最近問題になっているパワーハラスメント。
上司という立場を利用して「はい」としか言えない部下に無理難題を押し付けたり、罵倒するなど大人社会の「いじめ」ともいえる卑劣な行為です。
もしも、そんな目に自分があったとき、どうしたらいいのでしょうか。
そこで今回は「上司からパワハラを受けた時の対処法」をご紹介します。
他の同僚や先輩などへの対応を見る
ひとえにパワーハラスメントと言っても、それは感じ方の問題かもしれません。
職人さんなどに多い気難しい頑固物タイプや誰にでも厳しく会社の規律を守るために自らが嫌われ者役を買って出ているタイプなど、パワハラと似たような行動をしてしまう上司がいるかもしれません。
例えば、他の同僚や先輩に対しても同じ態度だったり、先輩から「一年目はそうだったけど仕事ができるようになってからは頭ごなしには言われない」言われるなどしている場合は、パワハラではなく愛情なのかもしれません。
ただし、昨今では怒鳴ったり、「バカ野郎」とつい口走っただけでもパワハラと感じさせてしまったらそれまでの時代です。
もしも、あなたがパワハラかも…と感じた時はまずその上司の他の人に対する態度や先輩に相談するなどしてそれがパワハラであるのか、そうでないのかをしっかりと判断し、それでも大きな声を出したり、すぐに怒ったりされるのをパワハラと感じて負担があるようなら転職を考えましょう。
証拠を取っておく
万が一の時の為に証拠をとっておくと会社の相談窓口に相談する際やさらに上の上司に対応してもらう際、場合によって法的に訴えるための証拠にもなってくれます。
録音・メモ書き・定期的な日記・メールの保存などをしておきましょう(会社の情報流出などに細心の注意を払うこと)。
パワハラは時に犯罪となります。
暴力がある場合はもちろんですが、人権侵害や脅迫などにあたります。
仕事場でパワハラという名前の犯罪を数々行われているのに泣き寝入りする必要はありません。
いざというときのために証拠をとっておきましょう。
人と争うのが苦手で裁判やその上司を降格させて逆恨みさせるのが怖い…といった人でも証拠を取っておくだけで、万が一の場合はその証拠が上司と対等に戦うことができる武器になってくれるためいくらか気は楽になるはずです。
また、自分が争わなくても、他の人が同じ上司からパワハラを受けて戦う際にあなたの取っておいた記録が役に立つかもしれません。
パワハラを受けている最中は気が動転しているので冷静に聞いたりはできませんが、証拠として記録をとっておき、自分が冷静になった時間にもう一度自分がされたパワハラ行為を見直すことで、それがいかに理不尽でおかしなことかを理解することができるため、パワハラの証拠や記録が頑張りすぎないための防波堤になってくれるかもしれませんね。
我慢しすぎないで転職・退職を考える
上司という絶対的な強弱関係の中でパワハラを受けることはどんなに自分が悪くないとわかっていても、辛く苦しいものです。
もしも自分だけがターゲットになっていると、周りの人も自然と離れていき職場での環境がどんどんと自分を追いつめて行きます。
ある程度の環境がなければ仕事もうまくいくはずがありません。
そうして評価が下がりミスをして自己嫌悪に陥ります。
いつの間にか自分が悪くなかったはずのパワハラも自分が悪いように思えてきます。
そして最悪の場合、うつ病になってしまうこともあるそうです。
一度うつ病になってしまうと社会的生活に戻るのが難しく、酷くなると自殺ということもありうるのです。
いかに仕事とはいえ目的は「食っていく、生きていくため」。
仕事が原因でうつ病になり自殺をしては何の意味もありません。
つらくなるくらいひどい場合は退職を考えましょう。
余裕があれば転職活動をし、転職をしましょう。
就職が難しいかもしれませんが短い人生の中で心を病むほどつらい思いをして働くことはありません。
長期的なパワハラやプライベートにまで浸食してくるパワハラの場合は無理に我慢せずに転職・退職をしましょう。
一人で抱え込まないで相談する
重要なのは一人で抱え込まないで相談することです。
いじめのようなパワハラを受けているとまるで世界がその会社だけになったような気分に感じ、永遠にそれが続くような気持ちになることがあるかもしれません。
でもそんなことはありません。
パワハラを受けたのならまず誰かに相談しましょう。
同僚や先輩が怖いなら、会社の設置する相談窓口に。
その相談窓口も上司の怒りに触れそうで怖いのなら厚労省の設置する窓口に相談しましょう。
厚労省では専門のHPなどでも気軽にチェックすることができ、会社の誰にもばれずに行えるのでおススメです。
そして会社の退職すら認めてもらえないような場合は弁護士に相談しましょう。
弁護士はお金がかかりますが、いくらパワハラをしている上司としても第三者(しかも法律家)をはさむと冷静に話し合いすることができるでしょう。
パワハラを受けたら一人で悩まない
人生の中で多くの時間を「働く」に費やす社会で立場も力も弱い女性はパワハラに合うことがあるかもしれません。
そのときは一人で悩まずに誰かに相談をし、いざという時は自分が楽しくすごせることを一番に考えてもいいでしょう。
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