人から「やだ」と言われたら「拒否されている」「否定された」と感じてしまうことがほとんどですよね。
ただ中には「やだ」が口癖になっているだけの人もいます。
「やだ」が口癖の人にはどんな心理が見られるのか知っておくと、拒否や否定だけではない気持ちを知ることができるかもしれません。
自分にしか興味がない
相手に頼みごとをしようとした時、あるいは話を聞いて欲しいと思っている時に「やだ」と言われた場合は、その言葉通り拒否を示しています。
頼みごとの内容を聞かないうちから「やだ」と言う人は、他人に興味がなく、自分にしか興味が持てないことが考えられます。
頼みごとをされるということは、自分に関わる問題だけではなくなること、自分が多少は犠牲にならなくてはならないことが想定されます。
話を全部聞いてしまってから「やだ」と言ってしまえば、単に優しさがない人、冷たい人といった印象を与えてしまいます。
相手のことは嫌いでもないし、関係を切りたい訳でもないが、その人のために自分が行動したり犠牲にならなければならない状況になるのは避けたいのでしょう。
話を聞く前から「やだ」が口癖になっている人は、人のために何かをするという概念がないため、自分にしか興味が持てない人と言えるでしょう。
照れ隠しの言葉にしている
人から褒められた時、嬉しい言葉を言われた時、恥ずかしがり屋やシャイな人は、素直に「ありがとう」と言えないことが多々あります。
「ありがとう」と言うことで、例えば「かわいいね」と言われれば「かわいい」を真に受けていると思われたり、認めていると思われてしまうことで、恥かしさが出てしまいます。
そんな時に「やだ」を使うことで、自分では認めていないけど、嬉しいと感じており、また恥ずかしさを隠しているという状態が考えられます。
「○○なところすごいよね」「そういうところ好きだな」と相手に言えば「やだ~」と返してくる。
内心は嬉しい気持ちと照れでいっぱいになっているものです。
その人がいなくなってから笑顔になったり、後々思い出して嬉しくなったりと、本当は嬉しい気持ちで「やだ」と言っていることが分かります。
特に相手のことを好きだったり、自分にとって大切な人から言われるとこのようなタイプの人は余計に照れるものです。
恥かしさを隠すための「やだ」であれば、喜んでいるという解釈をして良いでしょう。
嫌な気持ちを強調している
嫌な気持ちを強調する時に「やだ」を用いる人もいるでしょう。
例えば「○○だけはやだ」「こうなるからやだ」と、一部分に対して「やだ」を用いる場合です。
この場合の「やだ」は「ここだけは譲れない」という心理が隠されているでしょう。
それまでは「いいよいいよ」と、やんわりとした断り方だったのに、次第に話が進んでいくと、ハッキリとした言い方の「やだ」に変わります。
それまで実際には嫌だと感じていたものの、話がそのまま進んでいってしまうことに不安を感じ「やだ」を用いることで強調していると言えます。
やんわりだった言い方が、ハッキリとした言い方になっただけでも、周りは「本当に嫌そう」「本心で言っているんだ」と感じます。
ここぞという場面で使うことが多い「やだ」の口癖は、最終的な拒否反応です。
「これまで黙ってたけど本当に嫌」「勝手に進めているようだけど知らないよ」という意味が込められているため、それ以上追及したり求めたりすることは、怒りを買ってしまうことになりかねないでしょう。
ネガティブ思考の持ち主
これからすること、起こるであろうことを想像した時に、ワクワクと期待を胸に膨らませる人もいれば、漠然とした不安を抱えたり、怖くなったりするいわゆるネガティブ思考の人もいます。
「こうなるかもしれない」「最悪なパターンになるかも」「悪い予感がする」など、やる前から悪い方向に考えてしまいがちの人は「やだ」が口癖になってしまうこともあります。
それは自分の中で想定したことが、悪い出来事だったり、面倒な事だったり、ショックを受けそうなことだったりと、自分にとってマイナスになると感じたことが原因です。
そうならないために、予め回避しておきたい、違う結末にしたいという思いから「やだ」がつい出てしまいます。
あらゆる面においてネガティブ思考が邪魔をしてしまい、チャンスを逃したり、行動に移せなかったりと、やれないこと、できないことが他の人よりも多々あります。
ただ悪い立場に置かれたり悪い状況になるよりも、今の方が良い、楽と感じている場合は、回避のために「やだ」を使います。
このネガティブ思考がある以上「やだ」は常に使うものとなり、まだ起こりもしないこと、やりもしないことに対して放つ「やだ」は、時として周りの人に「わがまま」「子供っぽい」と思われてしまうことも多々あるでしょう。
「やだ」が口癖な人の心理を知ろう
「やだ」という拒否を示す言葉だとしても、状況や捉え方によっては意味が異なります。
どんな状況で「やだ」を言っているかによって、その心理は違うものです。
本当に嫌だと感じている場合もあれば、嬉しくて「やだ」を使っていることもあり、状況や表情によって分けて考えることが必要でしょう。
「やだ」と言われたからといって、それが必ずしも拒否反応ではないことを頭に入れておきましょう。
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