キャリアアップをしたくない人の心理とは

仕事をしていると、良い成果を上げたいと考えることでしょう。

そしてできればキャリアアップしたいと思うのが普通です。

しかし、中にはそういうことにまったく興味がないという人もいます。

キャリアアップをしたくないという人の心理を知ることで、仕事に対する考え方をもう一度見直すことができるでしょう。

キャリアアップしたくないのは本当は仕事が嫌いだから

キャリアップをしたくないという人の心理にあるのが「本当はその仕事が嫌い」という気持ちです。

好きでやっている仕事ではないので、もうこれ以上キャリアアップしたいとは思わないのです。

好きな仕事だったら、もっと真剣に取り組みたいと思いますし、キャリアアップしていきたいという意欲も湧いてきます。

仮に結果が出ないとしても、それでも全力で仕事に向き合うことでしょう。

ただ、誰もが好きな仕事をしているというわけではありません。

中には「本当はこの仕事が好きではない」という思いを抱えたまま、仕事をし続けている人もいるのです。

営業が苦手で、毎月ノルマに四苦八苦しているようなら、もうこのポジションから外れたいと思っても不思議はありません。

それなのにキャリアアップしてしまったら、ますますドツボにはまってしまいそうで、出世の話が出ても、それを受けたいとは思わないのです。

キャリアアップをしたくないという人は、もしかしたら別の仕事に就きたいと思っていたかもしれません。

仕方なく仕事をしている人は、いくら自分のためになるという場合でも、キャリアアップしたいとは思わないのです。

仕事よりもプライベートが大切だというポリシーだから

キャリアアップをしたくないという人は、心理的に「仕事よりもプライベートが大切」だと思っています。

ですから、仕事の上でメリットになると分かっていても、キャリアアップをしたくないのです。

キャリアアップをすることによって、ますます仕事の話が舞い込んできたリすることがあります。

職場で重要な役職についたり、大切な取引先の担当になることもあります。

そうなると、生活において仕事の比重が重くなってしまいます。

もっとプライベートの時間を増やしたいと考えていても、残業続きで全く時間がなかったりしてしまいます。

プライベートを重要視している人は、仕事以外に楽しいものが沢山あります。

仕事は生きていく手段の一つであり、自分の時間を犠牲にしてまでしたいとは思っていません。

家族や友人と好きなことをして過ごす時間こそが、一番価値があると考えているので、仕事におけるキャリアアップに興味を示さないのです。

責任のある立場になることに対してプレッシャーを感じてしまうから

キャリアアップをしたくないという人の心理には、プレッシャーを感じたくないという思いがあります。

うっかりキャリアアップして、責任のある立場になってしまうと、精神的にキツイと思っているのです。

キャリアアップできる人というのは、仕事ができて優秀な人です。

そういう人は当然職場でも一目置かれて、色々な業務を振り当てられるでしょう。

もしかしたら人を指導する立場にたつかもしれません。

そうなると、そのポジションにふさわしい結果を出したいと思ってしまいます。

そしてキャリアアップすればするほど、プレッシャーを感じることになり、心が疲れてしまうことでしょう。

キャリアアップをしたくない人は、そういう状態に自分を追い込みたくないのです。

だから最初から、キャリアアップしたり責任のある立場になるのを避けようとしています。

プレッシャーに弱いという自分の弱点を知っているので、必要以上に負担がかからないように気を付けているのでしょう。

自分のペースで仕事をしたり楽しみたいから

キャリアアップをしたくない人の心理には、色々な思いがあります。

その中の一つに「自分のペースで仕事をしたい」とか「自分なりに仕事を楽しみたい」という気持ちも含まれています。

キャリアアップをしてしまうと、何かと周りから期待されたりして、なかなか自分のペースで仕事をすることができなくなります。

そして、仕事に対して余裕を持ちつつ、楽しみながら進めるということも難しいでしょう。

キャリアアップして、それなりのポジションについている場合は、どうしても周囲との調整が必要になります。

「来週までにここまで進めて、再来週には取引先に報告して」などと考えていても、そのペースでは仕事が進められなくなってしまうことが考えられます。

キャリアアップしてしまうと、周りの注目を浴びてしまうのも嫌です。

仕事をしている時には、ともかくほっておいてほしいと思っているのです。

そうすれば、自分なりに工夫して、楽しみながら仕事を片づけることができるでしょう。

それを崩されてしまうので、キャリアアップをしたいとは思えないのです。

自分はただ仕事が好きなだけというような人は、仕事に対して「欲」を持っていません。

ただ自分のペースで機嫌よく仕事ができれば、それだけで十分です。

だから、キャリアアップに対しても、無関心でいることができます。

キャリアアップをしたくない人の心理を知ろう

キャリアアップをしたくない人の心理には、仕事に対する思いやスタンスが秘められています。

仕事が自分にとってどういうものなのか、それによって、キャリアアップが必要かどうかも変わってきます。

仕事が好きでも、キャリアアップはしたくないというのは、他にも大切なものがあるからかもしれませんね。

 

    「キャリアアップをしたくない人の心理とは」への感想コメント一覧

  1. 1. サラリーマン2018/06/04(月) 12:57

    昨今のサラリーマンにこのタイプは多いかもしれませんが、今後働き方改革が進展して残業代規制により管理職と非管理職の賃金格差が広がるとこうしたキャリアアップしたくない人は減ってくるかもしれません。ただ、こうした人たちの気持ちは本記事を読んで改めてよく理解できました。

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