ミスをしてしまうと、誰もが多少なりとも落ち込むことがあります。
そのように気分が落ち込んでしまうと、さらなるミスを誘発することにもつながりかねません。
そこで、どのように対処すれば良いのかを知っておくことで、立ち直ることにつながります。
評価が下がることを気にしない
仕事で失敗やミスをした時に、まず頭に浮かぶのは自分の評価が下がるということです。
あるいはこれから叱られることを心配して、気分が落ち込むことにもつながります。
このような心境では良い仕事ができるはずもなく、その結果さらにミスをするという悪循環にもつながります。
そこで失敗やミスをした時には、その対処と今後の対応に気持ちを切り替えることが必要となります。
起きたことを悔やんでも、ミスをしたという事実は変わりません。
たとえ評価が下がるとしても、それを心配しても意味がないわけです。
それよりもこれから同じような失敗をしないこと、ミスを起こさないことを考えた方が建設的と言えます。
ミスしたことを認めること
失敗やミスを引きずって落ち込むのは、そのような事態を引き起こした自分自身を責めるのが原因です。
あの時なぜ、あのような行動をしたのか、あるいはあのような考えが浮かんだのかと後悔するわけです。
自分の取った言動を後悔するということは、本来であればそのようなことはしなかったかもしれないという気持ちがあるということです。
つまり、過去の自分の言動を認めることができないので落ち込むというわけです。
このような状態が続いてしまっては、前向きな気持ちも生まれにくいものです。
そこで必要なのは、そのような過去の自分の言動を認めるということです。
どのような理由があろうとも、間違いなく自分が選択したものであることを認めることで、次のステップに進めるようになります。
ミスや失敗から学んだことを記録する
具体的に気持ちを切り替えるためには、記録をするという行為が役に立ちます。
よくメモを書いておくと、それを忘れるということが多くあります。
これは書いたことで安心して、そのようなメモを書いたことすら忘れてしまいというわけです。
これを利用すれば、失敗やミスからすぐに頭を切り替えることができるようになります。
とは言っても、ミスや失敗したことをそのまま記録すると、負の気持ちが積み重なっていくことになります。
そうではなく、その失敗からどのような教訓を得たのかを記録すると良いでしょう。
同じ失敗をしないために、これからはどんなことに注意すれば良いのかを考えてメモに残すわけです。
このような作業をすることによって、ミスや失敗で生じた気持ちをうまく薄らげるようになります。
自分を責めないコツ
失敗やミスをして落ち込むのは、自分を責めるからです。
例えば注意力が足りないとか、リスク管理が甘いなどと自己分析をするわけです。
そのような分析をするデメリットとしては、そのような性格であるために今後もミスや失敗は避けられないのではないかと思ってしまうことです。
これでは、たとえ原因と解決策を考えたとしても無駄ではないかと思えてしまうわけです。
そこで自分を責めないコツとして、失敗やミスの原因は環境のせいにあると考えることです。
通常はこのように、ミスの原因を他のせいにすることは避けるべきことと言えます。
いつまでも成長しないので、同じミスを繰り返すことになります。
けれども自分を責めてしまう人の場合には逆に、周りや環境のせいにすることも必要です。
例えば多くの仕事を抱えてしまった結果、疲労感から注意力が鈍ってしまったと考えるわけです。
このような状態はいつまでも続かないので、そのような状況下で引き起こした失敗は今後は避けられると思い得るようになります。
その上で、今後の対策を冷静に考えることができます。
とにかくリカバリーを考える
失敗をしたならば、それをどのようにしてリカバリーするかが重要です。
けれども落ち込んでいては、適切な対応をすることができません。
そこでまず最初に、自分のミスや失敗をどのようにリカバリーするかに全力を注ぐことも大事です。
例えば顧客に迷惑をかけて大きな損失につながるとなれば、どのようにしてその損失を少しでも軽減させるのかを考えることです。
必死に考えることで、落ち込んでいるような心の余裕はなくなります。
自分のことよりも、まず迷惑をかける人に対してどのように対応するのかを考えることが大切です。
失敗で落ち込んでもすぐに立ち直ろう
失敗やミスをした時には、自分を責めたり評価などの結果を気にするのは後回しにすることが大切です。
いかにしてそれをリカバリーするのか、全力で取り組めば落ち込んでいる暇はなくなります。
また根本的な原因として、自分自身の欠陥を心配するのではなく、環境などが原因で避けるのは難しかったと開き直ることも時には必要です。
これは自分を責める傾向にある人には有効な方法と言えます。
「ミスをして落ち込んでしまった気持ちを戻す方法とは」への感想コメント一覧
すごく共感できました。自分もミスによって給与を下げられてしまうのではないか、格下げなどの処分を受けるのではないかといった不安に駆られてしまいます。