無能な働き者という言葉を御存知でしょうか。
働くということは、自分の能力で組織の歯車になるということでもあります。
しかし有能な人ばかりではありません。
働いているのに何故かトラブルメーカーになってしまうという人もいます。
今回はそんな無能な働き者の特徴についてご紹介します。
無能な働き者は組織の足を引っ張る人
無能な働き者とは、ドイツの軍人ハンスフォンゼークトにより「ゼークトの組織論」で定義されたと言われています。
その定義では、組織においては最も不必要な人材であるとされています。
ゼークトは軍人であるため軍隊はもちろん、経済や人材などの世界でも使われてきた定義です。
その後、ネットなどで広くひろまったゼークトの言葉とされるものには、無能な働き者は銃殺するしかないなどと過激な表現もあります。
しかし、これはゼークトが残した言葉であるという根拠はありませんしかし、ゼークトの説を含めてどの説も組織にとって害をなす存在であるということは一致しています。
無能な働き者は組織の足を引っ張る人だということです。
判断力がないのが、無能な働き者の特徴
無能な働き者の特徴として、判断力のなさがあげられます。
無能な働き者は物事を正確に判断するために情報収集して判断する力のほか、自分の気持ちを抑える理性が欠如しています。
物事の表面的な理解しかできず、するべき仕事と自分の願望とが一緒くたになるために行動や思考が著しく偏ってしまうことに起因する特徴です。
指示された内容の意味や任された仕事の本質が理解できないうえ、自分のやりたいようにやってしまうので思いがけない失敗をしてしまいます。
指示そのものが分からなければ、指示どおりの事も出来ません。
また、任された仕事の本質が分からないときは、指示されたことしか出来ないということが起こります。
それもあまり自覚がないため、同じような失敗を何度もしてしまいます。
このような人に指示をする場合、何事も噛み砕いて話し、仕事の意味や達成すべき目的について理解してもらう必要があります。
失敗を隠ぺいするのが、無能な働き者の特徴
無能な働き者の特徴として、失敗を隠ぺいするということがあげられます。
失敗を隠ぺいすることでさらにトラブルが大きくなってしまうのですが、本人は改めることはありません。
そもそも無能な働き者は、人よりも失敗そのものが多く、そのぶん人からの評価も低いです。
そうすると、人から批判されたり叱責されたりすることも増えてしまいます。
一般的に、ミスに対して厳しい組織の場合は隠したり人に罪を擦り付けるといった隠ぺい工作が増えるとされています。
無能な働き者はそもそもの性質に加え、失敗を繰り返すことでさらに隠ぺいするという人間の基本的な性質が合わさって、更なる悪循環が起きてしまいます。
仕事の失敗は即座に打ち明け、失敗を取り戻すために行動しなければなりません。
本人が正直に打ち明けることが出来れば良いのですが、それが難しい場合は指示の仕方やあまり威圧しないなど対策をする必要がありますね。
自分の非を認めないのが、無能な働き者の特徴
無能な働き者の特徴に、自分の非を認めないというものがあります。
無能な働き者は意欲的で自ら積極的に仕事をしますが、判断力がなく失敗やトラブルに発展してしまいます。
しかし、どんなに失敗やトラブルに発展しても自分が悪かったとは考えられないのです。
例えば自分が指示されたことを出来なかった場合は、指示が間違っていたと反論して人のせいにしてしまいます。
これは論理的な物事を捉えることが出来ないということもありますが、自分の立場を守るためとも考えられます。
普通、明らかに自分に非がある場合は普通すぐに認めますが、無能な働き者は一筋縄ではいきません。
どんなに噛み砕いて責任の所在について追及したとしても、責任転嫁や言い逃れをしてしまいます。
このような場合は諭すことも大切ですが、証拠を突きつけて責任を取らせるよりほかないでしょう。
暴走してしまうのが、無能な働き者の特徴
無能な働き者の特徴として、自分の判断で暴走してしまうことがあげられます。
無能な働き者は判断力がないうえに無自覚で、さらに積極性を持ち合わせています。
そのために独断で常識からかけはなれた行動をとってしまうことがあります。
さらに、上手くいっていなくても人に相談したり上司に報告するということもありません。
そのため、抱えきれないほどにトラブルが大きくなってから発覚してしまいます。
このような人が職場にいる場合は、かたときも目を離さないのが賢明です。
責任を取らないのが、無能な働き者の特徴
無能な働き者の特徴として、責任を取らないということがあげられます。
無能な働き者は人よりも失敗やトラブルを多く抱えますが、自分の非は認めません。
トラブルが発覚する前に隠ぺいし、それでも発覚すれば責任転嫁し、なんとしても責任を取ることを回避します。
結果的に別の誰かがトラブルや残った仕事を消化したり、責任を肩代わりして謝罪をしたりと奔走することになります。
無能な働き者に責任を取らせることは難しいですが、隠ぺいや冤罪などを回避するため、その人の周囲では全体の認識と情報の共有を図っておく必要があります。
無能な働き者は目が離せない
今回は無能な働き者の特徴についてご紹介しました。
人を無能などと判じるのは失礼ですが、特徴を考えると辛辣な意見が多いのも頷けます。
もし関わってしまうという場合は、目を離さずに注意を払いましょう。
しかし、意欲をもって働いているのに、組織の足を引っ張ってしまうというのはなんだかもったいないですよね。
万が一自分にも当てはまるかもという人は、一生懸命なところを生かし、謙虚な気持ちで仕事に取り組んでいきましょう。
「無能な働き者の特徴とは?無能な働き者がいると逆に迷惑になる」への感想コメント一覧
嘘も方便ということか?
本人は良かれと思っているようだが無用な暴走をしているだけで、むしろカバーする周囲に負担が生じているケースはありますよね。同僚でなく上司から、余計なことをするなとはっきり伝えて欲しいものです。