地元の方言が嫌いだという人の理由。標準語に慣れて方言が嫌いになった

全国各地には、方言があります。

訛りの強い方言もあれば、標準語に近い方言もありさまざまですが、自分の地元の方言を好ましく思わない人もいますよね。

もちろん好きだという人もいますが、彼らはどんな理由で、自分の慣れ親しんだ故郷の方言を嫌いだと思ってしまうのでしょうか。

その心理をまとめました。

田舎臭くて恥ずかしいと思う

方言の種類にもよりますが「方言」という言葉を聞いて持つイメージはどんなものがあるでしょうか。

おそらく「地方」や「田舎」などのイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

少なくとも都会に暮らす人をイメージすることはあまりないですよね。

地方に暮らす人、都会に染まっていない人が方言を喋っている印象があるでしょう。

幼い頃は仕方ないとしても、大人になって都会に憧れを持つ人は多いでしょう。

そうなると、途端に自分が今まで喋っていた方言に嫌悪感を持つようになってしまうことがあります。

都会に憧れを持つなら、芸能人や都会を歩くオシャレな人のように振舞ってみたいと思うのが普通です。

そうすると、自分が喋る方言は封印して標準語を喋るようになっていくのです。

他の人と接するときも、方言を田舎臭くて恥ずかしいと思う心理が働きます。

女性らしさがない

方言の中には可愛らしい響きのものもありますが、少し語気の強い傾向のある方言や、正直あまりキレイな言葉遣いとは言えない方言もあるでしょう。

子供から大人になるにつれて、女性らしさを意識したとき、方言を喋る自分が下品に感じてしまう…そんなこともあるでしょう。

女性らしさを持つことに意識が高い人は、なるべく方言を喋らず標準語で喋るように努めようとします。

いくら幼い頃から喋ってきた方言とはいえ、女性らしさがないと気づけば、嫌いになってしまうことがあっても仕方がないことです。

語気が強めな方言は、やはり女性らしい気品を身に着けたいときに邪魔に感じてしまうことがほとんどでしょう。

恋人が出来たり、もしくは婚活に力を入れたりするときなどにも、自分の外からのイメージを大切にするでしょうから、あまり方言を喋らなくなる傾向にあります。

同じ地元に暮らしていても、急に方言を喋らなくなった女性がいたら、何かそのように女性らしさを意識している場合が多いです。

言葉が通じないことにストレスを感じる

標準語に近い方言や、関西弁のような多くの人に知られている方言にはあまりないことですが、地方であまりメジャーではない方言を喋るとき、標準語を話す人からしてみれば「何を喋っているのかまったくわからない」とまるで外国人と喋っている感覚に陥られてしまうことがあります。

例えば大学に進学して全国各地のいろいろな人と接する機会が増えたとき、自分がいつものように方言を喋っていたら、言葉を理解してもらえないことが多くて戸惑ったという経験がある人もいるのではないでしょうか。

そのような、まるで外国人と接しているような扱いを受ける経験を何度かしてしまうと、それが嫌な思い出になってしまって、方言を話すことが嫌になることがあります。

方言もさまざまなので、非常に特徴的な方言を話す人は、地元から少し遠い場所に出たときに戸惑うことも多いでしょう。

地元の人が嫌いなので一緒にされたくない

例えば、地元に暮らす人たちをそもそも嫌いだったり、苦手意識を持っているとします。

そうすると、方言を喋ることでそれが彼らと「一緒である」ことの象徴であるように思えてしまって、方言そのものが嫌いになってしまうこともあるでしょう。

人間誰でも、自分が嫌だと思う人と同じ行動はとりたくないですし、他から見て一緒にされたくないという気持ちは持つものでしょう。

例えば幼い頃に同級生にいじめられていたことがあったり、皆と合わなくて嫌な思いをした過去があれば、そのような気持ちになるのも不自然なことではないですよね。

地元の人たちと一緒にされたくないという思いで、方言が嫌いになってしまうこともあります。

方言をバカにされたことがある

方言は、まったく知らない人からすれば非常に不思議なイントネーションで喋ったり、意味の想像もつかないような言葉を喋ることもあります。

なので、方言を面白おかしくからかう人も少なからずいるのです。

大人になれば分別もつき、方言をからかうようなこともマナーとして失礼だと思う人も増えてくるでしょうが、特に子供のうちはそのような判断もつかないことが多いです。

例えば幼少期に、地元の外の人と接する機会があり、方言を知らない子供にバカにされたり、からかわれたりすると、それがトラウマになって方言そのものが嫌になってしまうこともあるでしょう。

方言が嫌いだという人の心理を知ろう

自分が慣れ親しんでいることを軽い気持ちで否定されるのはつらいことです。

そのような嫌な思い出がある場合、それが起因して方言を嫌いになってしまう傾向があります。

方言はいろいろな種類がありますし、その表現の豊富さを皆が楽しめるのが一番です。

しかし、多くの人と接するうえで、なかなかそれが叶わないことがあるのも実情です。

地元で親しみのある方言ですから、せめて「嫌い」という感情は持たずに、標準語と自然と使い分けながら大切にしていけるのが一番ですよね。

 

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