人には色んな口癖がありますが「わかんないけど」が口癖になっている人もいますよね。
何か言った後に「わかんないけど」と笑って見せたり、不安そうな顔で「わかんないけど」と話し始めたりと、様々な心理が隠されていることが分かります。
「わかんないけど」が口癖な人には、どんな心理が隠されているのかご紹介します。
自分の意見が正しいと思える自信がない
自分の意見を言ったり事実を言ってみるものの、そこに絶対的な自信が持てない人は「わかんないけど」を使うでしょう。
自分が思う意見、あるいは噂で聞いた話、一般的に正しいと言われていることなど「正しいだろう」と自分の中で思っていながらも、自信を持って言い切れるものではありません。
主張したい思いは持っているものの、そこに自信が持てないために「わかんないけど」を使ってしまうことが分かります。
例えばこれまでの経験上「○○だと思う」と意見を言ったとしても、内心「でも私だけかもしれないしな」という不安が表れています。
それでいて相手に「そうなの?」と驚きの反応をされたり「その通りにしてみるよ」と言われてしまうと、その不安が強くなってしまいます。
自分の意見が正しいという自信を持っていないために、それをアドバイスと捉えられたり、参考にされることで、その人が失敗したり無駄となる行動をしてしまったら、そこに責任を感じてしまいます。
正しいと言える確信がないからこそ「わかんないけど」で自分の意見を曖昧にし、相手に「一つの意見として」という解釈を求めているのでしょう。
相手を傷つけたくない
相手に向かって反論したり、違う意見を述べる時、相手を傷つけてしまうのではないか、関係が崩れてしまうのではないかと不安に感じる人もいますよね。
気を遣う人、良好な人間関係を築きたい人、トラブルを避けたい人は特に、相手を傷つけないようにと配慮で「わかんないけど」を使うことがあります。
「○○しようと思っているんだよね」と言われた時に「○○って今問題になっているやつ?わかんないけど」とつけることで、反論だけに終わらないように気を遣っているのでしょう。
確かに「今問題になっているやつ?」とだけ言われてしまえば「やっぱりこの人は否定の気持ちなんだ」「言わなきゃ良かった」と感じるかもしれません。
ただそこに「わかんないけど」を付け加えることで、どこか客観的な意見になり、自分の意見とは違うという意味を込めることができますよね。
「聞いた話によると」「私は思わないけど」と、自分の意見として述べているのではなく、第三者の意見を代弁した形になり、直接的には相手を傷つけずに疑問をぶつけることができます。
一つの思いやりや優しさで「わかんないけど」が口癖になっていることもあり、あえて添える言葉として使っていることが考えられます。
意見を言いつつ自分も守りたい
意見をぶつけただけになってしまうと、相手の反感を買ったり、その場の空気を悪くしてしまう可能性があります。
そうなってしまうと、仮にそれが職場だったとしたら、居場所がなくなったり、皆から避けられてしまう可能性もあり、その後に不安を感じるでしょう。
自分の立場や環境を守りたいと思う気持ちが強くある中で「これだけは言っておきたい」ということがあると「わかんないけど」を使ってやんわりと意見を述べようとします。
言いたいことを言いつつも「わかんないけど」で言葉を濁し、自分の立場や環境は守ることができます。
孤独を恐れている人や、状況が悪化することを恐れている人は「わかんないけど」をつけながら自分の意見を述べる傾向にあります。
自分の立場がどうなってもいいと考える人であれば、逆に「わかんないけど」はつけず、強い口調で言い放つだけになります。
「わかんないけど」をつけてしまうことで自分の意見がふんわりしたものになってしまうことを嫌がるからです。
ただ自分をも守りたい思いがあれば「わかんないけど」をつけてちょっとだけ主張したいと思うこともあります。
そんな複雑な思いの中で「わかんないけど」を用いている人もいるでしょう。
責任を負いたくない
「こうした方がいいんじゃない?」「こうすべきだよ」と言いつつも「わかんないけど」を付けている人は、そこに責任を感じたくないという思い、あるいは丸投げしている様子が伺えます。
発言してはみるものの、実際には自分はやらない、自分には関係ないという心理で放っている言葉です。
「やるべきじゃない?わかんないけど」「しなきゃないでしょ、わかんないけど」と使う人は、責任を感じたくない人です。
自分で何かをしたり、助けてあげる気持ちはなく、相手に任せっきりの状態であることが分かるでしょう。
このような人は、すべて他人事で発言していることが多く、アドバイスを求めたり、協力を求めることは、かえって自分の首を絞めてしまうことになるでしょう。
「わかんないけど」が口癖な人の心理を知ろう
言葉を曖昧にしたり濁す意味を持つ「わかんないけど」が口癖になっている人は、そこに曖昧にしたい理由が隠されているケースが多いです。
曖昧にしないと自分に責任がきてしまうと思う人もいれば、曖昧にすることで相手を傷つけないよう配慮している人もいて、その人の行動自体も一緒に見てみる必要があるでしょう。
助けてくれる、サポートしてくれるといった行動が見られれば、優しさや思いやりから「わかんないけど」を使っている可能性が高いと言え、良い関係を保っていくことができるでしょう。
「「わかんないけど」が口癖な人の心理とは」への感想コメント一覧
現在のところ、まだ感想はありません。ぜひ最初の感想を書いてください。