「させていただく」が気持ち悪い!「させていただく」の正しい使い方とダメな使い方

人の特徴最終更新日:2018年2月28日

最近「させていただく」という言い方が多く使われています。

謙譲語として日々使っている方は多いのではないでしょうか。

しかし、中にはこの使い方が気持ち悪い!と思う方もいるのではないでしょうか。

実はこの「させていただく」には正しい使い方と悪い使い方があります。

今回はこの「させていただく」のダメな使い方と良い使い方についてご紹介します。

1.「させていただく」の正しい意味

2007年に文部科学省文化審議会が発表した「敬語の指針」では「させていただく」の意味についてまとめています。

その内容としては「ア)相手側または第三者の許可を受けて行い、イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる」としています。

つまり「誰かの許可をもらって行う行動」であり「そのことでありがたく思っている」という条件を満たす場合は良い使い方、満たさない場合はダメな使い方だと言えます。

これを意識せず使う人が多いので「させていただく」のダメな使い方をする人が増えたということです。

では、具体的にダメな使い方と良い使い方の例をご紹介します。

2.ダメな使い方意味編

結婚の報告で「この度、結婚させていただくことになりました」という言い方がありますが、これはダメな言い方です。

「許可」という点から見ると、相手のご両親などから許可を得るということは確かにあります。

しかし結婚は二人でするもので、また結婚を決めたのは二人の「意志」によるものです。

彼女が彼氏から「あなたは僕と結婚していい」という「許可」を得たわけではないのですから、条件を満たさずおかしい言い方になります。

また、何か大きい仕事を任されたとき「頑張らせていただきます」と言う人がいますが、これもダメな言い方です。

頑張るということは自分の意志でしたいからしていることでしかなく、他人から「頑張っても良い」と許可を得たわけではありません。

また「頑張る」と宣言することは、相手に対するやる気のアピールであり、感謝を表しているわけではありません。

二つの条件を満たさないのでこの場合も使えません。

3.ダメな使い方文法編

「させていただく」にはダメな使い方と良い使い方があると説明しました。

しかし、まだ気を付けなければならないことがあります。

それが「させていただく」「せていただく」の違いです。

「させていただく」は、使役の助動詞「させる」に補助動詞の「いただく」が付いたものです。

「させる」の前に接続する動詞は、上一段活用動詞(「休む」「見る」など)、下一段活用動詞(「食べる」「受ける」など)、カ変動詞(「来る」)になります。

一方、五段動詞動詞(「書く」「読む」など)、サ変動詞(「する」)は「させる」ではなく「せる」になります。

ここを混同して「せていただく」で良いところを「させていただく」としてしまうことがあります。

例えば「良い使い方」でご紹介した「休ませいただけないでしょうか」を「休ま「さ」せていただけないでしょうか」としてしまうと、ダメな使い方になっていまいます。

4.ダメな使い方 二重敬語編

取引先と打ち合わせ中、さっき見せてもらった取引先の資料をもう一度見たいと思ったとき「もう一度拝見させていただいてもよろしいでしょうか」と言ってしまうと、これもダメな言い方になってしまいます。

「拝見する」というのは「見る」の謙譲語なので「させていただく」と合わせてしまうと二重敬語になってしまいます。

二重敬語は文法的に間違っているだけでなく、相手に対し「回りくどい」「へりくだり過ぎている」という悪い印象を与えてしまうので注意しなければなりません。

この場合の正しい言い方は「もう一度拝見してもよろしいでしょうか」となり「させていただく」は使いません。

敬語を使わなければと思うあまり、使うべきでないところに使ってしまわないようにしましょう。

5.「させていただく」の良い使い方

ある朝起きたら熱があり、とても仕事にいける状態ではなく仕事を休みたい場合、職場に電話して上司に「体調不良のため、休ませていただけませんでしょうか」と言うでしょう。

これは正しい言い方です。

まず、休むためには上司の許可がいること、また、休めればありがたいということで条件が揃っています。

また、新人でありながら大きなプロジェクトのメンバーに抜てきされたことへの感謝の言葉として「このプロジェクトに参加させていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」と言う場合も良い言い方です。

プロジェクトリーダーや先輩からの推薦という許可があり、また、新人にも関わらずチャンスをいただいてありがたいという気持ちも含んでいます。

「させていただく」を正しく使おう

今回は「させていただく」のダメな使い方良い使い方についてご紹介しました。

敬語はただ使えば良いというものではなく、相手との関係性、場の状況なども考えた上で正しい使い方をしなければならないということがわかっていただけたのではないでしょうか。

日々自分が敬語を使えているかをチェックし、正しい言葉遣いができる女性になりましょう。

 

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