出産予定日を算出する方法とは?妊娠後の出産タイミングを知ろう

もしかしたら妊娠したかも知れない…。

妊娠検査薬や産婦人科の受診で妊娠が判明すると、次に気になるのは「赤ちゃんがいつ生まれてくるのか」です。

出産予定日はどのようにして算出されているのでしょうか。

出産予定日の算出例をご紹介します。

最終月経の開始日から40週後

一般的な出産予定日は、「最終月経の開始日から280日(40週)後」といわれています。

これは、WHO(世界保健機関)が定めた基準で、最終月経の開始日を0週0日とし、その日から280日(40週)後を出産予定日として推定しています。

つまり、0週0日時点では妊娠しておらず、排卵日は月経開始日の2週間後である2週0日であると推定出来ます。

ただし、正確に排卵日を特定することは困難ですので、実際に排卵日に受精し、妊娠したかは分かりません。

当然、排卵日がずれている場合もあります。

この基準は、平均的な月経の期間が28日であることに着目し、算出しています。

ただし、「月経の周期が28日」の場合を想定した計算法ですので、月経の周期が28日以外の人や不規則な人の場合、正確な出産予定日をこの方法で算出することは難しいといえるでしょう。

産婦人科医によるエコー検査により算出

最終月経の開始日を覚えていない、月経の周期が不規則であるなどの場合、産婦人科医によるエコー検査によって出産予定日を算出する方法があります。

これを「超音波断層法」といいます。

胎児の心拍の確認が出来た後、妊娠初期(大体妊娠8週から12週頃)にエコー検査にて胎児の大きさを調べ、その数値から出産予定日を算出する方法です。

今の赤ちゃんの大きさがエコー上の週数と合っているか調べて修正する方法で、赤ちゃんが週数より小さい場合は、出産予定日が伸ばされます。

一般的な出産予定日の算出方法(最終月経の開始日の280日後)と併用して出されることが多くなります。

ただし、胎児の発達には個人差がありますし、エコーにも1週間から2週間の誤差があります。

この方法算出された出産予定日ぴったりに必ず生まれてくるとは限らないので、あくまでも目安として考えるようにしましょう。

ネーゲレの概算法

「ネーゲレの概算法」と呼ばれる出産予定日の算出方法があります。

「ネーゲルの計算法」とも呼ばれています。

これは、分娩予定月を「最終月経の開始月+9(または-3)」で算出し、分娩予定日を「最終月経の開始日+7」で算出する方法です。

例えば、最終月経の開始日が2月7日だとします。

最終月経の開始月が2なので9を足します。

すると11になります。

分娩予定月は11月になります。

続いて分娩予定日ですが、最終月経の開始日が7なので7を足します。

すると14になります。

分娩予定日は14日になります。

つまり、出産予定日は「11月14日」になると導き出すことが出来ます。

ただし、この方法は「月経の周期が28日の場合」を想定して算出しています。

月経の期間が28日より短いあるいは長い場合、または不規則な場合は、この算出方法では正確に出産予定日を算出出来ないことがあります。

基礎体温表より算出

不妊治療などで産婦人科に通院している場合、基礎体温表をつけるよう指導を受けることがあります。

基礎体温とは、「朝目覚めた後、体を動かす前の最も安定した体温」のことです。

基礎体温が分かることによって、月経の時期や妊娠しやすい時期や排卵の有無などが分かります。

通常体温を計る体温計では算定することが出来ないので、専用の体温計を用意して計定します。

基礎体温を計っている場合、排卵日がほぼ確定出来ます。

最終月経の開始日から14日後を排卵日と定めて、その排卵日に266日足すと、出産予定日を算出することが出来ます。

基礎体温を計っている人には適している算定方法だといえます。

つわりの開始時期より算出

つわりの開始時期から出産予定日を算出する方法があります。

つわりは、妊娠中にホルモンバランスが崩れ、その結果、頭痛や吐き気の症状が起こると言われていますが、詳しい原因は未だに分かっておらず、つわりが軽い重いといった感じ方は、個人差が大変大きいです。

一般的につわりは妊娠5週目から6週目から起こることが多く、開始時期を起点として出産予定日を算出します。

しかし、つわりの開始時期は個人差があり、早い人だと妊娠4週目からある人もいます。

さらに、全くつわりを経験しないや妊娠8週目以降からつわりが始まる人もいます。

そのため、正確に出産予定日を算出出来るか疑問が残ります。

あくまでも、目安として考える方が良いでしょう。

出産予定日を知ろう

出産予定日はあくまでも予定です。

出産予定日算出が出来たからといって、必ずその日に生まれるとは限りません。

あまり神経質に予定日を気にすると、かえってストレスになることもあります。

お母さんや赤ちゃんのためにも、大きくゆったり構えて過ごすことが大切ではないでしょうか。

赤ちゃんが生まれでたいタイミングを待ちつつ、お腹の赤ちゃんに会える日を楽しみにして、残りの妊娠生活を楽しく過ごしましょう。

 

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