き出してしまう人や、次の日から仕事に行く時にはその様子がフラッシュバックして会社が近づくにつれてお腹が痛くなる人もいるでしょう。
この感情を引きずっては、結果叱られないことに意識が集中してしまい仕事の内容よりも上司の機嫌やそつなすことが大切となってしまうのです。
そこで意識したいことは、怒りとは二次感情であるということです。
仕事だけでなくても家族や友人、偶然通りがかった街の人の怒っている様子にこちらまで嫌な気分になり、また誰かの怒りが自分に向いていなくても怒りという感情に対して敏感になっている可能性もあります。
怒りとは約5分間ほどしか持続しないと言われています。
つまり相手はあなたに何度言っても伝わっていないこと、注意してほしいのにあなたに忠告を無視されている様に感じて悲しいこと、期待していたのに裏切られたことへの悲しさ等を感じている結果、それらの感情の2次感情として怒りが湧いてくるのです。
つまり誰かに感情的に叱られたり誰かが怒っているのを見た時には、相手の怒りの奥にはどんな感情があるのかを考えてみましょう。
同じことを前にも注意されていなかったでしょうか。
自分が相手の立場にたってはどうでしょうか。
そうして注意を怒りの部分に向けずにその奥に向けることで、怒りに対する恐怖が薄れると考えることができます。
また怒りは5分間しか持たないということを意識しておけば、どんなに叱られていても相手はあなたに伝えたことですっきりして、他のことに意識を切り替えている可能性も考えられます。
次の日に仕事に行きたくないというのは、あなたの妄想で相手がまだ怒っているのではという考えであり、相手の怒りはそれほど持続しないという事実を理解しておきましょう。
感情と思考を分けて考える
精神的に弱い人の特徴としてすべてを一緒に考えてしまうという特徴があります。
例えば人の前で話すプレゼンテーションをしなければならないと、前日から緊張して眠れない人や、何事も失敗したらどうしようとネガティブに考えすぎるのも精神的に弱い人の特徴です。
そうしてドキドキしたり手足が緊張により冷たくなったり、結果お腹が痛くなってくる様に感じることもあります。
そこでドキドキしてきたことで、自分はプレゼンテーションに対して相当緊張している、準備が十分ではないから緊張しているのではないか、準備が十分でないから今日は失敗するのではないかと全てを連鎖的に総合的にとらえることで、結果さらに緊張が増してしまいます。
考えすぎることでさらにパニック状態になってしまうことが考えられるのです。
そこで、感情と思考は分けて考えてみましょう。
例えばプレゼンテーションの前にドキドキしてくることがあっても、ドキドキしているなという事実のみを理解する様にします。
そのドキドキしているという感情を深く掘り下げて考えることで、緊張を加速させている可能性が高いからです。
好きな人との初デートの時にドキドキすることもありますが、ドキドキしてきたなと思ってたらドキドキしているという事実のみをとらえましょう。
今日のデートがどうなるか上手くいくかはあなたが今そこで考えても決して結果が分からないことです。
それならば相手と行きたい場所や今日話したいことなどを別の思考として考えましょう。
この訓練を続けることでパニック状態になることを避けることができますし、誰かの感情に引きずられてこちらまで嫌な気分になることを避けることができると考えられます。
自分を良く知る
精神的の弱い人はネガティブ思考である人が多いと言えます。
また、自己否定が強く自分はダメな人間で、自分は何事も上手くこなせない等と自分で自分に言い聞かせている可能性も高いのです。
小さい頃から周囲の人のそうやって否定されてきたり、兄弟が自分よりもずっと良くできる為比べられてきたことが影響しているのかもしれません。
そこでまずは自分を知ることから始めましょう。
頭の中でフラッシュバックする嫌な思い出や、ひどいことを言われたこと、両親に言われて今もトラウマとなっていること等をあえて思い出してみましょう。
そこで「叱られる自分が悪い」「そうやって言われて当然」と思わずに、冷静に第三者として考えてみるのです。
本当にあなたはダメな子だったでしょうか?今の自分ならどんな対応をとるでしょうか?
その後、いい成績を残したり周囲に褒められたりという誇るべき出来事があったはずなのに、本当に今も自分は否定されるべき存在でしょうか?
気が付かないままに小さい頃から周囲の言われたことを引きずってしまっている可能性があり、それにより思考がネガティブになって自分がダメな人間だと思い込んでいる可能性があります。
周囲から言われたことだけを信じずに、今自分が自分に対してどう思うかを考えてみましょう。
自分の得意なことや人よりも優れていることを探し、自分を良く知ることで自分の一番の味方になることができます。
周囲から何か言われても「この人は自分のことを知らないな」と聞き流すことができる様に、まずは自分を知ることが精神的に強くなる方法の1つであると言えます。
精神的に強くなろう
精神的に強くなる方法をご紹介しました。
精神的に弱い人はマイナス思考であったり、周囲からの影響を強く受けている人が多いと考えられます。
自分を誰よりも知っているのは自分ですので、普段から前向きに考えることを心がけ、自分の自慢できることを1つでも持つことがマイナス思考の連鎖から抜け出す方法だと考えられます。
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