セクハラは人の尊厳を奪い、心を傷つける許しがたい行為です。
しかし、現実にはセクハラを会社に知られてしまうと働きづらくなったり不当に解雇されるなどのリスクを負う場合があります。
そこで今回は会社に知られずにセクハラを証明する方法をご紹介します。
信用できる人や第三者機関に相談する
会社に知られずにセクハラを証明するには、むやみに騒ぎ立てたり個人の判断で動くと相手が有利になる可能性があります。
ですから、まずは信用できる人やセクハラの相談にのってくれる第三者機関に相談するのがオススメです。
セクハラについて相談出来る第三者機関には色々あります。
会社の違法行為について監視や指導を行う労働基準監督署、都道府県労働局雇用均等室などの行政機関や、労働弁護士が相談にのってくれるセクハラ110番などです。
このなかで、労基署は会社の違法行為を摘発したり指導をする役割が強いです。
会社に知られずにセクハラの相談をしたいのなら、プライバシーを守る都道府県労働局雇用均等室や、弁護士が相談にのってくれるセクハラ110番がオススメです。
セクハラを証明するには、さまざまなハードルを越えなければなりませんよね。
ましてや会社に知られずにというのはさらに別のハードルが増えますから、適切な機関を見極めてまず相談することから始めましょう。
克明なメモや録音などで証拠集めをする
会社に知られずにセクハラを証明するには、まずは確たる証拠がなければ話が進みませんよね。
ですから、セクハラを受けた証拠は十分に集めておきましょう。
セクハラを受けた内容をしっかりと記録するには、録音することをオススメします。
相手に許可をとらないで録音したものは法的に決定的な証拠にはなりません。
しかし、相談先に自分の訴えの正当性を伝えるには十分な証拠になりますし、万が一裁判になった時にも有利になります。
録音などが禁止されている場合、セクハラを受けた相手の発言や行動、細かな日時やその場にいた人などのことまでしっかりとメモをとったり日記に書いたりして記録してください。
セクハラを証明するには、こつこつと証拠を集めることが大切です。
問題解決のためには、確実に足元を固めていきましょう。
直接話をして認めさせる
証拠を十分に集めたら、セクハラする相手に直接話しをして認めさせるのも方法の一つです。
これは会社に知られずにセクハラを証明する方法としてはもっとも秘密裏に解決することが出来る、当事者同士で話をつけるという選択肢です。
相手が言い逃れ出来ないような証拠を集め、謝罪と今後セクハラをしないと約束させられたら、ことを荒立てずに問題を解決することが出来ます。
もちろん、その時の様子はしっかりと録音して証拠としてとっておきましょう。
しかし、もしも証拠が不充分だったり、相手が会社とグルになるなどすれば、反対に陥れられる可能性もあります。
当事者同士でセクハラを証明して解決出来れば会社に知られることはありませんが、それなりにリスクが高いですよね。
リスクを考えれば、個人で動かずに第三者に相談して確実な方法をとる方が安全です。
内容証明で謝罪を要求する
証拠を集めたら、内容証明を使って謝罪を要求するという方法もあります。
内容証明には法的な拘束力はありませんが、書面が保管されます。
こちらが証拠を揃えて相手に文書や要求をして、それに対してセクハラを認めたり謝罪をするなどの返事があればセクハラを証明することが出来ます。
しかし素人が個人で送ると、こちらに不利なことを知らずにやってしまう可能性が高いです。
また、相手が弁護士などに依頼して応戦してくれば、相手に有利な状況になることもあります。
もしも状況が拗れた場合には法的措置や刑事告訴などの可能性もあるので、内容証明を送るにしても専門家に相談するのが賢明です。
その場合は、セクハラ問題に強い弁護士に頼むのがオススメですよ。
弁護士に相談し、法的手段に訴える
最終手段として、法的手段に訴えるという選択肢があります。
民事訴訟という形であれば会社の社員が裁判を傍聴したり、当事者が会社に伝えない限りは職場に伝わるということはまずありません。
訴えられた本人が会社や人に事実を明かす可能性は低いですが、人の噂は侮れませんので完全に隠しとおすのは難しいかもしれませんね。
しかし、会社を挟まずにあくまで個人間で解決する手段ですし、会社が介入することはありません。
噂や当事者以外のルートから会社に知られることもないので、弁護士に相談して法的手段に訴えるというのも最終手段として選択肢に入れておきましょう。
セクハラに対して優秀な相談先を見つけよう
今回は会社に知られずにセクハラを証明する方法についてご紹介しました。
セクハラ問題は根が深く、大事になると被害者の方が追い詰められることもありますから、なかなか対応が難しいですね。
一人で解決する力がある場合はもちろん良いのですが、より確実に解決するには優秀な相談先を見つけることが大切になります。
泣き寝入りせず、セクハラに負けないようにしっかりと行動しましょう。
「会社へ知られずにセクハラを証明する方法とは」への感想コメント一覧
会社がグルの場合等、なかなか厳しい状況も多々ありますが、行動しない事には何にも始まらないなと思います。自分が被害者なら、1人ではなく誰かに相談したいです。
私は5番目の弁護士に相談することがおススメだと思います。費用はかかりますが、確実でかつセクハラ野郎に対して効果的に対処できると思います。
セクハラ問題は女性にとって大変な問題だと思います。
それにしても、セクハラに対する基本的考え方には世代間ギャップがあるように感じています。
長年男性中心の社会だった日本が変化していることに気が付かない中高年男性の多いことには愕然とします。