結婚相手を探すとき、はっきりと相手に言いにくいけれど、絶対に外せないのがお金のこと。
ですが、具体的に、どれくらいの年収がある人なら「大丈夫」と言えるのでしょうか。
今回は、結婚相手にいくらくらいの年収があれば安心なのかご紹介します。
女性が男性に求める年収は500万円台と言われている
まずは、統計上に見られる、結婚相手に必要な年収についてです。
ある統計によると「これくらいあったらいいな」の理想の額ではなく、「これくらい無いと不安」である年収は500~599万円、つまり、500万円台であるという結果が出たそうです。
ですが、世間で言うところの結婚適齢期は20代後半くらいと言われていますので、この年齢で年収500万円台を得られる人はそう多くはありません。
ただし実際にはこの年代の男性の2~5%しか、年収500万円以上もらっている人がいないとも言われています。
これでは、いくら口で「安心するために必要だ」と言っても、対象者が少なすぎるせいで相手がいないという事態に陥ってしまいます。
そのため、いざ結婚を決める段階になると、上記の額より少なくても良いと、妥協する人が多いようです。
居住地や、ライフスタイルで安心できる年収は違う
では、実際に安心できる年収というのは、いくらでしょうか。
これは、結論から言うと、人それぞれで一概に「○○万円」とは言えません。
なぜなら、居住している土地が違えば、物価も平均収入も違いますし、マイホームを取得するにしても、土地代が何倍も違う場合があるからです。
また、地域によって子供の教育にかけられるお金も違ってきます。
それ以外にも、どんなライフスタイルを望むかで、必要な生活費が変わってきます。
どんなに貧しくても健康を維持できれば良いという人もいれば、人に羨まれるようなハイクラスな暮らしを望む人もいます。
この「最低限をどこに設定するか」で、安心できる年収は変わってきます。
子供を持つなら、私立希望か公立希望かで変わってくる
結婚したら、人数はそれぞれでも、最低一人は子供を持つ人が多いですよね。
結婚して金銭的に安心できるかどうかは、この子供の教育費にかかっていると言っても過言ではありません。
一般的に、東京都内で、卒業まで実家から学校に通わせる場合、一人当たりの幼稚園から大学卒までの教育費、生活費が、全て公立なら1000万円~1500万円程度、全て私立なら、2,500万~3,000万程度かかると言われています。
これを成人までの20で割ると、多めにかかったとして公立なら75万円、私立なら150万円となります。
つまり、子供を一人持つなら、夫婦だけにかかる年間の生活費と、夫婦のための貯金+75万円~150万円の世帯年収が必要ということになります。
二人は欲しいと思っているなら、もちろんその倍のお金がかかると考えましょう。
地方在住で、下宿や一人暮らしをさせる必要があるのなら、もちろんもっとたくさんかかることを見込んでおいて下さい。
具体的な必要な年収の計算例
子供を二人持って、二人とも実家通いをさせる前提での計算をしてみましょう。
夫婦だけの生活費が年間300万円かかるとして、子供二人とも私立に通わせる前提で考えると、400万(夫婦生活費+老後の貯金)+300万円(子供二人の教育費、生活費)=600万円となります。
そして、あなたの年収が300万なら、残りは400万、つまり、結婚相手に必要な年収は400万。
この条件で言うと、400万円の年収を得ている男性なら、なんとか安心できるということになります。
ですが、産休や育休中のお給料が出ない会社にお勤めの場合は、ご主人にはもっと稼いでもらう必要があります。
また、あなたが専業主婦希望の場合は、ご主人一人が700万円の年収を得ないと安心できないということになりますね。
逆に、子供は公立しか通わせないと決めているなら、かかるお金はこれよりも150万円少ないということです。
ただ、これはあくまで一例です。
夫婦二人にかかる生活費の目安や、あなたの年収の部分は、それぞれの事情に合わせて設定して計算してください。
マイホームを持ちたい場合
マイホームは、持てるなら持ちたいというのが一般的な考えでしょう。
ですが、転勤族だったり、実家を継ぐ必要があったりなどで、持たない選択肢をとらざるを得ない人もいるでしょう。
そのため、安心できる年収の中には、必ずしもマイホーム資金を加える必要があるとは限りません。
マイホームを取得するのに必要なお金は、中古、新築、分譲マンションか一戸建てかでも変わってきます。
先ほどご説明した夫婦の生活費の中には家賃なども含まれますから、それに希望の住宅にかかる住宅ローンの支払額を当てはめて、計算すると良いでしょう。
結婚相手に求める年収は事前にはっきりさせておこう
結婚相手に求める年収の目安について、大まかな計算方法などを含めてご説明しました。
これは、出産する前提での計算ですが、子供を持つ予定が無い人の場合は、単純に夫婦二人の生活費を、二人で稼げればそれだけで安心できることになります。
人生設計は人それぞれですから、ご自身の現状に合わせて、計算してみて下さいね。
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