「欲しい」と「必要」の違いとは

最終更新日:2017年5月31日

「欲しい」「必要」。

どちらも同じく「得る」に繋がる言葉ではありますが、その言葉には違いがあります。

欲しいと必要の違いとは何なのか、具体的にその言葉の持つ意味を理解していきましょう。

1.無くてはならないものが「必要」、無くても問題ないものが「欲しい」

「必要」は、必ず要ると書きますよね。

そこに無くてはいけないもの、無ければ成立しないもの、無いと困るものを「必要」と言います。

逆に「欲しい」は、今の現状でプラスして何かを得たいという場合に使い、必ずしも無くてはならないという意味ではありませんよね。

今の生活に満足しているけど、もうちょっとリッチな生活をしたいから○○が欲しいといったように、必要不可欠なものではないものの、プラスで持っておくと便利、より良いという意味で「欲しい」を活用します。

例えば生活する上では「衣食住は必要」とは言いますが「衣食住が欲しい」とは言いません。

なぜなら、衣食住が無ければ生活が成り立たないため、誰しもが必要とするものであり、無ければ生活自体ができなくなってしまいます。

欲しいと願う程度の問題ではなく、生きていくためには必要な最低限なものだからです。

このように必要は無くてはならないもの、欲しいは無くても問題がないものを指します。

2.求めざるを得ないものを「必要」、願いを込める程度を「欲しい」

「これ欲しい」「あれも欲しい」と「欲しい」はその人の願いが込められていますよね。

あるといいな、買ったらワクワクするなと「欲しい」にはその人の願望が込められています。

「必要」は、求めざるを得ないものを指し、その人の願望が込められていない、反映されていない場合も多くあります。

例えば会社で「○○を用意してください」と言われた時「面倒くさい」「自腹で買わないといけないの?」と思うこともあるでしょう。

しかし、会社で指示された以上、用意しなければならないし、用意しなければ自分だけ浮いたり困ってしまうこともあります。

自分では「欲しい」と思っていなくても、買ったり得たりしなければならないものを「必要」と言います。

逆に指示されている訳ではなく、単に「自分のものにしたい」という願いが込められているものを「欲しい」と言います。

欲しくて得るものか、欲しくなくて得るものかによっても、言葉の選択が変わってきます。

義務的に、指示されたからという理由で求める場合は「欲しい」ではなく「必要」になることでしょう。

3.心が満たされる欲求は「欲しい」、変化がないのが「必要」

「欲しい」と願ったものを手に入れると、嬉しくなったりテンションが上がったりと、自分の気持ちに変化が出ますよね。

ワクワクしたり新鮮な気持ちになったりと、まるで子供が新しいおもちゃを手に入れたかのような感覚になる人が多いでしょう。

一方「必要」と思ったものを手に入れても、そこまでの変化は見られません。

確かに必要だと思っていたものを手に入れれば「安心」はできるかもしれませんが、喜びや楽しさといった感情の変化は見られにくいものです。

あくまで必要だから手に入れた、必要だから出費したという程度で、必要だと感じていなければ、自分のものにしたいという欲すらなかったものです。

「欲しい」を手に入れれば満足し、またストレス解消にも繋がるかもしれませんが「必要」を手に入れても心の充実度はさほど変わらない。

むしろ「こんなものいらないのに」とまで思ってしまうこともあるでしょう。

心に変化をもたらすのが「欲しい」、あまりもたらさないのが「必要」と言えるでしょう。

4.継続する気持ちが「必要」、持続しないのが「欲しい」

「必要」は、無くてはならないものを指しますよね。

一方「欲しい」は、その時に「手に入れたい」「自分のものにしたい」という思いを抱いてから訪れ、一時的な感情であることも多いです。

「必要」は、何かをするために、何かをスタートさせるために、そこに無ければ困るもののため、いつまでも求めることになる。

しかし「欲しい」は、一時的な感情が混じっているため、その感情が落ち着けば、欲しい気持ちは消えてなくなります。

求め続ける気持ちの持続性を考えると、継続する気持ちが「必要」であり、一時的なもので持続しないのが「欲しい」になります。

その時期が去ってしまえば、もういらなくなるというのは「欲しい」の方が可能性的にも大きくなるでしょう。

必要は手に入れるまで必要とし、感情が反映されていない不可欠なものと認識しているため、気持ちが持続します。

「欲しい」と「必要」の違いを知ろう

「欲しい」「必要」の違いは、ほんのちょっとの違いです。

ただ、誰かが「○○さんが必要」「○○さんが欲しい」と言った時の、その人の思いの深さや相手への気持ちの強さが、こうした言葉から読み取れるのではないでしょうか。

必要、欲しい、どちらも「得たい」という意味には変わりありませんが、ここまで深く考えてみると、その人の本意や真剣度が見えてきます。

ちょっとした言葉の使い方の違いを見てみると、その人の隠れた思いまで見ることができることもあり、面白いと感じることができるかもしれませんね。