地図恐怖症とは。地図を見ていると気分が悪くなる心理を知ろう

最終更新日:2016年9月29日

皆さんは「地図恐怖症」という症状をご存知でしょうか?その名のとおり、地図が怖いのです。

人によって症状の程度は様々で、見るのが怖いのですぐに目をそらすような方から、気分が悪くなってしまったり動悸がするような方までいます。

ここではパターン別に地図恐怖症の方の心理状態についてご紹介します。

1.アプリの地図が怖い

今ではお店を探すだけでも利用する便利なネットやアプリを使った地図ですが、これが怖いという方がいます。

こうした地図は、自分が操作を続ければどこまでも進みますよね。

自分が行こうと思っていない場所でも、行ったことがない場所でも、もちろん聞いたこともない場所まで。

その、どこまでも果てしなく続く世界に恐怖感を覚えるのです。

自分がそこに行ってしまったらどうなるんだろうという心理状態に陥り、恐怖を感じる方が多いです。


2.倍率調整で、拡大していくのが怖いパターン

インターネットの地図なんかは、マウス操作で縮小拡大の倍率調整が簡単にできますね。

この、地図の拡大をしている瞬間が怖いという方もいます。

拡大をすると、パーッと勢いよく建物も地形もすべてが小さくなっていき、日本が小さくなり、大きな海が見えと変化していきますよね。

たいていの人が何とも思わず見ていることだと思いますが、これに恐怖を感じる人がいます。

このときその人の心の中は「自分が急上昇している」感覚に陥っているのです。

何か大きなクレーンでの逆パンジージャンプを想像してみるとわかりやすいでしょうか。

地図を拡大していったときの景色に似ていると思いませんか?目の間にあったものがあっという間に小さくなり、見えなくなる。

これを「自分が急上昇している」と捉えてしまうことにより、大きな恐怖心を抱くのです。


3.倍率調整で、縮小していくのが怖いパターン

先ほどの、”拡大していくのが怖い”の逆パージョンです。

これは、広い範囲で見えていた地図が、いっきに近くなっていき、鮮明に建物や木々が見えるようになることから、自分が急降下しているような錯覚に陥るのです。

バンジージャンプのそのままのイメージです。

これは実際に起こると誰だって怖いですよね。

それを無意識のうちに、頭の中で考えてしまい、実際にことが起こったかのように錯覚してしまいます。

そのため、動悸がしたりクラクラして気分が悪くなるなど身体的にも影響が出る方もいます。

パソコン上の操作である地図の変化を、自分自身の身体の変化と脳が錯覚するために、こういった恐怖が生まれてしまいます。


4.縮小、拡大のシーンなど関係なく怖いパターン

地図は大体上空からの構図ですよね。

航空写真もそうですし、図式で表しているものも、上空からのアングルで平面化されています。

これを見て、自分がそこから眺めている感覚に陥ることで恐怖を感じる方がいます。

縮小、拡大は関係なく、地図を見るだけで怖いという方は、このパターンです。

このタイプの人が、どんな心理状態にあるかというと、例えばさっきまで自分の部屋にいたはずなのに、急に高度何百メートルの高所に置き去りにされた。

そんな感覚といったらわかりやすいでしょうか。

しかも高度難百メートルのところに足場があるわけでもない、人為的にぶら下げられているわけでもない、見えない何かにそこに置かれていると考えると、なぜそこにいるのかも、いつ落ちてしまうのかもわからないわけですから、実際に起こったら誰もがパニックになるわけですよね。

この症状で悩んでいる人は、実際に家にいながらその錯覚に陥って苦しんでいるわけです。


5.様々なパターンと共通して言えること

これら様々なパターンを紹介していますが、共通点があります。

それは、どれも「地図上の操作変化」を「自分の変化」と捉えてしまっていることです。

その錯覚から、その人は恐怖心を抱いてしまいます。

紹介したパターンそれぞれの症状について、実際の自分の身に起こったら誰だって怖いですよね。

だけど、地図を見ただけではそこまでの創造には及ばないのが普通です。

この地図恐怖症で悩んでいる方は、なんらかの原因で、地図を見ただけもしくは操作しただけでそこまで想像が及び、心身共に影響が出てしまっているのです。

この恐怖症の方がは「地図の視点(カメラ位置)=自分の位置」と捉えてしまうことが多いため、誰かそばにいて、例えば手を繋いでいたりすると、症状が和らぐ場合もあります。

地図恐怖症の心理を知ろう

身近にあふれている地図。

今や待ち合わせや付き合いの飲み会でさえも、自分でインターネットで地図を見て現地集合なんてことも少なくない時代です。

身近すぎて「なぜ地図にそんな不快感を?」と理解しがたいこともあるでしょう。

周りに地図を苦手そうにしている方がいる場合は、こういった恐怖症があることを理解してあげてください。

また、自分自身の心理状態に心当たりがある方は、一人で悩まずに、心療内科への受診等をオススメします。

人に話すだけでも楽になったり、専門家のアドバイスの元、改善に向かうこともありますので是非前向きに治療してみましょう。