無償の愛とは何か。見返りを求めず貫く愛

無償の愛は、数ある愛の中でも最高に尊いものであるとされています。

人は皆「自分も無償の愛の持ち主になりたい」と日々憧れています。

では、無償の愛とは、具体的にはどのような愛なのでしょうか。

そこで、無償の愛の本質についてご紹介します。

「自分が愛した相手の幸せが自分の幸せ」という愛

人間は誰かを愛してしまうと「自分が愛した分だけ、相手からも愛されたい」とついつい見返りを求めてしまうものです。

しかし、無償の愛は、相手に決して見返りを求めないという形の愛です。

無償の愛の持ち主は「自分が愛した相手が幸せであること」が自分にとっての最高の喜びです。

例えば、自分が愛した異性が他の人と結ばれてしまったとしても、無償の愛の持ち主は「自分が愛した人が幸せならば、それで良い」と潔く身を引くことができます。

彼らは「自分が相手を愛したからと言って、相手にも相手の思いがあるのだから、同じように自分を愛してくれるとは限らない」ということをわかっています。

そして、無理に自分と結ばれたとしても、相手の幸せにならないのであれば、かえって彼らは苦しんでしまいます。

無償の愛の持ち主にとって「自分が愛した相手の不幸は自分の不幸愛した相手の幸せは自分の幸せ」です。

愛した相手のためなら、自分の全てを捨てることができる愛

無償の愛の持ち主にとって、自分が愛した相手の幸せは、自分にとっての最高の幸せです。

そのため、愛した人が幸せになるためなら、たとえ自分の全てを捨てても構わないという強い覚悟を伴う愛が、無償の愛です。

無償の愛を貫く人は、相手の幸せのためであれば、自分が恥をかいたり、大きな苦難を抱え込んだりしても平気です。

「愛した人のためならば、家族や友達も捨てることができる」「相手のためであれば、命さえも捨てることができる」という壮絶な覚悟が伴うということも、無償の愛の特徴です。

そのため「無償の愛を貫いた挙句に、一生を通じて苦難の人生を歩むことになった」という人も世の中にいますが、本人にとってはそれが最高の幸せです。

自分の全てをなげうつことができる壮絶な覚悟と純粋さが、無償の愛の本質であると言えるでしょう。

無償の愛は、一方的な自己犠牲とは違う

「無償の愛は、愛した人の幸せのためならどのような苦難も厭わない」というものではありますが、無償の愛は、決して一方的な自己犠牲ではありません。

「自分を悲壮なまでに犠牲にして、相手の手足となって一方的に尽くす」というものは、無償の愛とは違います。

それは「ただ相手の世話を一方的に焼いているだけ」である場合が少なくありません。

そしてこの場合は「これだけ苦労して尽くしたのだから、きっといつか相手から見返りがあるだろう」という下心が多かれ少なかれ動いているというケースも多くなります。

しかし、無償の愛は「愛した人が心から喜び、幸せになること」が自分にとっての最高の喜びです。

即ち、相手を愛すると同時に、自分の喜びも満たしているというのが無償の愛です。

傍から見ると、愛している側の人間が一方的に尽くしているように見えますが、本人の心の中が純粋な喜びで満たされていれば、それは紛れもなく無償の愛です。

そして、無償の愛で相手を愛している人は、どんなに苦労していても、どこか生き生きとした輝きがあることが特徴です。

無償の愛の持ち主は、最終的には、自分が出会う人全てを愛することができる

無償の愛の持ち主は、自分が大切に思っている人を幸せにし、その人が喜ぶ顔を見ることが大好きです。

これは、恋愛だけには留まりません。

無償の愛の持ち主は最終的に、家族や友達、仕事仲間から近所の人たちまで、自分が出会う人全てを喜ばせたいという夢を抱くようになります。

これは、1度でも無償の愛で人を愛した経験がある人が、将来的に駆らなずいき着く先であると言われています。

もちろん、そんな彼らも、最初は身近な人を全身全霊で愛することから始まることがほとんどです。

ところが、大きな愛で人を愛していくうちに、彼らの心の中にある愛が大きく循環するようになっていきます。

その結果「もっとたくさんの人を喜ばせて、自分も幸せな気持ちになりたい」という思いが膨らみ、愛する対象が次々と増えていくのです。

無償の愛は、最終的には人類愛にまで発展するという特徴を持った、素晴らしい愛です。

無償の愛とは何かを知ろう

無償の愛は、一切見返りを求めることなく、自分が愛した相手の幸せを自分の幸せだと思うことができる愛です。

相手を喜ばせることで、自分自身も大きな喜びを感じることができます。

そのため、無償の愛の持ち主は、自分がどんな苦難を受けようとも、相手を愛することを決してやめません。

これは相手のためだけではなく、自分が喜びで満たされるためでもあります。

そして最終的に無償の愛は、恋愛や家族愛の枠を超え「自分が出会った人全てを愛する」という純粋な人類愛にまで発展していくことができる愛です。

無償の愛とは正に、世界平和の第一歩には欠かせない要素であると言えるでしょう。

 

    「無償の愛とは何か。見返りを求めず貫く愛」への感想コメント一覧

  1. 1. 優子2018/05/03(木) 11:34

    私は猫を飼っていますが、これの世話をする事も無償の愛かと思っています。
    ただ、この無償の愛ってのは日々大変ですね。
    ですから相手が人間だった場合はもっとかな。とおもいました。

  2. 2. 共依存2019/10/01(火) 20:18

    見返りはいらないと言うけど、相手の喜ぶ顔が見たいんでしょ?
    それが見返りなんじゃないの?
    無償とか言って、実際はただ喜ぶことを強要してくるだけの人だったら最悪ですよ。

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