新入社員が会社を辞める理由とは?よくある退職理由を知って対策しよう

誰しもが新しい会社に期待を持って入社します。

けれど往々にして何事も現実と理想は違うもの。

その二つが食い違ったとき、現実になんとか順応しようとしてがんばる人とその会社に見切りをつけ新天地へ旅立つ人に分かれますよね。

会社にいられないと判断して辞める選択をする新入社員は一体どんな理由で辞めていくのでしょうか。

やりたかった仕事と違う

多くの新入社員が入社して1ヶ月経った頃にぶつかる壁です。

会社に入る前は会社のHPやパンフレットを見ながら「この会社に入ったらこんな仕事をしよう」「あんな仕事がしてみたいな」と想像をめぐらせ、とかく夢は広がるものです。

しかし入社して1ヶ月、気づけばお茶くみや掃除、上司や先輩のぱしりをさせられる雑用の毎日でふと「なんで私はここでこんなことしてるんだろう」と我に返る瞬間がやってきます。

毎日の通勤やその会社で一日を過ごすことに慣れ始め、日々自分のしていることがとてもちっぽけであるかのように感じるのです。

入社したら責任ある仕事を任され、上司や先輩から期待されながら自分の能力を活かす仕事ができると強く信じているほど、その現実は辛いもの。

その時にはすぐには退職まで考えないものの、その状況が続くと「自分がもっと輝ける会社があるはずだ」と今の会社を辞めることを考えるようになります。

人間関係が上手くいかない

これもまた多くの新入社員がぶつかる壁の一つです。

個性的な上司や先輩にあたってしまった場合は勿論ですが、気軽に話ができると思われる同僚であっても、そりが合わなければ毎日一緒にいる時間は苦痛以外なにものでもありません。

元々魅力を感じない仕事であれば、後腐れなく簡単に退職に踏み切れるでしょう。

しかし、仕事に魅力ややりがいを感じ待遇にも満足しているような場合には、仕事そのものは好きなだけに人間関係のもつれは本人にとってかなり深刻な問題となります。

そもそも人間関係は、転職したからより良い人間関係の下で仕事ができるようになるとは言えないもの。

そのことを十分に理解していれば容易には人間関係で退職することはありません。

しかし、高校や大学を卒業したばかりで初めての会社だと、周囲からいくら「転職先の人間関係が良いとは限らないよ」などとアドバイスされたとしても、素直に受け入れるのは難しいことなのかもしれません。

理不尽なことを受け入れられない

仕事をしていれば理不尽なことはいくらでもあります。

自分は悪くないのに上司に仕事のミスを指摘されたり、顧客や取引先から納得のいかないクレームがつくなんてことは働いていれば日常茶飯事でしょう。

ですが初めて会社勤めをする新入社員にとってはかなりショッキングな出来事です。

自分に非があるのであれば反省し改善のしようもありますが、こういった理不尽な扱いは自分では中々改善のしようがありません。

自分の人格を否定されたような気になり、自分をもっと認めてもらえるような職場で働きたいと、転職先を考えるようになります。

正当に評価されていないと感じる

これは職場環境に大きく左右されるところですが、部下をよく褒めて伸ばす上司もいれば、厳しく接してその部下の力を引き出そうとする上司もいます。

勿論、部下の育成まで考えていない上司もいますよね。

どんな上司にあたるかは運のようなもので、入社してみないとわかりません。

性格的に合わない上司の下で仕事をすることになった時、実際どうかは別として部下である側からすると自分の能力を正当に評価されないと感じやすく、その会社でなければもっと自分の価値を分かってもらえたのに、と思ってしまうようです。

通勤や休暇に不満

入社を決める前に納得していたはずの通勤時間や待遇。

でも実際に働いてみると色々不都合はでてきます。

1時間程度の通勤時間のはずが雨の時は倍近くかかってしまったり、通勤路が思っていたよりも人気がなく治安が良くないため、結果、遠回りせざるをえなくなったり。

また休暇にしても、必ずもらえると思っていた休日が勉強会や会社のイベント事でつぶれてしまうことや、職場の雰囲気から有給休暇が思うようにとれなくてこんなはずじゃなかったのにと思うことはよくあります。

それが許容範囲であるかどうかはその人次第ですが、毎日の通勤の不便さは仕事のモチベーションを下げてしまう結果になりますし、休暇にしても同じです。

それらについてある程度は仕方のないことと割り切れるかどうかが、仕事を辞めるかどうかを判断する決め手となるでしょう。

新人が会社を辞める理由を知っておこう

会社を辞めるのには色んな理由があり、それは新入社員もベテラン社員も同様ですが、2年目以降の社員と異なるのは、新入社員は今すぐ退職すれば痛手は少なく、極端に言うと簡単に人生をリセットさせられると考えるところにあります。

また会社の中で大きな責任を担っていないため、自分がいなくなっても会社に大した損害はないだろうと考え安易に退職を決断したりもします。

早々に仕事を辞めるのが良いか悪いかは人により意見が分かれるところですが、新入社員とはいえその会社の一員なったのですから、上司や同僚など周囲へ十分配慮をした上で退職するかどうかを決断して欲しいものですね。

 

    「新入社員が会社を辞める理由とは?よくある退職理由を知って対策しよう」への感想コメント一覧

  1. 1. 名無しのイケジョさん2018/06/04(月) 19:49

    就職していちばん衝撃的だったのは、正義が通用しないということでした。不正じゃないか、と思っても「とにかく言うとおりにやってくれないと仕事にならない」と言われ、気持ちが悪いまま仕事をしていました。今は悪い意味で慣れてしまいましたが。

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