「それな」という言葉をよく使う人がいますが、その言葉にはどういう気持ちが隠されているのでしょうか。
一見相手を肯定していますが、色々な意味が含まれていたりします。
「それな」が口癖な人の心理を知ることで、もっと相手を理解できるはずです。
とりあえず相手とうまくやりたい
「それな」が口癖な人の心理には、とりあえず会話している相手をうまくやっていきたいという心理が働いていることがあります。
「それな」という言葉は、相手の意見を肯定する言葉でもあります。
相手に同調したり、相手の意見を肯定することで、自分は「あなたの味方である」ということを伝えたい気持ちを持っていたりします。
会話をする時は、必ずしも相手といつも同じ考えとは限りません。
時には意見が食い違って、ケンカのようになってしまうこともあるでしょう。
自分の思っていることとは多少食い違っても、相手の意見を尊重することで、好印象を与えたいと思っていたりする時、つい「それな」という言葉がでてしまいます。
本当は「ちょっと自分とは違うかもしれない」と思っていても、とりあえず相手と良い関係を築きたい時、人は「それな」の口癖が出てしまったりします。
そういう心理は、人とうまくやっていくための、大人の対応とも言えるでしょう。
実は会話が面倒くさい
「それな」が口癖な人には、実は会話が面倒くさいという心理が働いていることがあります。
会話をするのには、あれこれ考えなくてはなりません。
それが面倒くさい時、つい「それな」という言葉が口から出てしまいます。
人は疲れていたり、何となく落ち込んでいたりすると、話すのがおっくうになってしまうことがあります。
仕事が忙しくてともかく何も考えたくないという時、会社が終わって誰かに会った時にも、適当に話してしまったりします。
相手は熱心に話しかけてくれるので、ちゃんと返事をしなくてはいけないという気持ちもあります。
だから「それな」という言葉を使って、その場を何とか無難に乗り切ろうとしています。
自分が話していることを肯定されれば、誰だって悪い気はしません。
そのことを知っているからこそ、相手への返答に「それな」という口癖が出てしまいます。
会話が面倒であても、それを感じさせてしまったら申し訳ないという気持ちがあるからこそ、何とか「それな」の口癖で乗り切ろうとする心理が働いているのでしょう。
自分は物を知っているということをアピールしたい
「それな」が口癖な人は、自分が物知りということをアピールしたいという心理が働いています。
だから相手が話し出したことにたいして「ああ、それな」などと言ってしまいます。
「それな」という言葉は、相手が話したいことを自分も知っていると、アピールできます。
言葉ですが「あなたが話題に出してきたことを、自分も知っていた」とか「あなたが気にかけていることは自分も気が付いていた」という思いを伝えることができるでしょう。
だから、相手の言う言葉に対してただ「うんうん」とうなずくだけでなく、つい「それな」という口癖が飛び出てしまいます。
そして、相手が何か言った瞬間に「それな」と言うことで、まるでツーカーのように会話をすることができます。
頭の回転が良くて、どんな会話にもついていける人であるということを、さりげなく相手にアピールしたいのです。
どんなことを話しても、すぐに「それな」と返してくる人は、自分が「賢い」とか「物知りである」と言いたくてしょうがない人です。
プライドが高いところもありますから、下手に相手よりも頭がいいと感じさせてしまうと、期限が悪くなるかもしれないので、注意が必要と言えるでしょう。
実はその話題を話したかった
「それな」が口癖の人の心理にあるのが「そのことを話したかった」という気持ちです。
まさにその話題が気になっていたという時、思わず「それな」と言って、その話題に食いついてしまいます。
「そういえばこの間〇〇なことがあって」なんて言いかけた瞬間、相手が「それな」なんて、勢い込んで話してきたリしたら、相手の心の中は、まさにその話題を待っていました。
という気持ちがあります。
ずっとそのことを話したかったけれど、たまたま話す機会がなく、ウズウズとしていたのかもしれません。
だから相手がそのことを切り出した途端に、思わず「それな」という言葉が口をついて出てしまったのでしょう。
そういう時には、相手も積極的に発言したり、体が前のめりになって、会話に集中している様子が見えますので、分かりやすいでしょう。
普段人と会話をする機会が少ない人こそ、話したい話題が心の中に沢山溜まっていたりします。
だから誰かの一言がきっかけとなって「それな」の口癖が出てしまいます。
相手は話したくてたまらないのですから、その話題をきっかけにして、会話を盛り上がることでしょう。
「それな」という言葉には様々な心理が隠されている
「それな」という口癖は、とても短く簡単な言葉ですが、意外と色々な心理を秘めていたりします。
会話をしている相手が「それな」と言ってきたら、相手の様子をよく観察してみて、本当はどういう気持ちでその言葉を発しているのか、それを見抜くようにしてみましょう。
たった一言から「それな」を口に出す人の本心を理解することができ、今以上に良い関係を築くことができるようになります。
何よりも、その人との会話が楽しくなることでしょう。
「「それな」を多用する人の心理とは?とりあえずのコミュニケーションをしたい人かも」への感想コメント一覧
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