「君のためを思って言っているんだ」と言う心理は何?言葉の裏に隠された真意とは

相手の意見に対して反論した時「君の為を思って言っているんだ」という人を、一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。

「君の為」と言いながら、その人の中では違う気持ちを持っていることがあります。

「君の為を思って言っているんだ」という人の本当の心理とは、一体どういったものなのでしょうか。

本当に相手のことを思っている

相手に変わってもらいたい、そうすれば相手にとって良い環境になる。

本当に心の底から相手の為を思って言っている人もいるでしょう。

例えば相手が周りから嫌がらせを受けているとします。

そこで「私は悪くない」と言いながら泣いている姿を見た人は「頑固にならずに認めることが必要なんだよ」とアドバイスをする。

その人は、このように言われたことで「あなたまで私に嫌なことを言うの?」と不快感を示すかもしれません。

しかしそこで「君の為を思っているんだ」と言われたら、これは本当にあなたの為を思って言っていることが分かるでしょう。

相手が「ここさえ変われば好かれるのに」と客観的に見てきて気付いている。

そこでアドバイスすることで、相手にとってメリットになると分かっている。

単に、相手のことを救いたい、相手のことを変えてあげて良くしたいと思って言っていることが分かります。

世話好きな人や、心の優しい人、放っておくことができない人などに見られる心理であり、言葉をそのまま受けとめて問題ありません。

自分を悪者にしたくない

意外と多い心理が「自分を悪者にしたくない」という思いでの「君の為を思っているんだ」です。

相手の為と言ってしまえば、相手は「自分の為にしてくれている」という恩義すら感じてしまう言い方になります。

こうすることで、本来は自分が悪いと分かっているけど、意識を変えさせて感謝させられる存在に変わることができます。

例えば、交際していた男が「別れよう」という別れ話を持ち出してきたとします。

その原因は「会えないこと」「すれ違い」だった場合に、最終的に男性は「君の為に別れようと言っているんだ」と言ってくる。

これは、会えないことに不満を持っている彼女に対して、自分が何もしてあげられないし応えてあげるつもりもないから「別れよう」に至っている場合、単に悪者になりたくないという思いで言っていることが多いのです。

君の為と言ってしまえば、女性はそれ以上言ってこれなくなる。

「これも彼の優しさなのかな?」と受け取り、別れることに同意してしまう人も多いでしょう。

スムーズに別れるために、そして自分が悪者として終わりたくない為に「君の為」と言っている可能性があります。

いい加減に分かってもらいたい

何度言っても相手が理解してくれない、納得してくれないとなった場合に「君の為を思って言っているんだ」と言うこともあります。

これは、オブラートに包んだり、分かりやすく言っているのにも関わらず、相手に伝わらず同じことの繰り返しになっている時に、不満や怒りが爆発した状態と言えます。

その理解しない理由が、あたかも他人事のように聞いていることが原因だったら「君の為」という言葉を使って「あなたのことを言ってるの」ということを強く強調するでしょう。

オブラートに包んでも分からない、他人事のように捉えている相手に対して「君の為」と発言することで「自分のことで悩ませている」「自分のことに巻き込んでいる」と自覚してもらいたいとイライラしている状態です。

普段おっとりしている人や粘り強い人であっても、同じことが何度も繰り返されてしまえば、怒りの気持ちを持たれてしまうのは当然のこと。

「もう限界だ」と思われて突き放される前に「自分のこと」として捉える意識が必要です。

相手の行動を誘導しようとしている

「君の為を思って言っているんだ」と言われたら「そうだったのか」「そうするべきなのか」と受け止める人もいるでしょう。

例えそれが自分にとって不利なことやデメリットだらけのことであっても、人からそう言われることで、行動にも影響が出てくるものです。

ただその人は、相手の行動を誘導しようとしている心理があるものです。

相手にこうしてもらうと自分が得をする、相手にこうしてもらわないと自分が不利になる。

そんな思いから「君の為」を使って誘導しているのでしょう。

結局は自分のことしか考えておらず、相手がどうなっても構わないと思っている、無責任で自己中心的な人の心理。

計算が隠されているため、行動に移す時には慎重に、そして相手の心理を見抜く必要があると言えるでしょう。

「君の為を思って言っているんだ」の裏の心理を知ろう

「君の為を思って言っているんだ」という人の中には、実際に相手のことを大切に思って言っている人もいるでしょう。

しかし現実社会はそう甘いものではなく、人を罠にかけるために「君の為」を用いていることもあります。

計算高い人や利益を重視する人には十分注意を払って、その言葉の真意を見るように心掛けていきましょう。

 

    「「君のためを思って言っているんだ」と言う心理は何?言葉の裏に隠された真意とは」への感想コメント一覧

  1. 1. 名無しのイケジョさん2018/05/29(火) 10:07

    同じ言葉でも、色々な解釈の仕方があるのだなと思いました。この言葉は相手を思い通りにしたい時に、使う人が多い気がします。