新入社員にはいつボーナスが出るのか。新入社員でもボーナスをもらう権利はある

新入社員として入社してから、最初の昇給が行われる迄の期間は、給与水準が低い状態が続くのでボーナスが出ることを期待している人が少なくありません。

ボーナスという制度は、法律上の規定は無いのであくまでも社内規定により出されるものです。

会社ごとに異なる社内規定次第では、新入社員のボーナス支給開始時期は変わります。

そこで今回は一般的に新入社員にはいつボーナスが出るのかをご紹介します。

上半期の業績評価が出る冬ボーナスからは確実性が高い

本来のボーナス制度は、日頃の給与には反映されない業績給という意味合いがあるので、在籍日を基準として支給されます。

夏のボーナスであれば10月から3月迄の下半期の収益が基準となり、冬のボーナスであれば4月から9月までの上半期が基準になることが一般的です。

しかし、新入社員にとっては入社直後は研修期間が続くので、戦力として会社の業績に貢献出来る水準に達するまで待ったのでは、ボーナス支給開始がいつになるのか分からない状態となりかねません。

ボーナスについて形式的な扱いを行なう会社に就職した際には、4月に在籍開始となる新入社員は、冬のボーナスの支給対象となると考えて良いでしょう。

夏のボーナス支給時点では、前年度下半期の在籍条件を満たしていないので、支給に期待を持ちすぎることは残念な結果となる可能性があります。

夏ボーナスが出たとしても満額ではない

ボーナスの計算方法として、新入社員に対しては特別な例外を設けている会社であれば、夏のボーナスから支給される可能性があります。

2年め以降の社員が夏のボーナスに受け取る金額は給与の数カ月分とされていることが多いですが、実績が無い新入社員かつ前年度の在籍も無い状態ですから、満額支給されることは少ないでしょう。

新入社員に対して夏のボーナスが支給される場合には、半月から1ヶ月分程度が想定されます。

初任給が20万円だったとしても、少なくとも10万円は手にできることになるので、夏のボーナスで生活に一息つける可能性が出てきます。

新入社員に対して夏のボーナスから支給開始されることは、額の大小に関係なく冬のボーナスからしか出ない会社があるので、十分と考えておく必要があります。

業績次第では出ないことも覚悟しよう

新入社員にとってボーナスが支給されることは当然と考える人がいますが、実際には基本給とは異なり会社は社員に対してボーナスの支給をしなければならないという法律上の規制はありません。

会社の社内規定に基いて支給されているので、会社の業績次第では全額カットされる可能性があります。

社員一丸となって日々の業務に取り組むことが出来れば、業績改善に伴いボーナス支給額も増やせるでしょう。

問題となるのは、営業職に就いている場合で、ボーナス支給額が個人成績連動方式となっていると厳しい現実が突きつけられてしまうことがあります。

歩合制の給与体系が出来上がっている会社では、業績給が数値化されていて、最初から決められている成績に達した場合のみボーナスが無制限で支給される会社も登場しています。

完全能力主義の会社へ就職した際には、必ずしもボーナスが出るとは限らないでしょう。

年俸制に移行するまでの期間は出る可能性がある

ボーナスの支給条件は、会社の就業規則で定められていますが、年俸制を採用している会社が増えているので、研修期間中は月給制だったものが一人前となると年俸制に切り替わる会社があります。

専門性が高い職種や管理職に多いですが、新卒採用で該当するのは主に専門職に就いた場合です。

冬のボーナスから支給されるはずだったものが、年俸制の報酬支給条件に到達すると最初の半年で年俸制に移行してしまい、ボーナス自体が支給対象外となる可能性があります。

個人成績を正当に評価した上で、年俸制が採用されるので年収ベースで考えると基本給とボーナスを組み合わせた年収よりも、年俸制で契約した年俸が上回ることが多いです。

ボーナスが原因で基本給が抑えられている現実を知っておくと良い

労働基準法に定められた雇用契約を結んでいると、急激な基本給の減額には法的に規制が掛けられています。

しかし、ボーナスは日本独自の報酬体系であって、本来は個人業績連動制だったものが、給与体系の一部として捉えられたことで、年収を先に考慮してから基本給を定める考え方を雇用主がするようになりました。

ボーナスに年間4ヶ月分支給すると社内規定で決めている場合には、採用時に支払っても良いと考える年収に対して12ヶ月に4ヶ月を加えた16で年収額を割った金額が基本給と定めるわけです。

会社の業績が不審になった時には、基本給は法的な制限により恒常的なカットは難しいので、ボーナス部分を削減することで雇用を維持する方向性に持っていきます。

労働組合がある会社であっても、賞与がカットされることはリストラよりもマシと考えることが多いでしょう。

ボーナスが良いほど基本給が低く抑えられていることを知っておきましょう。

新入社員の初めてのボーナス時期を知ろう

新入社員にとって初めてのボーナスがいつから貰えるのかは、重大な関心事となっています。

しかし、ボーナス自体が法的根拠があるものではなく、社内規定によって任意に支給されていることを忘れないようにしましょう。

最初からボーナスという考え方が無い年俸制の方が、年収が高いことも多いので、過度にボーナスに期待しすぎたりアテにしすぎることは生活バランスが崩れるので注意が必要です。

 

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