「今つきあっている相手と別れたい」という気持ちがありながら、なかなか別れられないというケースが少なからずあります。
人に相談すれば、「別れたいなら別れればいい」と答えるでしょうが、そうはいかないのが人間心理の複雑なところ。
では、どういう理由でそのような自己矛盾が起こるのでしょうか。
経済的に相手に依存してるから
まず、即物的な理由からあげてみましょう。
もっともわかりやすいのが、「現在、相手に経済的依存している状態であり、別れる場合は経済的自立が必須になる」というケース。
「今の相手に対してはすでに恋愛感情はなくなっているけれど、別れれば仕事を探さなくてはならない。
それを考えると億劫。
とりあえず今の状態を続けていたほうが楽」という心理から、別れないでいる人がいるのです。
特に、「相手の部屋で同棲状態で、生活費もすべて相手が出している」というような場合は、別れた瞬間、住むところがなくなるということにもなりかねません。
いわば「経済的なぬるま湯状態」にあるわけで、「外に出ると風邪をひく」という心配から、そのぬるま湯に入り続けている状態といっていいでしょう。
相手とお金の貸し借りがあるから
同じように経済的な理由で別れられないケースが、ほかにもあります。
それは、付き合っている相手と、お金の貸し借りがあるケース。
たとえばこちらが借りている場合は、もしこちらから別れを切り出せば、おそらく相手から、「別れるなら、お金をきちんと返してほしい」と要求されるにちがいありません。
ですから、返済のめどが立たない限り、別れを切り出せないわけです。
また逆に、こちらが相手にお金を貸している場合は、安易に別れてしまうと、返済してもらえなくなる危険性があります。
小さな額なら「手切れ金替わり」と割り切れるかもしれません。
しかし、ある程度まとまった額であれば、それを返済してもらわない限り、安易に別れるわけにはいかないでしょう。
人間として嫌いになりきれないから
以上の2つは、いずれもお金に関する即物的な理由でした。
ここからは、「人間の情」や「精神的な関係」に由来する、別れたいけど別れられない理由を紹介していきます。
まず、誰もが思いつくであろう理由から。
それは「恋愛感情はなくなっているものの、相手のことを人間として嫌いになりきれない」という理由です。
よく言う「情が移っている状態」がこれに当たります。
ですから、これはある程度キャリアのあるカップルの間に生じやすい感情であり、別れられない理由ということができるでしょう。
心の中で「今日こそ別れを切り出そう」と思っていても、相手の顔を見ると、「話せばショックをうけるだろうな。
かわいそう」という感情が湧き出して、二の足を踏んでしまうのです。
こういうケースのほとんどは、本人は「恋愛感情はなくなっている」と認識していても、実は心の奥底で、まだ相手への愛情が残っていると考えられます。
「かわいそう」と感じる限り、まだ恋愛関係は継続しているといえるのです。
孤独になるのが怖いから
「恋愛関係に終止符を打ったあとの、あの一人のさみしさは避けたい。
あの孤独感が怖い」という理由もあります。
これは、過去に大きな失恋などの経験があり、「それまでいつも二人でいたのが、ある日突然一人になる孤独感」がトラウマのようになってしまっている人が、こういう感情を抱きがちです。
今の相手に愛情を感じなくなっていたとしても、二人でいる限り孤独感を抱くことはありません。
別れれば、すっきりすると同時に、なにがしかの孤独感は生まれることでしょう。
それを怖れて別れを躊躇するのです。
大変身勝手ではありますが、「新しい恋人を作ってから、今の相手と別れる」というのが、この理由のケースの解決方法ということになるでしょう。
相手の愛情が強すぎて、あとが怖いから
「相手の愛情が強すぎるのが理由で、別れられない」というケースも少なくありません。
相思相愛のときは、相手の強い愛情を好もしく感じたでしょう。
しかし、こちらの愛情が薄れると、相手の強い愛情が精神的な負担になり、さらには「別れたあとの不安、恐怖」につながるのです。
「別れを切り出しても相手は納得しないだろう。
無理に別れれば、ストーカーのような行動を起こしかねない」と考えるわけです。
特に、相手に何か弱みを握られているような場合は、「怖くて、とてもこちらから別れ話はできない」と考えるにちがありません。
このケースでは、「相手に嫌われるような振る舞いや言動をし、相手から別れ話をさせること」が、もっとも安全な解決方法になります。
別れたいのに別れられないという中途半端な関係は早めに解消しよう
以上、別れたいのに別れられない理由について、お金がらみの理由を2種類、精神的な理由を3種類ご紹介してきました。
中にはかなり深刻な理由もありますが、自分の気持ちひとつ、意識の持ち方ひとつで解決できるものもあります。
いずれにしても、「別れたい」という気持ちを引きずったまま、関係をずるずる継続するのは、お互いにとって決して好ましい状態ではないでしょう。
「別れたいのに別れられない状態を解消する方法とは?ずるずる付き合い続けるのは避けよう」への感想コメント一覧
未練というのでしょうか。
良い関係ではないとわかっているのにずるずると付き合ってしまうこと、ありがちかもしれません。
思いきりも大切かも。