終身雇用制が崩壊しつつある今、生涯一つの企業を勤め上げるというライフスタイルは、過去のものになりつつあります。
特に若年層になるほど、会社を簡単にやめる傾向が強いといっていいでしょう。
ですから「旦那が突然、仕事を辞めたいと言い出した」というケースも少なくないのです。
そういう時、妻としてはどんな対処をしたらいいのでしょうか。
応援したい気持ちはあっても、生活をしていく上で金銭面の不安が残りますよね。
そこでここではオススメの方法を6段階で説明します。
仕事を辞めたいと言われても感情的にならず、じっくり旦那の話を聞く
旦那が仕事を辞めたいと言い出せば、大抵の奥さんは驚きます。
もちろん家庭の事情によって、その驚きの質と量は違ってくるでしょう。
小さな子供が複数いて旦那の収入だけで生活をしているようなケースでは大変深刻な事態です。
妻としてはとても冷静でいられません。
つい感情的になって強く否定してしまいがちです。
人情としては、それも理解できます。
しかし、そのように感情的に怒ったりすることは上手な対処法とは言えません。
夫婦あるいは家族にとって最悪なのが、旦那が一切仕事をしなくなってしまうことです。
例えば奥さんが「仕事を辞めるなんて、何寝ぼけたことを言ってるの?そんなこと許されるはずないじゃない」と強く否定したとしましょう。
旦那は果たして「わかった」と言って、これまでどおり仕事を続けてくれるでしょうか。
おそらく多くの場合、仕事辞めるのは時間の問題です。
あるいは、無理して現在の仕事を続けたために心身症や、うつ状態になってしまうことも十分考えられます。
結果として仕事ができなくなることが、妻にとっては最悪のケースです。
そうならないために、すぐに結論を出さずにまずは冷静にじっくり旦那の話を聞いてあげましょう。
すべてはそこからスタートします。
仕事を辞めた後の転職の可能性について話し合う
旦那の話をひと通り聞いたら、次に転職を前提とした話し合いをしてみましょう。
「辞めたい」と言い出した旦那の心の中は、閉塞感で一杯になっています。
「とにかく今の仕事から逃げ出したい。別の環境で息をしたい」と考えているはずです。
ですから、まずはその息苦しさから、つかのまでも解放してあげましょう。
そのために、あえてこちらから「転職」という言葉を出し、その可能性を二人で模索してみることをオススメします。
奥さんに「転職もあり」と言ってもらえれば、旦那はそれだけで気持ちがかなり楽になります。
その楽になった心理状態なら、前向きな考えが出てきやすくもなるでしょう。
こちらもそのペースに合わせて、大まかな転職プランを考えてみましょう。
もし旦那がすでに希望する会社があるのであれば、一緒に調べてみるのもいいですね。
まずは旦那の希望を聞いて、どんな転職先があるのかいろいろとみてみましょう。
もしかすると夫が既に転職活動をしていて、内定ももらっているという話になるかもしれません。
仕事を辞めず現職に留まれる可能性を検討する
そのように、一度「転職」について二人で話し合った後「今の仕事に留まれる可能性はまったくないのか」について、旦那に確認してみましょう。
妻に辞めたいと言った当初、おそらく旦那の気持ちは「今の仕事を辞める」ということで、完全に固まっていたかと思います。
しかし、こちらが冷静に対処し転職について積極的に話し合いをしたことによって、その旦那の決意が変化することも少なくありません。
つまり転職を前提として、それについて具体的に意識することによって、かえって「それ以外の選択肢」が旦那に生まれるというケースです。
もちろん今の職場にそのまま留まって、同じ環境で同じ仕事を継続するのは難しいものです。
しかし「上司に異動を申し出る」という方法は残されています。
少しでもその可能性が残されていないかを探りましょう。
そしてそれでも今の仕事を拒否するのであれば、他の理由があるかもしれません。
旦那の真意を確認するといいでしょう。
現職に留まる場合、静かに見守り細かく状況を聞く
そうした話し合いの結果「今の会社の中で、異動の可能性を考えてみる」という結論に至ったとしましょう。
これは「とりあえず結論が先送りされた」という状態です。
うまくいくかどうかは分かりません。
ですから、その場合はとりあえず旦那の動静を静かに見守りましょう。
そして、その後どうなったか毎日のように細かく状況を聞きましょう。
「おそらく、うまくいかないだろう」というぐらいの気持ちでいるのがポイントです。
そうすれば、旦那に寛容に接することができ、結果としてよい方向に進むことができます。
ただ、旦那も家族のことを考えて心配かけたくないと思い「大丈夫」と言ってしまうこともあります。
言葉だけをそのままとらえてしまうと、うつ状態が進んでしまう原因にもなりかねません。
旦那の言葉だけじゃなく、態度や顔色などをしっかりとチェックしておきましょう。
旦那の努力の甲斐なく、話が壊れてしまったら、次のステップに進むことになります。
転職計画をリアルに考え、最大限の協力をする
二人の話し合いで「転職しかない」という結論が出た場合、あるいは結局今の会社に留まることができない場合は、改めて旦那の転職計画を、細かくリアルに考えなければなりません。
大切なのは、旦那を一人にしないことです。
「がんばってね」というように突き放してしまうと、旦那のモチベーションは下がり、まじめに転職活動しなくなる危険性があります。
最初に説明したとおり、一番困るのが旦那が仕事をしなくなることです。
間違ってもそうさせないために、妻として、転職活動にできる限りの協力をしましょう。
求人情報を収集するのはもちろん、履歴書や職務経歴書の書き方、転職者の面接のノウハウなど、思いつく限りの情報を集め、二人三脚で転職活動を進めることをオススメします。
奥さんがそこまで協力的になると、旦那はそこであらためて立ち止まり「今の会社で、やり直せないかな」と、もう一度考え直すことも実際にあります。
そしてその例は決して少なくありません。
ここまでのステップを踏んだのちに、結局今の会社で勤め続けるという可能性もあります。
また、実際に転職活動をしていると、思い通りにならないことも多々出てきます。
転職活動の途中で、やっぱり今の会社でがんばろうという変化も起こることがあります。
転職は絶対したいけど、なかなか転職先が決まらずに、余計イライラしてしまうこともあるでしょう。
決して旦那のことを追い詰めず、あくまで旦那の心に寄り添ってあげてください。
旦那の心が病んでいる場合は一度仕事を休ませることも必要
過度なストレスが原因で会社を辞めたいといっている場合、鬱になっている可能性も否めません。
家庭の状況にもよりますが、快く辞めても大丈夫といえるご家庭はなかなかないでしょう。
専業主婦で、小さな子共もいれば、ますます旦那に働いてもらわないと困ることになります。
でも、無理に働かせて、旦那が体を壊してしまったり、うつ病になっては元も子もありません。
まずはやめる前に旦那と一緒に心療内科に行ってみるのもオススメです。
今の旦那の精神状態をしっかりと診断してもらったうえで、一度休ませたほうがいいという診断が下った場合は、ひとまず休ませてあげましょう。
その間は妻が働いたり、貯金を切り崩したりと生活は厳しいものになるかもしれません。
でも旦那さんの回復を信じて、家族みんなで乗り切りましょう。
旦那が仕事を辞めたいと言ってきた時にはとにかく冷静かつ一緒に行動しよう
妻にとって何が一番大切なのかをしっかり認識し、旦那を「その気」にさせるべく、上手に対処するようにしましょう。
旦那が仕事を辞めたいと言ってきたら動揺すると思いますが、あくまで冷静に対処していきましょう。
そして突き放すことなく、一緒に寄り添って行動することをオススメします。
そうすることで、辛い気持ちだった夫も徐々に気持ちが回復していくはずです。
「旦那が仕事を辞めたいと言ってきた時の対応策6つ。転職や異動も視野に入れて妻として最善策へ導こう」への感想コメント一覧
今の時代なかなか転職は難しいですよね。しかも転職してもそこで上手くいくとは限りませんし、なるべくなら夫に頑張ってほしいですが身体がやっぱり一番だとも思います。
私も仕事を辞めたいと思ってしまうときがありますが妻の一言で思いとどまることもあります。妻のことばは本当に大事だと思います。
我が家も単身赴任、53才部長ですが、取締役にきついことばかり言われて、辞めたいと言っています。家のローンもあるし、この年齢で転職も難しいだろうし辞めてもいいよ と言えない自分がいます。、
私も共働きなので、職場でのストレスは理解できます。
ストレスで体調不良を起こす事もあるので、無理に今の職場に
留まる必要はないかと思います。