一人暮らしで犬を飼う時のしつけ方法と注意点

一人暮らしの家の犬

昨今のペットブームでマンションで一人暮らしの女性にも犬を飼う人が増えていますよね。

「一人の時間が暇」「かわいい存在に癒されたい」など理由はさまざまです。

しかし、犬は高度な知能と性質を持った動物です。

しつけ方を誤ると近所とのトラブルの原因になったり、愛しているはずの犬自体に大きなストレスを与えてしまうこともあります。

言葉の話せない犬ですから、しっかりと犬の特性を知り、お互い快適に過ごせるように心がけましょう。

そこで、今回は一人暮らしで犬を飼う時のしつけ方法と注意点をご紹介します。

ケージに入れてしつける

まずペットショップで子犬を飼う際には同時にケージを買いましょう。

しつけの基本はここから始まります。

「一瞬でも離れたくない」「ゲージにいれるなんて隔離しているようで可哀そう」なんて思ってしまうのも重々にわかりますが、これはお互いが今後快適に暮らすためです。

犬のトラブルの3大要素は「鳴き声」「トイレ」「ストレス」です。

特に「鳴き声」は「鳴けば来てくれる」と思わせないことが大切です。

そのためには犬を布団にいれてはいけません。

寝る寸前まで遊んでいても寝るときは自分は布団へ、犬はゲージで寝かせてあげましょう。

夜中にどんなに鳴いても構ってはいけません。

ここで構ってしまうと「鳴けばきてくれる」と犬は錯覚し、例えあなたが仕事で家を空けていても犬はずっと鳴いてあなたを呼び続けることになります。

これはトラブルになり特に近所の人に迷惑をかけることになります。

煙たがられては、犬、あなた、近所みんなにとってストレスになってしまいますので、最初の間は心を鬼にしましょう。

これは順を追ってしつけることで簡単にクリアできる課題です。

「待て」を覚えさせる

犬は高度な知能を持った社会性動物です。

自分を組織のどこかのランクに位置付ける習性を持っています。

関係性を曖昧にさせるのではなく、犬を飼う時は誰がリーダーで誰が従属者かはっきりと理解させることが犬の幸せになります。

というのも、犬の一番の幸せは「リーダーに褒められた時」です。

これを教え込ませるには「待て」を教えることから始めてみましょう。

まず主従関係を認識させるために、エサの時間になったら短い時間でもいいので必ず待たせ、あなたがOKを出してから食べさせましょう。

これにより、犬はあなたが主人であると認識します。

これを繰り返してその認識を強めていくだけです。

人間にも向上心や出世欲があるように同じ社会性動物の犬にも同じ考えがあります。

主従関係を認識させることを怠ると、犬はあなたより自分の方が上だと勘違いし、最悪の事態になりますので注意が必要です。

犬にとっての一番の幸せは「リーダーに褒められた時」である、ということを忘れないようにしましょう。

トイレをしつける

通常犬の排泄は散歩の時に同時にするようにしつけますが、あなたが一人暮らしである場合は難しいかもしれません。

決まった時間に散歩ができる家庭なら外でさせれば良いのですが、一人暮らしの女性なら生活も不規則になりがちです。

そこでポイントは、この逆にしつけましょう。

つまり、散歩に行ったときはトイレをさせないという方法で覚えこませましょう。

外でさせるのではなく、ゲージのトイレでさせるのです。

犬は従順でトイレの場所やタイミングをしっかり守ろうとします。

トイレの場所はゲージにシーツを敷いたトイレを置き、そこで排泄したら褒めあげて、違う所で排泄したら叱る、ということを繰り返します。

出来なかった場合は、他でしてしまった排便物をトイレに置いたりする事で、素人でも簡単に教えられます。

最初は慣れないかもしれませんが、これもお互いのためです。

別れ際はさりげなく

留守にすることが多い一人暮らしのあなたです。

愛する犬との別れが惜しく「行ってくるね。待っててね」などと感情的に毎回別れを惜しんでいては、その悲しく不安な感情は犬にも伝わってしまいます。

そうしたい気持ちもわかりますが、犬のことを想ってそこはさらっと別れの挨拶を交わしましょう。

そうすることで犬にとってもお別れが辛くなく、なんのことなくお留守番にはいる準備ができるでしょう。

預け先を把握する

犬を飼う前に必ずもしものときの預け先を把握しておきましょう。

あなたはたくさん友達もいて、家族もいますが、犬にとってはあなたしかいません。

そんなあなたが旅行に出るとき、もしくは入院するように何日か家を空けることになったときのために預け先を把握しておき、お互いにとってそれが負担にならないようにしましょう。

これも幼いうちから預けられる習慣がなければ成犬にとっては大きな負担になりますので、家を空ける予定がなくても子犬のうちから定期的に預けてどこにいてもストレスを感じさせないようにしつけるとよいでしょう。

室内の温度管理をする

あなたがいない間も犬はあなたのおうちで過ごします。

自分が家を出るからといって、夏場クーラーをきって仕事にいってしまったら犬はどうなるでしょう。

脱水症状や熱中症になりますよね。

冬場も同様です。

犬が過ごす室内は、暑すぎず、寒すぎないようにしっかりと調整してあげましょう。

室内には温度計を置き、その犬の種類に合わせて温度を保つことが一番よいでしょう。

犬種によって適温も異なるので、夏季と冬季それぞれを事前に調べておくことをオススメします。

ただ冬季の場合、ストーブなどは倒れてきたときに事故や火災につながるので、危険です。

エアコンなどを使用しましょう。

経済的負担を覚悟する

生命を預かるということはそう簡単なことではありません。

犬は人形ではないので、人間と同じて犬も食事が必要で時には病気だってします。

一人暮らしで自分の生活を賄うのに精一杯であろうとそれは関係なく、毎月のエサ代から生活用品、ワクチン代、病院代等が発生します。

それらは決して安いお金ではないので、敬座的に余裕がない、と感じる場合は犬を飼うことはやめておきましょう。

犬との時間を確保する

犬を飼う場合、経済力と同様時間にも余裕がないと難しいしょう。

犬は寂しがりやで、ずっと一人にしていては可哀そうというのはもちろん、犬を飼うということはそのためのしつけ、お手入れ、病院など自分以外にも時間を費やさなくてはなりません。

ただ遊ぶことができればいい、というのではなく、自分でエサを買いに行って、作って、しつけをしながら与えて、散歩して、遊んで、など犬のためにしてあげなければならないことは大量にあります。

経済力同様、自分にしか時間を費やせない人は犬を飼うのはやめましょう。

一人暮らしでも幸せなペットライフを送りましょう

犬を飼うということは責任なしにはできません。

言葉が話せない犬ですから当たり前のことですが「おなかすいた」「それは嫌だ」など気持ちをはっきりと伝えることができません。

犬の気持ちを知ろうと努力し、常日頃犬のことを考え、あなたのパートナーとして大切にケアしてあげましょう。

繰り返しになりますが、犬の生活にはあなたしか存在しません。

犬にストレスを与えないのももちろんですが、あなた自身にとっても負担になることがなく、一人暮らしでも飼っていけるようしっかりとしつけてしていきましょう。

一人暮らしだからこそ、犬があなたの支えにもなり、癒しの存在になることは間違いありません。

今回のポイントをおさえ、よい愛犬生活を送ってください。

 

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