愛にまつわる名言をご存知でしょうか?人にとって大事な「愛」、普段はその愛に当たり前に恩恵を受けて過ごしている私たちですが、ふとした瞬間にその愛の深さ、大切さに考えさせられるものです。
そんな愛の大事さを説いた名言を、数々の著名人が残しています。
愛に飢えているとき、愛と言うものに失望しているとき、そんな名言に触れることで何か気づくものがあります。
今回は、そんな愛にまつわる名言をご紹介します。
愛は、お互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである
フランスの作家、サン=テグジュペリが残した愛にまつわる名言です。
サン=テグジュペリは「星の王子様」で有名な作家で、ご存知の人も多いはずです。
愛はお互いに見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることとはどういうことでしょうか。
お互いに愛し合うとは、一見してお互いに見つめ合っている二人を想像するでしょう。
しかし、ともに同じ方向を見つめる、つまり同じ方向へ歩んでいく、同じ道を生きていくことこそが真の愛だと説いているのです。
愛し合う恋人や夫婦によくある誤解や失敗として、自分の一方的な愛や気遣いでひとりよがりになってしまうことがあります。
自分は愛しているつもりなのに、相手にとってそれが愛と感じられていないことは切ないことです。
お互いに愛し合っているのにぎくしゃくしてしまう、そんなときはそれぞれ同じ方向を向いているのか、冷静になって考えてみると良いでしょう。
恋人として、夫婦として、同じ道を歩めているのか考えてみることで、自分の愛について見直す良いきっかけとなるでしょう。
恋とは自分本位なもの、愛とは相手本位なもの
日本のシンガーソングライター、美輪明宏さんが説いた言葉です。
恋は自分本位、愛は相手本位とは、考えさせられるものがありますね。
自分の恋愛のあり方について、少しはっとした人も多いのではないでしょうか。
よく「恋」と「愛」は違うという考えを聞きますが、それと通ずるものがある考え方です。
恋は自分が楽しい、幸せという感情が優先されて起こる感情で、愛は自分よりも相手が楽しいかどうか、幸せかどうかということが優先されます。
恋する自分が好きで、ただ自分だけが盛り上がっている状態にはなっていませんか。
相手のことを考えた愛をふりまかなくては、最終的に本当の意味で愛すこと、愛されることからははずれてしまいます。
3.愛されたいという要求は、自惚れの最たるものであります。愛せなければ通過せよ
ドイツの哲学者、ニーチェが残した言葉です。
愛にまつわる、少し厳しい言葉です。
自分が「愛されたい」「愛がほしい」「幸せになりたい」と思う気持ちは最も自己本位なものであり、まず自分がその人を愛せないのであればその人の前からいなくなるべきであるという考え方です。
愛について、自分ばかりが欲しいと願ってしまう人は多いものです。
その前に、自分は人に愛をしっかり与えているのかどうか、考えてみることが大切です。
愛は一方向でのみ成立するものではなく、お互いに愛し合うことで成立するものです。
自分ばかりが愛を望むのではなく、愛されたいならまずは自分から愛するように努めましょう。
われわれを恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である
日本の作家、芥川龍之介が残した言葉です。
恋愛をして、つらい気持ちになることはたくさんあるでしょう。
恋愛の中で嫉妬を覚え、その嫉妬に苦しむときもそうですし、そもそも恋愛から失恋してしまったときの悲しみは計り知れません。
人にとって恋愛の苦しみは一日中その人を支配してしまいます。
それだけ恋愛の悩み、苦しみは重いものです。
しかし、そんな苦しみから逃れたいと思ったとき、理性を保って冷静になることよりももっと効果的なことがあると彼は説いています。
それは、理性よりも多忙です。
毎日を忙しく生きることで、恋愛から自分を救うことができます。
失恋の苦しみにさいなまれている人、愛しすぎて逆につらい人などは、仕事や趣味に目を向け、自分を忙しさの中に置いてみることが一番です。
仕事をしているときはどうしても他のことを忘れるようになるものです。
つらい恋を忘れたいときはこの言葉を思い出してみましょう。
愛がなくなったのに、一緒にいることほど惨めなことはありません
フランスの女性ファッションデザイナー、ココシャネルが残した言葉です。
有名ブランド「シャネル」の創業者で、ご存知の人も多いでしょう。
愛は人と人をつなぐ、非常に大切なものです。
しかし、人は時として、そこに愛がないのにも関わらず一緒にいることがあります。
惰性や、情や、なんとなくそのままで一緒にいる恋人や夫婦ほど虚しいものはありません。
お互いに愛することを辞めてしまったのに続いている関係性は、お互いに良いものを生むことはなく、できることなら別れを告げて新しい愛ある環境に自分を置くことが一番です。
もしくは、今のその愛がない関係に気づいたなら、現状を変えるために自分の愛について見直してみることが大切です。
愛がない関係なのに、一緒にいることほど意味のないものはないのです。
愛の名言を知ろう
愛について考えたいとき、愛というものが分からなくなったとき、このように著名人が残した名言に触れてみるのは良いことです。
自分が愛について思ってもみなかったことが見えてくることでしょう。
愛は人にとって非常に重要なものです。
愛にまつわる名言に触れ、愛とは何かということを考えることこそが、自分が愛にあふれ幸せな生活を送ることへ繋がるのです。
「愛の名言とは?愛にまつわる名言を知ろう」への感想コメント一覧
どの名言も、深いなと思いました。特にココシャネルの言葉は、昔ひどい仕打ちばかりされていたのに別れるのが寂しくてしがみついていた自分を思い出しました。その時の自分にこの言葉をかけてあげたいです。結果、別れてからすぐ良い出会いがあったのですから。
美輪明宏さんの「恋とは自分本位なもの、愛とは相手本位なもの」と言う言葉に、はっとしました。好きな人ができて恋をして、自分をもっと知ってほしい、自分に振り向いて欲しいと、自分が自分がとなっていた頃を思い出します。相手のことを思いやることができるようになれば、思いも愛へと変わっていくのかなと、考えさせられました。
名言というのは、深いものですね。考えさせられるし、なるほど!と思います。特に、愛がないのに一緒にいることほど惨めなことはない、という言葉に納得しました。きっと、この言葉で新しい一歩を踏み出せる人がいると思います。
ここ最近、あちこちで聞く名言がサン=テグジュペリの言葉だと、今初めて知りました。深い言葉だなあと思います。ココシャネルの名言もかっこいいですね。モラハラ夫と別れられないでいる友人のことを想っていろいろ考えてしまいました。
辛口で厳しい名言が多いですが、これが「愛」というものの本質だなとつくづく思わざるを得ません。「愛」は一方通行では成り立たないのですね。