生きていく時に「愛」がないと、きっと人生は寂しいものとなってしまいます。
しかし中には、愛情など全く必要ない、むしろ嫌悪している人もいます。
愛が気持ち悪いと感じる人の心理には、もしかしたらそれまでの「恋愛」や「生き方」が深く関わっているのかもしれませんね。
今まで愛されたことがないので慣れていない
愛が気持ち悪いと感じる人の心理にあるのは、愛情に「慣れていない」ということです。
今まで人から存分に愛されたことがないので、愛情そのものを「気持ちが悪い」と感じてしまいます。
人は子供の頃から、周囲の人間に愛されて育っていきます。
親や兄弟、親戚に友人など、恋愛以外の愛情も沢山受け取っているのです。
そういう中で育った人間は、大人になって誰かから愛された時に、堂々とその愛を受け取ることができます。
例え恋愛感情が湧かない相手でも、愛してくれたこと自体には、感謝の気持ちを持つことができます。
しかし、愛された経験が少ないと、そういうことが理解できません。
誰かから思いを寄せられても、何だか心の底が落ち着かず、そわそわしてしまい、居心地が悪いと思ってしまいます。
今まで愛情を向けられたことがないので、その愛に浸るどころか、思いを寄せられることすら気持ちが悪いと思ってしまいます。
愛されたことがないと、愛を「気持ちが悪いこと」と感じてしまうようになります。
愛情を向けられることになれていないので、どうしても不愉快になってしまいます。
愛をどうしても「エゴ」だという風に感じてしまう
愛が気持ち悪いと感じる人の心理にあるもので、愛情を「エゴ」だと感じてしまうものがあります。
人は誰でも愛情を口にしますが、実は自分のためなのではないかと、思ってしまいます。
誰かを愛して「その人のために何かをしてあげたい」と、そう思うのは自然な気持ちです。
大好きな人が少しでも幸せであるように、色々と助けてあげたいのです。
しかし、必ずしもそういう気持ちが相手を幸せにするとは限りません。
相手のために良かれと思ってしたことが、結果的に迷惑だったりすることもあります。
「あなたを愛しているから」とか「あなたのためを思って」という言葉は、相手に対して愛情を持っていることを伝えています。
しかし、愛を気持ちが悪いと感じる人は、心の奥底で「それは結局自分のためにやっていることだろう」と、冷ややかな気持ちになっているのです。
愛情とは、結局は自分のエゴを押し付けているだけと思っている人は、愛を気持ちが悪いと感じてしまいます。
愛情とエゴを同じように感じてしまうので、どうしても気持ちが悪いと思ってしまうのでしょう。
スキンシップが苦手で気持ちが悪いと思ってしまう
愛を気持ちが悪いと感じる人の心理には、もしかしたらスキンシップが苦手という気持ちがあったりします。
お互い愛情を傾けあって、そして身も心も仲良くなっていくのに抵抗があります。
愛情とは、精神的なものばかりではありません。
お互い好きになって深く付き合っていくうちに、だんだんと体を交えることも多くなっていきます。
キスして触れ合ってそういうことが苦手だという人は、いつか肉体関係につながっていくだろうことを感じて、愛情そのものが気持ち悪いと思ってしまいます。
人と人が愛し合って、そして抱き合ってそれはとても素晴らしいことでありますが、中にはどうしても、それが苦手で耐えられないという人もいます。
そういう人は、スキンシップのことを考えるだけでゾッとしてしまい、愛情を向けられることすら拒んでしまいたくなります。
愛が気持ち悪いと感じている人は、心の奥底でスキンシップを恐れている可能性があります。
だから、誰かを愛したり愛されたりするのが苦手で、気持ち悪くて嫌になってしまうのでしょう。
冷静でない状態が不気味に見える
愛を気持ちが悪いと感じる人というのは、人が人を愛する姿を肯定できないのかもしれません。
愛情でいっぱいになっている時、誰でも冷静さを欠いていることがあります。
そういう状態が不気味に見えて、気持ちが悪くなってしまうのでしょう。
愛というのは、いつでも優しく温かく穏やかでいるというわけではありません。
時には激しい感情を伴い、周りの人を驚かせてしまうこともあります。
激情に駆られて、とんでもないことをしでかしてしまうこともありますが、ある意味それが「人間らしさ」と言えるでしょう。
ただ、愛を気持ち悪いと感じてしまう人は、そういう姿が何とも言えず気持ち悪く感じてしまいます。
自分自身をコントロールすることもできない状態になるのが「愛」なら、そんなものは必要ないと、拒否したくなってしまいます。
愛を気持ち悪いという人は、心理的に愛情の恐ろしさや激しさを恐れているのかもしれません。
自分ではどうにもならないような状態になるのが嫌で、嫌悪してしまうのかもしれないのです。
愛を気持ち悪いと感じる心理を知ろう
愛を気持ち悪いと感じる人の心理には、複雑なものが色々と絡みあっていたりします。
不安な思いや愛を肯定できない気持ちが交差して、愛情というものから遠ざかりたいと思ってしまうのでしょう。
本当は、愛は誰にとっても素晴らしいものであるはずです。
ただ、愛が気持ち悪いと思ってしまうのは、愛情の素敵なところよりもデメリットばかりに目がいってしまっているのでしょう。
「愛を気持ち悪いと感じる人の心理とは?愛という言葉が嫌い」への感想コメント一覧
私も人からの好意を素直に受け取れないところがあります。ハグやキスなど、積極的なスキンシップには、つい身構えてしまいます。
「そういう性格なんだろう」と緩くとらえていましたが、この記事に共感できる部分もあって、自分を客観的に見るきっかけになりました。
愛なんて
いわばエゴとエゴの
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