小説を読むのが好きな人は、どんなところに惹かれているのでしょうか?
好みの作品や、個人の考え方によっても異なってきますが、テレビやマンガではない「小説」というメディアに、どうして惹かれているのかご紹介します。
自分だけの世界を想像することが出来る
小説は、基本的に文字だけで物語が作り込まれています。
そのため、ドラマや映画、アニメや漫画など、同じようにフィクションのストーリーを楽しむメディア媒体の中でも、特に想像力を多く要されるものとなっています。
この想像力を働かせるのが好きな人は、結果として小説を読むのを好きになりやすいです。
映像が見えないため、文字だけで様々な風景を想像することができます。
すべてが書きこまれているわけではなく、書き手の裁量によって、書かれているものと書かれていないものがあります。
登場人物の表情や心理、その場における風景など、見えないものを想像する作業は、苦労を要するときもありますが、読み手にとって自由な世界を作り出すきっかけにもなってくれます。
書き手による意図はあれど、想像は読み手に与えられた権利ですから「もしかしたらこうかもしれない」と思い描けるフィールドが、小説は非常に広いと言えるでしょう。
達成感を味わうことが出来る
小説を読むのが好きな理由として、達成感を挙げる人も多いです。
映画やドラマのように、流しておけば自然と物語が進んでいくわけではありません。
漫画と比較すると、やはり小説は読み進めるのに労力を要しやすいです。
文字をしっかり追って、理解しながら読み進めないと、物語を理解しにくいことが多いからです。
その分、読み終わったときの達成感が非常に大きく、ストーリーを自分の中に取り込めたように感じる人はとても多いです。
現在は電子書籍が増加して来ていますが、紙の本であれば、手に持った重量や、ページをめくる感覚が、この達成感を手助けしていることも大きいです。
コレクター気質の人であれば、読み終わった本を本棚に並べておくことで、達成感を増やす場合もあります。
知識を増やすことが出来る
小説の中には、日常生活ではなかなか知ることが出来ない知識も眠っています。
世界で起きた不思議なエピソードや、特徴的な言い回しを知ることで、自らの知識を増やし、現実における見識を幅広くしていくことも可能です。
小説の具体的なジャンルによっても、得られるものが変わって来ます。
歴史小説が好きな人や、ミステリーが好きな人など、好きなジャンルによって、様々な知識や考え方を培っていくことも出来るでしょう。
また、漢字や慣用句、ことわざや熟語を覚えるのにも、小説はうってつけです。
本を読むことで国語力を高めることも期待できるため、小学校をはじめとした学校教育において、読書を推奨する期間があったり、図書館などで教育用のキャンペーンを組んだりもします。
これは、小説という取っつきやすく興味を持ちやすいツールを利用して、子どもの国語力を育てることが目的とされています。
好みのジャンルに出会いやすい
小説は、古くから受け継がれているストーリーの表現方法でもあります。
ドラマや映画、漫画などのストーリーツールと比較すると、小説の歴史は最も古く、様々な国や時代で育てられてたものでもあります。
時代ごとの特徴や、国ごとの特色を色濃く反映しているため、時代背景を知るのにも適していますよね。
その上、長く幅広く親しまれてきたツールであるため、非常に豊富な作品が存在しています。
歴史ものから恋愛もの、ファンタジーからサスペンスまで、多種多様なジャンルの作品が生まれているため、自分好みの作品に出会える確率がぐっと上がりやすいのです。
入手しやすく、時間を潰しやすい
小説は、一冊を消化するのに長い時間を要しやすいです。
もちろん、作品によっても個人の読書ペースによっても差はありますが、時間を潰すのにぴったりのツールでもあります。
移動時間が長い人や、待ち合わせまでの時間を潰したい人などにとって、小説は非常にコストパフォーマンスの良い暇つぶしとなってくれるのです。
通勤や通学の時間や、仕事の休み時間などにおいて、コンパクトで持ち歩きやすく、かつ長い時間を潰しやすい小説は、時間の有効活用にもうってつけです。
駅の売店でも取り扱っていますし、近年は電子書籍という手段もあるため、手軽に入手しやすいのも特徴です。
古本屋などを利用すれば、金額をぐっとおさえて購入することも可能です。
小説が好きな人の心理を理解しよう
ここでピックアップしたもの以外にも、小説を読むのが好きな人の心理には、様々なものがあり得ます。
それぞれ好きな理由が異なっており、好みの小説もまた異なっているでしょう。
興味のある小説を見つけて、自分なりの理由で積極的に楽しんでみてください。
新しい世界が開けてくるかもしれません。
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