AT限定の免許をとるメリット・デメリット

最終更新日:2016年8月23日

昔は自動車だけだったAT限定免許ですが、今は自動二輪や大型特殊免許でもAT限定があります。

AT限定で免許を取るメリットデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

1.AT限定だと技能教習時間が短くて済む

AT車の方が、自動車にしても自動二輪にしても操作が簡単なので、MT車の教習と比較し、3~4時間、基本技能教習時間が少なく設定されています。

技能教習の時間が短いということは、その分免許を取得するために設定されている教習料金も若干安くなっているということです。

普通自動車については現在、市場に出回っている車はAT車の方が多くなっているので、少しでも早く免許が欲しい人にはAT限定の方がわずかではあっても早く免許を取得することができます。

仕事などの都合でMTに限定解除が必要になった場合、4~5時間の教習を追加で受けることで解除は可能ですので、ひとまず免許が欲しい人にはAT限定を取っておくのも一つの方法です。

なお、AT限定もMTでも、学科教習については教習時間は同じになります。


2.自動二輪についてはMT車の比率がまだまだ高い

四輪自動車がAT限定市場になりつつあり、圧倒的にAT車が普及しているのに対し、自動二輪ではMT車の普及率が高く、AT限定で免許を取得しても自分の乗りたい車種がなかったり、仕事で使うオートバイがMTということが多くなります。

メーカーのバイクカタログの掲載状況を見る限りでは、AT車も最近は多く発売されており、バイクのAT車は五割ほど市場に普及しているという説もありますが、いわゆるバイク好きの人が欲しがるバイクや、物流など配達業務に携わる人が乗っているバイクはほとんどがMT車です。

欲しいバイクがAT車で、プライベートで乗る人などにはあまり支障はないと思われるものの、バイクに凝っている人や仕事にバイクを使う人は、MTへの限定解除を余儀なくされる人が多くなります。

物流関係への就職を希望する人などは特に、最初からMT車の教習を受けたほうが、限定解除をするより料金的にも教習時間的にもお得になります。

3.AT車は複雑なギアチェンジがないので、操作が簡単

四輪車にしても二輪車にしても、AT車とMT車では、手で行う操作と足で行う操作に違いがあり、MT車の方がかなり操作が複雑になっています。

車好き、バイク好きな人にはその面倒くささが好きだという人もいますが、車は動きさえすればいいと思う人にはやや大変かもしれません。

複雑な操作が苦手だという人には、AT車の方が技能講習で失敗する可能性が低くなり、エンストなどのトラブルを楽に回避できるので合格率が高くなります。

技能講習は合格できない科目があると追加講習になってしまうため、複雑なギアチェンジなどが苦手だという人はAT限定免許を選んだ方が、安全面でも安心できます。

もし取り急ぎMT車に乗る予定がないようであれば、AT限定免許でも四輪自動車についてはあまり困ることはなさそうです。

お年寄りや女性でも簡単に操作ができる操作性の良さから、AT限定免許は昔から女性や年配者には人気がありましたが、最近では男性でもAT限定で十分と考える人も多くなります。


4.就職の際にAT限定免許不可の会社はまだ時折ある

最近は会社の営業車などもATを起用している会社が多くなってきてはいるものの、営業車がMT車のため、就職の応募要件としてMT免許を条件としている会社もあります。

私用ではAT限定免許でも特段大きな支障はないものの、運転を主とする仕事、営業や物流などでは、扱っている車の全部がATになっておらず、MTとATを半々で使っている会社などもあります。

前述バイクについては特に機動力を要する配達関係ではMT車の占有率が非常に高い業界なので、そういった仕事に就きたい人にはAT限定免許だと限定解除を余儀なくされてしまうでしょう。

免許を取得する際に、自分が就きたい職業を意識してAT限定にするかMTにするか、検討して決めたほうがよいでしょう。

今後AT車の普及率は今より上がっていく可能性はありますが、長距離を配達する業務に使われているMT車の自動二輪スーパーカブなどは、燃費が飛躍的によいことから、まだまだ業界では根強い人気があります。

そういった車種を運転できると、物流関係では重宝がられます。

AT限定免許でも基本的には問題ない

四輪車は圧倒的にAT車市場、自動二輪は徐々にAT車が伸びてきてはいますが、職業や車へのこだわりを考えると、MT車を使用している分野もあります。

自分がどういう職業で車やバイクを使用したいのかどうかで、AT限定免許を取得することのメリットデメリットも変わってくるようです。

取得資格としては、一生ものであり取得金額も高額な資格ですので、自分の適性なども踏まえ、じっくり検討して取得するようにしましょう。