爪を噛む癖がある人の心理とは?なぜ爪を噛んでしまうのか

子どもはよく爪を噛むことがありますが、大人になっても無意識的に爪を噛み、その癖がなかなか改善されないという場合、心の奥底に引っかかっているものがある可能性が高いと言えます。

では、爪を噛む人の内面には、どのような心理が隠されているのでしょうか。

もっと愛情が欲しいと感じている

爪を噛むという行為の裏側には「もっと愛情が欲しい」と無意識的に強く求めているという心理の表れであると言われています。

例えば、今現在愛情に恵まれていないと感じたり、子どもの頃に親から十分な愛情を受けられなかったことに長年不満を感じていたりすると、ついつい爪を噛んでしまうようになると言われています。

爪を噛むという行為は、指先を口の中に入れるという行為と類似しています。

これは、赤ちゃんが指をしゃぶるという行為と同じであると言われています。

赤ちゃんは、寂しくなると指をしゃぶり、それを紛らわせようとします。

大人になってから爪を噛んでしまうのもその延長線で、心の奥底にある寂しさを、爪を噛むことによって紛らわせようとしています。

この場合は、まず自分を大切にいたわるように意識し、愛情が欠乏していると感じている自分の心を少しずつ満たすようにすると、爪を噛む習慣が減ってくる効果が期待できます。

何もしないと手持ち無沙汰で、じっと間を持たせることができない

爪を噛む人の中には、緊張を強いられる場面や黙ってじっとしていなければならない場面で、この癖が無意識に出てしまうという人も多くなります。

このタイプの人は、心が常にそわそわした状態にあることが大きな特徴です。

少しでも緊張感を要求されると心がそわそわして落ち着かず「何でも良いから、何か手を動かしていないと不安で仕方ない」という状態になってしまいます。

この不安感が、爪を噛むという行為に繋がります。

沈黙や静止という空気に耐えられないため「動いていないとそわそわしてしまい、その場にいることすらできない」という状態になり、爪を噛む癖が更に表に出てしまうという結果になります。

このタイプの人は、地に足をつけて自分の心を落ち着かせるというトレーニングを行う必要があります。

ふわふわした心を意識的に落ち着かせるための努力をしない限り、爪を噛む癖が改善されません。

些細なことで傷つきやすい

爪を噛む癖がやめられない人は基本的に、繊細な性格であると言われています。

些細なことで傷つきやすいため、すぐに自分の内にこもってしまい、気がついたら爪を噛み続けていたということを繰り返してしまいます。

爪を噛むという行為の裏側には「自分にもっと目を向けてほしい」「自分を認めてほしい」と他者に求めてしまう心理が働いています。

そのため、自分の思い通りの愛情や配慮が得られないと、自分を否定されたように感じて落ち込んでしまい、その寂しさや悲しみで爪を噛むようになってしまいます。

少しでもストレスを感じることがあると、どうして良いかわからなくなり、爪を噛むという行為に走るようになります。

「傷つきやすい」ということに加え、日常生活の中に存在するストレスに人一倍弱いというのも、このタイプの特徴です。

このタイプの人は、自分で自分を受け入れて認め、自分に自信を持つように努める必要があります。

そのように意識して努力することで、メンタルが鍛えられ、心が落ち着いてくるようになります。

その結果、爪を噛むという癖も、徐々に改善されていくでしょう。

自分の思い通りに物事が進んでいかないと、イライラしやすい

爪を噛む癖を持つ人は、日常的にイライラしやすい傾向があります。

自分の思った通りに物事が進まないと、すぐにイライラしてしまいます。

そのような時に、爪を噛む癖が表に出てきてしまいます。

大人になれば「必ずしも物事は自分の期待通りには運ばないものだ」ということがわかってくるため、自分の期待が100%通らないということに対するイライラは、年齢を重ねるにつれて減ってくるものです。

しかし、自分の思い通りにいかないということに対して、いくつになってもイライラしてしまうという人は、幼児性が抜けきっていないと言えます。

イライラ感が抑えられず、無意識に爪を噛んでしまうほどであるとするなら、それは、自分の心をコントロールしきれていないという証拠だからです。

何かに対してイライラした時、必ずと言って良いほど爪を噛んでしまう人は、自分の心をコントロールし、理性的に物事を捉えるようにするトレーニングが必要であると言えます。

なぜ爪を噛むのかを知ろう

爪を噛むという行為の裏には、様々な心理が隠されています。

しかし、隠されたこれらの心理を見ると「自分で自分を受け止めきれていない」「ネガティブな思いに囚われるあまり、自分を冷静にコントロールすることができていない」ということが大元の原因となっています。

爪を噛むという癖を改善するためには、原因となるこれらの要素を克服し、地に足の着いた冷静な心を作るために、メンタルを強化していく努力が必要であると言えるでしょう。

 

    「爪を噛む癖がある人の心理とは?なぜ爪を噛んでしまうのか」への感想コメント一覧

  1. 1. リコリス2018/05/29(火) 18:25

    私自身、幼い頃から爪を噛む癖があり、今も治らないままです。無意識に近いと思っていましたが、読んでみると自分に当てはまる所がたくさんあると感じました。心を落ち着けること、メンタルを鍛える事を心がけていこうと思います。

  2. 2. 杏子2018/08/14(火) 16:07

    愛情不足で繊細という部分が非常に当てはまっていました。良くも悪くも親の影響は大きいですが、誰も親代わりになってはくれないので、辛いですが1人で頑張ります。

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