誰もが家族と親しい、仲が良いという訳ではなく、中には家族の事が嫌いだという人も存在します。
一番身近でもある家族がどうして嫌いになってしまったのか、また嫌いだという人の心理はどうなっているのかご紹介します。
過保護・過干渉過ぎる家族のため
最近では、親離れ・子離れが上手くできず、いつまでたっても大人になっても子供扱いを受けるという人が見られます。
親による過保護・過干渉の度が激しく、自由に身動きが取れなかったり、自分の希望通りに事が進められないという子供の場合、家族を嫌いになってしまう傾向があります。
どこに行くにも行先や時間を聞かれたり、帰りの時間が遅くなると何度も電話が鳴ったりと、良い大人になったのにも関わらずまるで小学生を相手にしているかのような干渉をしてしまうのです。
親からみると、子供はいつまでたってもかわいい子供に変わりないですが、ある程度年齢を重ねた子供は自立心が芽生えるもの。
社会に出て自立を目指しているのにも関わらず、その行為を妨げる存在になってしまうと、家族というものがうっとうしく感じてしまうこともあります。
親子だからといってあまりにも近すぎる関係性がずっと続くことによって、苦痛と感じてしまうことがあります。
思春期を迎えたころ、子供が自立したいとい思ったころを境に、一定の距離を置くことも必要なのでしょう。
家族だからといって何事にも拘束してしまうのは、家族関係が悪くなってしまう原因の一つです。
兄弟・姉妹と比べることが多い場合
自分が家族の事を嫌いになった理由として意外と多いのが、兄弟・姉妹との比較が多い事によるものです。
上の子は出来ているのになぜあなたは出来ないのかと責められたり、出来ない子というレッテルを貼られることで差別を受けたことが嫌いになる原因です。
中には出来ない訳ではないけど、親の指示に従ったりするのが嫌だからという抵抗であることも考えられます。
比較されることで伸びるタイプの子、逆にやる気を失ってしまう子と、タイプは人それぞれ。
その家族にあった環境で育つのが一番良いですが、年齢が近い兄弟・姉妹を持つと余計に比較されがちです。
自分は人より劣っている感覚を身につけてしまったり、比較され続けたことで自信を失くしてしまった結果、家族の事が嫌いになってしまったという人もいます。
こうした人の場合は、長年積み重なった家族への不信感や嫌悪感がある為、将来的に和解したり仲良くなったりということが少ないです。
言えずにずっと耐えてきた人、比較される環境が当たり前の環境で育った人は、特に家族に対して近さを感じることがなくなります。
嫌気を感じていたり、自分は生まれてこなければ良かったというマイナスな感情を育ててしまっている為、すぐに家族の事を好きになることはないでしょう。
団結力が強く輪に入れない時
家族とのテンションの温度差が異なり、また家族の団結力が他の家族よりも強い状態だと嫌いになってしまうこともあります。
自分自身あまりテンションが高い方でもなく、何かに熱くなるということが少ない冷静なタイプだとこういった現象が起きてしまいます。
何かにつけて目標を掲げて達成しようと家族で一致団結したり、力を合わせることが家族だという認識を持っている家族の中で、自分はそれほど盛り上がれない、輪の中に入れないと感じることが多いと、自分は家族の一員ではないのではないかという疑問すら感じるものです。
同じ両親から生まれたとしても、性格には違いがあり、一概に同じ道を進もうとする人だけの集まりではありません。
異なる趣味、異なる価値観を持っていて当然の中、半ば強制的に目指すものを同じにされてしまうことで、苦痛を感じる人は少なくありません。
一つになりたいという気持ちが強く、一体感を大切にしている家族の中で、自分が浮いてしまっている状態が続くと、その空気に耐えられなくなってしまいます。
家族のテンションについていけない、そんな気持ちを持ちながら合わせてきた場合、徐々に家族の事が嫌いになってしまっていることも。
自覚していなくても、大人になった時、家族が集まった時に、輪の中に入れない現実をまた目の当たりにして知ることもあります。
団結力が強くて良いこともあれば、このように浮いてしまう存在が出てしまうのも事実でしょう。
外面が良い家族の場合
家にいる時には暗かったりケンカが絶えない家族なのに、外に一歩出ると愛想よく笑顔を振りまいて、あたかも家族が仲良しというアピールをするという場合にも、嫌いになってしまうことが多いです。
家族という関係性の中では遠慮したり気を遣ったりすることが少ない為、素の状態で過ごすことが多くなるでしょう。
そのため、いつも機嫌が悪かったり、自分の思い通りにいかないと会話がなくなったり、時に各自の部屋に閉じこもっているという状況も考えられます。
しかし外面がいい場合、他の人には家で見せる一面と全く違うという場合や、家族が仲良しという事を嘘をついてまでアピールしてしまう人もいます。
こうした家族に多いのが、世間体を気にするタイプの家族です。
周りの目が気になる、周りからは良い家族と思われたいという心理があり、結果的に家族の中では険悪なムードが流れてしまうのです。
家の中、外での関係性や有り方があまりにも違うと、家族の事すら信じられなくなり、人として問題があるのではという意識さえ生まれてしまいます。
本当は仲が良くなく、ケンカばかりしているといったケースも結構見られるのです。
家族のことが嫌いな人の心理を知ろう
本来であれば家族という存在は支えでもあってよき理解者といった存在であるのがベストでしょう。
しかし過干渉や強い団結力といった偏った環境の中で育つことによって、家族のことが嫌いになってしまうという人もいるのです。
家族という間柄であっても、ある程度の距離や気の遣いは必要なのかもしれません。
「家族のことが嫌いな人の心理4つ。親兄弟が嫌いで憎い理由を知ろう」への感想コメント一覧
親しき仲にも礼儀ありでしょうか。もっともだと思います。私の家庭は3人兄弟で姉、兄がお堅い職についていて、私がデザイン系の会社を希望したのを家族全員で反対され、ちょっとギクシャクした時期があります。
日本には家族が仲良しが当たり前、家族を悪くいうのはダメという風潮があるので、家族を嫌いだというだけで批判されやすいです。このような特徴がひどくなると毒親となりますが、まだまだ日本では理解されていません。
うちは母が毒親、父は放任、兄弟5人いて、幼い頃から母が兄弟同士争うよう火種を放り込む残念な家庭でした。
大人になって、母親の干渉から開放されたと思ったら、一番問題を起こしていた次男がその母の性質を強く受け継いだらしく、人の人生に干渉してくるので困っています。
家族とはいえ一番近い他人として付き合えなければ、家族関係は良くなる筈がありませんよね。