特徴と長所に違いはあるのでしょうか。
例えば「誰にでも好かれる性格」というのは特徴にも長所にも感じられますよね。
そこで今回は特徴と長所との違いについてご紹介します。
特徴と長所は似て非なるもの
誰からも好かれる性格というのは、良い事か悪い事かといえば「良い事」に当たりますよね。
長所と言うのは良い点、優れている点を指しますから、誰からも好かれる性格はその人の「長所」であると言えます。
一方、それがその人の特徴かと言うとそうではありません。
特徴とは他の人と比べて特に大きく異なっている点、目立っている点を指します。
ですから、誰からも好かれる性格が特に他の人と比べて目立っているかどうかと言うとちょっと微妙なところですね。
面接などで自分をアピールする必要がある時には、自分の特徴ではなく自分の長所を上手く伝える必要があります。
例えば料理をするのが得意であるとか、日常会話レベルの英語はスムーズに話せるだとか、そういった事はその人の長所としてアピールすることが出来ますね。
料理が得意であるという事はその人が努力をして、手に入れた成果です。
元々生まれた時から料理が出来る人はいませんから、料理が上手くなるまで継続して努力した結果としてその人の良いところの1つとなっているわけです。
また、英語に関しては、母国語が日本語で日本に住んでいる他の人からしてみれば日本語も出来て英語も出来る人という印象となります。
他の人が普通に出来ない事が出来るわけですから、それは他の人よりも秀でている箇所という事になり長所として十分アピールする理由になります。
努力しなくても特徴は手に入る
特徴と言う言葉は人に対してだけではなくモノに対しても使うことが出来る言葉です。
例えば新しい製品が完成した時のプレゼンテーションで「この製品の特徴は動作音が大変静かな事です」といったような使い方をします。
人に対して使う場合には「この人の特徴はとても目が大きいところです」といったような使い方をします。
特徴と言う言葉は、何も人と比べて良いところばかりに使うわけではありません。
良いという意味合いは無くても人と比べて目立つところを表す時にも使います。
例えば「犯人の特徴は目の下の大きなホクロです」といったような使い方をすることもありますよね。
この場合は目の下のホクロが目立つ箇所として表現されています。
人と比べて秀でているわけでも良い点であるわけでもありませんが、その人を見分ける時に目立つ点として紹介されているんですね。
「この商品の特徴はどんな角度から見ても美しいフォルムを保っているところです」だとか「あの人の特徴は遠くからでも聞こえるような甲高い声だね」なんていうふうにも使います。
時に特徴はクセと同意語な時もあります。
「このナレーションはあの声優さんだね」なんていう時には、話し方の特徴を聞き取ってそう判断されたと思われます。
それは同時に、その声優さんの話し方のクセをとらえてそう判断した、とも言い換える事が出来るわけです。
簡単に後付出来ないからこそ長所を増やそう
イラストを描くのが好きな方はこれまでに誰かの似顔絵を描いたことが1度はあるでしょう。
美術の授業でも自画像などを描いた経験がありますよね。
似顔絵や自画像を描く時には「その人の特徴をとらえて描きましょう」などとアドバイスされることがあります。
特に似顔絵に関しては、その人の特徴を少し大げさに描くようにデフォルメして描くと一目見て「似ているな」と感じられる絵になります。
アニメなどのキャラクターも、他のキャラクターとの差別化を図る為に特徴を持たせてデザインされるのが普通です。
例えば髪型1つ取ってみても女の子ならポニーテールだけだと何の特徴もないので更に大きなリボンをつけたり、リボンの形も普通のものではなく左右非対称にしてみたり。
そのように、特徴は努力することなく後から付け加えたものであってもその物の特徴となる事が出来ます。
一方で長所というのは簡単に後付出来るものではありません。
どんなにかわいくメイクをしても、それは「メイクが上手いという特徴」であって、長所ではありません。
どんなにメイクが苦手であってもどんな人に対してもいつも笑顔でニコニコしている人は他の人から感じの良いかわいらしい人だと思われます。
それはその人の長所であり「いつも笑顔でいる」といった長所としてアピールできる所でもあります。
長所も特徴も多い方が印象に残る
初対面の人に会う時にぱっと強く印象に残るのは特徴の多い人です。
例えば見た目の派手な人は、その人の性格が実際はどんなに大人しく地味であったとしても派手な人だった、といった特徴の方が強く印象に残りますのでイメージ的には「派手な人」と捉えられてしまいます。
関係が深まるにつれて長所も多く知ってもらえるようになりますが、世界でたった一人の自分の価値を上げる為にも特徴や長所は多い方が良いと言えるでしょう。
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