「逆に言うと」が口癖になっている人の心理とは

人には様々な口癖があるものですが、中でも「逆に言うと」が口癖な人にはどんな心理が隠されているのでしょうか。

「逆に」「逆に言うと」を多用する人を見かけた時に、その思惑や本意に気付けるかもしれません。

「逆に言うと」が口癖な人の心理的特徴をご紹介します。

自分が話をまとめたい

「こうしようと思っている」と相手から言われた時に「逆に言うと○○はしないということですね?」と言い返す人。

わざわざ逆に言うことでもないのに、あえて相手の逆をつく意見を述べるということは、自分が主体となってその場をまとめたいと感じていることが伺えます。

ただ「分かった」と納得したり理解を示すのではなく、逆の意味を捉えて述べることで、最終的にその場で意見をまとめたのがその人という状況になります。

相手にまとめられてそれに同意するだけで終わらせず、自分が最後に意見を述べて終わらせる形を作って、あたかも自分がその場をまとめたかのように周りに見せることができます。

主導権を握りたい人やリーダー気質なタイプの人に見られ、自分がまとめたいという思いがあって「逆に言うと」が口癖になっていることが考えられます。

深く理解していることを伝えたい

相手の言っていることを「私は深く理解していますよ」という意味で「逆に言うと」を用いる人もいるでしょう。

そのままストレートに受け入れて「分かりました」と述べるよりも「逆に言うと○○って意味ですね?」と話を掘り下げることで「良く分かっているね」「そこまで考えてくれてるのね」と相手に感心してもらえることも期待できます。

あなたの良き理解者である、私は他の人よりも理解している、ということを「逆に言うと」を使って相手にアピールしています。

他とは違う解釈の仕方を見せることで、その物事に対して深く考えている姿勢を見せることができることを示しているのです。

相手も違う視点から言われることによって、深く考えてくれていることや、どれくらい理解してくれたかを把握することができます。

媚びを売る手段として用いることもあり、周りと差をつける一つのアピール方法と考えることができます。

あまり相手の意見に賛成していない

人と意見が異なってしまうことは仕方のないことです。

ただ相手が自分よりも目上の人だったり、逆らえない人であった時は、堪えるしかない状況も出てくるでしょう。

そんな時、自分の意見を押し殺すことができない人や、我慢の限界に達している人は「逆に言うと」でやんわりと反論していることが伺えます。

その人に対して「逆に言うと失敗もありますよね?」「逆に言うとリスクが高いですよね?」と、相手の意見によるデメリットを取り上げて「逆に言うと」を付け加えて相手に意見します。

そこには「あなたの意見に従いますが、こうなることも分かっていてほしい」という先を見越した対策をとっているとみることもできます。

「それでもいいなら」「あなたがそこまで言うなら」という「仕方なく」という思いが込められており、あまり相手の意見に賛成していない不満を持つ様子が感じられるでしょう。

ただし意見を言えない相手に対しては、このような方法で言い返したり意見を述べることは大切なことです。

ひたすら我慢したりリスクを恐れているだけではなく、デメリットをあえて取り上げることも意見の一つとなります。

納得できる材料を探している

「逆に言うと」には、提案が含められていたり、多少の不満を感じる言葉として捉えることができます。

その人の中で納得できなかったり、問題と思っていることがあると、その人は安心できる材料、納得できる材料として、理由や事実を求めるようになります。

「逆に言うとこういうことですか?」「逆に言うとこうなるってことでいいですか?」と、相手の了承を得るために「逆に言うと」を使う人です。

自分の判断や答えに不安が残っていて、それを確かなものにしたくて「逆に言うと」を用いているのかもしれません。

素直に「こういうやり方であってますか?」と聞くことができなかったり、いちいち相手に聞くことが失礼だと気遣っている人は、逆パターンで相手に意見を求めれば、確かになる範囲を狭めることができます。

それによって今から自分がしようとしていることが正しいかを判断するために「逆に言うと」を使って絞っているのかもしれません。

納得できる材料を探して「逆に言うと」を用いている人は、自分に自信が持てていなかったり、きちんと理解出来ていなかったりと、問題を抱えているケースがあります。

「逆に言うと」が口癖になっている人の心理を知ろう

「いちいち逆に言わなくていいよ」と思うことがあるかもしれませんが「逆に言うと」が口癖になっている人には、こうした心理や理由が隠されていることが考えられます。

ただただイラっとするだけではなく、相手がもし不安で言っているのであれば解消してあげること、納得させてあげることも必要になります。

また時に「あなたとは意見が違います」という主張で「逆に言うと」を用いている人もいることから、もっと相手の話に耳を傾ける必要があると言えるでしょう。

 

    「「逆に言うと」が口癖になっている人の心理とは」への感想コメント一覧

  1. 1. 名無しのイケジョさん2022/11/11(金) 09:12

    前での話題に対する逆説的な意見、見解になっていないと明らかに端で聞いていて思うが、単なる口癖またはボキャブラリーの無さから選択されているケースが目立つ。

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