食事の咀嚼音が、過剰に大きい人のことを、クチャラーと呼びます。
相手が他人でも、友人でも、恋人であってもどうしても気になる「くちゃくちゃ」「ぺちゃぺちゃ」という、大きな音……。
食事のときは、ストレスなくリラックスして過ごしたいものですよね。
今回は、周りにクチャラーな人がいる、もしくはご自身がそうである際の対処法をご紹介します。
クチャラーであることを自覚させるのが、クチャラーを直す方法
クチャラーの多くが、自分の咀嚼音を自覚していないケースがほとんどです。
不愉快な音にイライラするでしょうが、いったん落ち着き「彼らは他人を不快な気分にさせたくて、わざとやっているわけではない」のだと、どうか冷静になってみてください。
家族やこれまでの交友関係間で、指摘してくれる人がいなかったのかもしれません。
やんわり指摘されただけで、事の重大さを理解していないのかもしれません。
悪意があるわけではないことを前提に、やんわりと指摘することが大切です。
一緒に食事をするくらいの間柄ということは、関係は少なくとも他人以上です。
なるべく、相手を傷つけずに「咀嚼音が通常より大きく、聞いていて気持ちのいいものではない」ということを伝えるにはどうしたらいいのでしょうか。
まず「今までずっと言うのを我慢していた」ということは伏せておきましょう。
「あれ?なんか音が……あ、噛んでる音かな。ちょっと気になるかも……」程度の、事態を深刻化させない表現が最適です。
キョトンとした雰囲気で、あなたが咀嚼音を気にし始めた、という印象を相手に与えましょう。
一度では効果が薄いかもしれませんが、繰り返し繰り返し、あっさりと伝えることが重要です。
食事の仕方を見て原因をつかむのが、クチャラーを直す方法
クチャラーの原因は口をあけながら食べているケースが多くなります。
なぜ相手が口をあけながら食べているのか、原因を探りましょう。
癖の可能性もありますが、鼻づまりのため口呼吸をしている可能性が高いです。
癖であれば都度やさしく伝えるしかありませんが、鼻づまりが元凶なのであれば、鼻呼吸をすることができるよう対策することが改善への近道となります。
どうしても口呼吸しかできない事情があるのであれば、口に運ぶ食事の量を少なくすることで咀嚼中の呼吸回数を減らすことができるはずです。
口があいていないのに、音が大きい人もいます。
その場合は、音漏れが原因とは考えにくいでしょう。
唾液の量が多い、口内が広く音が反響しやすい、等原因はいろいろあるはずです。
口に運ぶ食べ物の量を増やす(もしくは減らす)、ゆっくり噛む、といった微調整を繰り返し、一番音の鳴らない食べ方を研究するしかありません。
噛む場所は、前歯より奥歯を使うことを意識しましょう。
クチャラーと、ひとくくりにしてしまいがちですが、その原因は人によりさまざまです。
原因をよく観察し、それに対応した解決策を提示してあげることが、気づいた人がしてあげられる優しさであるといえます。
食事の際にジロジロとした視線をおくられることは圧力になりますので、さりげなく見るといいでしょう。
また、いきなり注意することはせず、冒頭に記した通り、あなたが咀嚼音を気にし始めたことをやんわりと伝えるステップを忘れないでください。
相手は「いつから気にしていたんだろう」と嫌な気分になる可能性がありますし、威圧的に受け取られると聞き入れてもらえないことも考えられるからです。
少しでもクチャクチャ音を改善すれば、ほめるのが、クチャラーを直す方法
少しでも、咀嚼音が改善されれば、必ずほめてあげてください。
聞こえる音が小さくなった、食べ方に変化がみられた、といった小さな変化を見逃してしまうと相手も、いずれ直す努力を怠ることになるかもしれません。
よくなってきている(もしくは、よくなった)ことを、優しく伝えられれば、もちろんモチベーションは上がります。
決して、上から目線にならないような伝え方を意識しましょう。
「食べ方、以前よりずっとキレイになったね。ビックリした」「すぐ改善できたんだね、さすがだね」「今度はわたしが注意されちゃうかな?改善できたコツを教えてくれない?」など、食べ方を改善できたあなたがすごい、といったニュアンスでほめると効果的です。
まだまだ完璧とはいえなくても、こまめにほめて、少しアドバイスして、といった調子で改善への道のりをサポートしていくことが、大切です。
クチャラーを改善させよう
咀嚼音を改善するには、自覚してもらうこと、相手に合わせたアドバイスをすること、そしてほめること。
この3つのポイントを大切に、焦らず、ゆっくり着実に直していきましょう。
「クチャラーを直す方法とは?食事中のクチャクチャをやめさせよう」への感想コメント一覧
「クチャラー」という総称は初めて聞きました。食事中にくちゃくちゃするのはマナー上、とても気になることなので、知人にそのような方がいたらぜひとも直してもらいたいです。
家族が「クチャラー」で、長年の癖なのか、以前、指摘をしたことはありますが、全く改善されてないため、食事の度に気になって仕方がありません。
自覚してもらうこと、相手に合わせたアドバイスをすること、そしてほめることが大切なんですね。
「ほめる」ということは考えたことがありませんでした。
相手に合わせてアドバイスができるように、少しずつ改善できるようにしていこうと思います。
父親がクチャラーです。気になりますが、たぶん言っても聞き流すだろうなって思ってます・・・。