会話の最中に「実は」と相手が話をし始めると、どこかドキドキしたり興味が湧いたりするものですよね。
その「実は」がその人の口癖だったら、思惑があったり相手に求めているものがあることもあります。
「実は」が口癖の人の心理とは一体、どんな心理なのでしょうか。
自分の話に集中してほしい
大勢で話をしている時や、相手が他を見ながら話を聞いている場合は「私の話をちゃんと聞いてほしい」という欲求に近いものを持つことがあります。
自分に注目してほしい、集中してほしいという思いで「実は」が口癖になっている人は、寂しがり屋や目立ちたがり屋なタイプが多いと言えます。
例えば大勢の中でワイワイと皆が盛り上がっている時に「なんだか孤立しているような気がする」とその人が思ったとしましょう。
誰かと仲良くなって、この場をもっと楽しんだり、孤立から抜け出したいと思う人は、誰かをターゲットにして自分に集中してもらおうとします。
そんな時ただの世間話だとしても「実は」とつけることで、相手は「なになに?」と興味津々になってくれるものです。
仲良くなるきっかけにするために用いる人も多いでしょう。
「実は」と話し出すことで、興味を持ってもらい、その上自分の話に集中してほしいという思いが隠されているのでしょう。
輪の中心になりたい
「実は」と話をされたら、誰だって興味が湧き、仮に他の話をしていても中断してまで聞きたいと思う人も多いです。
「実は」を使うことによって「これまで話したことないけど」「皆知らないと思うけど」といった周りが知らない事実や思いを語り出す切り口になるため、周りからの注目を浴びます。
特に集団の中でこのような「実は」を多用する人は、単に輪の中心になりたい、リーダー的存在になりたいという心理が働いている可能性があります。
何かをしていたとしても「実は私ね」と切り出すことで、その人に皆が視線をやり、話を聞く体制を整えることができます。
皆が見てくれた時に「こうでね、ああでね」と話し出すことによって、集団の中の話題が自分の提供したネタとなり、あたかも「自分の話をしてくれている」「話題の提供は私がしている」と感じるのです。
輪の中心になって皆を引っ張りたい、リードしたいという気持ちでいる人は、集団になればなるほど「実は」という口癖が出てしまうでしょう。
心を開いたことを相手に感じて欲しい
相手に気を遣ったり、距離があることによって、なかなか本音って言えないものですよね。
ただ「実は」と話を相手からされた時「私には言ってくれた」「本当の気持ちを知れた」と、どこか嬉しい気持ちになることはないでしょうか。
「実は」と話すことで「これが本当の気持ち」「私はあなたには心を開いたよ」というアピールの一種となり、心を開いたことを相手に感じて欲しいという思いの表れでもあります。
中には「私が心を開いたから、あなたも本音で言ってね」という思いが隠されているパターンもあります。
相手ともっと仲良くなりたい、深い関係になりたいと思う相手に「実は」を用いることで「あなたは特別な存在です」ということを伝えていることが考えられます。
言われた方は悪い気はせず、むしろ「私には本当の話をしてくれている」と信じることができるため、距離はぐっと縮まることが多いです。
「実は」をきっかけに親しくなり、話を共有したり秘密を話したりできる仲へと発展することも多いです。
あなたの「実は」も聞きたい
「実は」と話すということは「それまで隠していた」「言っていなかった」という前提が隠されています。
ただ「実は」と話し出すことによって、相手は「言ってくれた」という思いを持ち、感謝をしたり心を開いたりと、二人の間には何かしらの進展があるものです。
進展を期待する人や、自分の知らない情報を仕入れたいと思う人は、あなたの「実は」の話も私にしてほしいという思いを持っていることがあります。
まずは自分から「実は」とさらけ出すことによって、相手にもさらけ出してもらい、自分の知らない情報を得たりする人もいます。
噂話が好きな人に多い「実は」は、こうした心理で使われていることが多く、相手の思惑通りに自分も話し出してしまうと、後々後悔することも多々あります。
周りの人に「実はあの人○○って言ってたよ」と陰口を叩かれたり標的にされてしまうこともあります。
噂話が好きで人の不幸を好むような人の「実は」には、あなたから新たな情報を聞き出そうとしている可能性もある為、余計なことを言わないよう意識が必要になるでしょう。
「実は」が口癖な人の気持ちを知ろう
話をしている時に「実は」と言われると、他のことをそっちのけで聞き入る体制になる人も多いのではないでしょうか。
「実は」は、人の興味をそそる言葉でもあり、その人の本音を聞ける言葉でもありと、会話の中で突如出てきた際にはドキっとなる人が多いでしょう。
「実は」と言いながらも大した話じゃなかった、あるいは事実と異なることだったという場合は、単なる口癖になっている可能性も考えられます。
その人がどういった心理で「実は」を多用しているか知ることで、その人が相手に求めていることを理解することができるかもしれませんね。
「「実は」を口癖で使う人の心理とは」への感想コメント一覧
「実は」ってミステリーで言えば最後の推理ショー、手品で言えば種明かしの導入。スポットを照らして「レディース&ジェントルマン!」ってやるのと同じですよね。使うときは、会話のスペシウム光線と思って乱発はしないように心がけたいと思いました。
「実は」は自分もよく使う言葉です。それほど深く考えないで使っているので、単なる口癖だと思いますが、寂しがり屋か目立ちたがり屋な傾向があるんですね。
名古屋のテレビ局で、天気予報をやってる石橋という小太りの中年予報士。この人は実に『実は』を多用します。実はの使い方も大方間違っていると思うので違和感がすごい。しゃべりは上手なのに残念。