共依存になりやすい人は今の共依存関係が良くないと分かっていても、中々改善することができません。
彼の方の問題だけでなく、自分の心の癖が共依存から抜け出しにくくしています。
そういった彼との共依存関係を改善したいと思った時、どんな事に取り組めばいいでしょうか。
共依存から中々抜け出せない人、いつも共依存になってしまう人にオススメの具体的な実践方法をご紹介します。
依存させる側なら「彼は自分がいないとだめ」だと思う理由をリストアップしてみる
共依存は「依存する側」と「依存させる側」の両方がいるからこそ成り立ちます。
そして依存させる側は「相手は自分がいないとだめなんだ」と思ってしまっています。
その「自分がいないとだめ」という思い込みが、共依存を解消することを辛いことに感じさせているのです。
もしもあなたが依存させる側で「彼は私がいないとだめ」だと思っているのであれば、この方法を実践してみてください。
あなたのその思い込みをなるべく解消しやすくするため、まずは「彼は自分がいないとだめ」と思う理由のリストを作ることから始めてみましょう。
実際は「自分がいないとだめ」なことはあまりありません。
二人の関係ができてから「自分がいないとだめ」な状態にしてしまったのです。
元々は「自分がいなくてもできていたこと」です。
それに気づくために次のステップを踏んでみましょう。
「自分がいないとだめな理由リスト」に書き加えをする
リストができたら、リストの1つ1つを確認してみましょう。
リストの中に「以前は一人でできていたことではないか」「どうして自分がいないとだめになったのか」「自分がいなくなっても良くなったらどう思うか」という点について考えながら、見直してみてください。
そしてできれば、これらの点について自分が思ったことをなるべく客観的にリストに書き加えていってみてください。
一番大事なのは「自分がいなくなっても良くなったらどう思うか」を感じる事です。
「自分がいなくなっても良くなったら」と考えることはあなたにとって最初は辛いことかもしれません。
でも「自分がいなくなったら相手が困る」という思い込みを外していかないと、関係は改善しません。
共依存になりやすい人は、人の役に立つことで自分の価値を感じます。
それはとても素晴らしいことでもありますが、問題は「自分がなくなってしまう事」「相手との関係が健全にならなくなってしまう事」です。
依存させてしまう人は「自分はどう思うか」という気持ちを感じるのが苦手です。
相手に注いできた自分の心のスペースを自分の為に空けてあげて初めて、次のステップが踏み出せるのです。
「私は」から始まるリストを作る
共依存になりやすい人は、自分の中にある自分の気持ちに気づくことが苦手だということは先程もご紹介しました。
しかし、自分の気持ちに気づいてあげられなければ、いつまでたっても「彼」という基準で物事を考えてしまいます。
「彼が何々なのは私が悪いから」「彼は私がいないと何々になってしまう」「彼の幸せが私の幸せ」といった事で頭がいっぱいになってしまいます。
そこで、訓練だと思って「私は」というリストを頭の中やノートに作ってみてください。
内容はたいしたことでなくても良いでしょう。
「私は今、本当は面倒だと感じている」「私はあの時、とんかつではなくパスタを食べたかった」「私は将来、こんな自分になりたい」など現在、過去、未来、どんな些細な事でも構いません。
そのかわり、なるべく普段からたくさんの事を自分の心で感じるように心がけてください。
共依存はどちらか一方の責任ではありません。
あなたも彼もお互いのニーズが合って共依存関係になってしまったのです。
しかし、どんなに尽くしても、相手を変えることはできません。
問題を解決したいなら、自分の事だけにフォーカスすることが大事です。
今まで「私はこう思う」という感覚を感じにくかったのが、そもそも共依存に至った原因です。
まずは、自分の感情を大事にする訓練をしてみましょう。
自分の感情に注目してあげなければ、いつもどこかに押しやられて隠れたまま、相手のことだけで心が占められてしまいます。
「彼」が中心にある思考から離れられず、それが関係を解消する足かせになっています。
だからわざと「私は」で始まる思考を日々訓練して、自分の感情を感じてあげるのです。
そうすれば自然と「私の中の私の気持ち」が育ってきて、依存から自立へと変わっていくことができます。
「私は」が強くなると、自尊心や自立心が生まれてくるのです。
依存している側なら、彼以外の楽しみを見つけてみる
ここまではあなたが「依存させている側」の場合の対処法についてご紹介しました。
では、ここからはあなたが「依存している側」の対処法をご説明します。
もしもあなたが依存している側であれば、ここまで読んでみてもしかすると少し「依存させている側」である彼の気持ちが分かってきたのではないでしょう。
彼はもちろんあなたのことが大好きであなたを自分に依存させています。
しかしそうなってくると彼の生活があなた一色になってしまい、彼の中の彼自身の気持ちがどこかへいってしまう危険性があります。
彼に辛い思いをさせないためにも、共依存から抜け出すために頑張ってみましょう。
彼に依存してしまうのは、きっとあなたが彼のことを大好きだからですよね。
その気持ちはよくわかります。
しかしもしもあなたがその彼とお別れしなければならなくなったとき、辛くありませんか?
お付き合いをしている関係が解消される可能性がないような場合でも、必ず彼とあなたはいつかは別れなければなりません。
なぜなら、とても悲しいことではありますが、人の命には限りがあるからです。
そうなったときに、あなたが好きなものがもしも彼しかなかったら、辛すぎますよね。
そうならないためにも、彼以外に好きになれるものを見つけましょう。
なんでも良いでしょう。
何か習い事をはじめてみたり、趣味に没頭してみたりして視野をひろげてみてください。
きっと新しい世界が見えてきますよ。
頼りたくなったら、自分で解決できないか考えてみる
何かトラブルが起こったとき、あなたはいつも彼を頼っていますよね。
男性を頼るのはとても良いことです。
あなたから頼られた彼もきっと幸せを感じているはずです。
しかしそれは本当に彼の手助けが必要なことですか?もちろん自分ひとりで解決できないような大きな問題は、彼をはじめ誰かからのサポートがとても大切です。
しかし日常的なトラブルはある程度は自分自身で解決できることかもしれません。
例えば、いつもは彼に頼ってしまうゴミ出し。
彼に依存しすぎると、ゴミ出しという簡単な作業でさえ彼がいなければできなくなったりしますよね。
しかしきっとあなたにもできるはずです。
今日は少し頑張ってあなたがやってみましょう。
彼も褒めてくれるはずですよ。
私がという気持ちを持つことが共依存を解消するためのコツ
今回は共依存関係を解消しやすくするための方法をご紹介しました。
自分が自分を大事にしないと、お互いを尊重する良い関係は生まれません。
ずるずると引きずられやすくなってしまいます。
是非ゆっくりで良いのででもトライしてみてください。
「恋人への共依存が強い時の直し方や解消法。依存する側・依存される側のお互いが依存関係から抜け出すには」への感想コメント一覧
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