いざという時に役に立つ、直感力。
じっくり考えている時間が無い時や、何かを選択する時に、直感で正しいものを選び取ることができれば便利ですよね。
そんな直感力は、どうすれば培われるのでしょうか。
今回は、直感力を鍛える方法についてご紹介します。
経験を積み、知識を付ける
まず、直感力とは、運や勘のような、何もないところから正解を拾うような曖昧なものではないということを覚えておきましょう。
直感力とは何かというと、今までの経験、知識など、脳内にある膨大な情報の中から、無意識に今直面している問題と似た状況を探し出し、一番近い答えを導き出す力のことです。
考えてみれば当然で、何の知識も経験も無いのに、正解を答えられたら、それはすでに超能力の域です。
経験や知識を積まずして、直感力が培われることはありません。
自分で実際に色々な経験を積むことが一番ですが、ニュースを見たり、本を読んだりなどでも良いです。
とにかく、自分の脳に色々なことを記憶させることから始めましょう。
まずは、時間をかけてでも答えを出す訓練をする
いくら脳に情報を入れても、そこから答えを導き出す力が無くては、直感というものは働きません。
ですから、直感的ではありませんが、まずは時間をかけてでも、一つの物事について、理に適った答えを出せるようにしましょう。
これでは逆に直感力が衰えてしまうのでは?と心配になる人もいるでしょう。
実はそうではなく、直感力というのは、脳で答えを出す道のりをショートカットする力なので、遠回りしてでも答えを出す力があった方が、培われやすいのです。
遠回りして答えを出せない人は、近道したって答えを出せません。
答えを出す力が無いのに考えもせず何でも決めてしまうのは、直感ではなく「当てずっぽう」です。
ですからまずは、ちゃんと理屈の通った答えを出す訓練からしていきましょう。
これも、大事な脳のトレーニングです。
時間をかけずに決断する訓練をする
「答えを出す」ということに慣れてきたら、次は、考える時間をかけないようにしていきます。
よく、クイズ番組であるような、10秒以内に答えるなどの状況だと、脳がフル回転して、答えまでの近道をしやすくなります。
ですから、脳トレクイズなどをこなしていくのも、良い方法です。
ただ、慣れないうちは、重大な決断までスピーディにする必要はありません。
普段の生活でも、朝の洋服選びや外食するお店など、失敗してもダメージが少ないものから時間をかけずに決められるようになりましょう。
そして、失敗したら、何が失敗だったかをちゃんと把握しておくこと。
そうすれば、次に何かを直感で決断しなければいけなくなったとき、その失敗の元を排除した答えが出るようになります。
このように、少しずつ考える時間をとらずに決める経験を積めば、脳もショートカットすることに慣れ、問題に直面しただけで答えが頭に浮かぶ思考回路になっていきます。
頭に浮かんだことを考え直さない
せっかく直感力が上がってきているのに、頭に思い浮かんだ答えが本当に正しいのかを疑ってかかってはいけません。
その答えの整合性を考え直したり「この答えが正しい理由」を考え出してはいけません。
そんなことをしても、潜在意識から出している答えなのですから、その答えが正しいかどうか論理的に考えようとしても不可能です。
また、答えを出すときに働く脳と、既にある答えを論理的に検証する脳は、別な部分にあるという意見もあります。
そのため、論理について考えすぎると、直感力を左右する脳が劣勢になってしまい、結果的に直感力が落ちることになります。
直感で答えが出るようになったら、自分の直感を信じて、自ら疑うことに無いようにしましょう。
もし、出たものが間違った答えだとしても、それはちゃんとあなたの経験として記憶されるので、無駄ではありません。
周囲の人の意見に流されないようにする
これまで、直感力を鍛える方法をご説明しましたが、それ以前に、流されやすい人は流されない努力を先にする必要があります。
「流されやすい」ということは、自分の考えがしっかりしていないということなので、直感など以前に、考える力が弱いと言えます。
確かに、空気を読んで人の意見に従うのは、場合によっては必要なことです。
ですが、自分で考えることを怠って、人が決めたことを丸ごと飲み込むのは、脳の力が衰えていく一方です。
ですから、直感力を鍛えたいと思うなら、必要でなければ他人の意見を聞かないようにして、自分で考える習慣を付けましょう。
自分で考えた結果、周囲の意見と同じ答えが出たって良いでしょう。
まずは、自分の頭で何でも判断する習慣を付けることが大事です。
直感力を鍛えていこう
直感力を鍛えるための方法について、ご紹介しました。
直感力は、生まれつきのものだと思っている人が多いようですが、知識、経験、そして育った環境によって培われていくものです。
ですから、今からでも身に着けることは不可能ではありません。
この機会に、直感力を身に着ける訓練をしてみてはいかがでしょうか。
「直感力を鍛える方法5つ。直感力を磨こう」への感想コメント一覧
直感力、欲しいです。普段会話していてぱっとうまく切り返したり、お店を見つけてぱっとすぐに飛び込んだりする人を見るとあこがれます。まずは時間をかけてでも答えを出すところから頑張っていこうと思いました。
自分がまさしく「直感」ではなく「当てずっぽう」で判断していることがあるので、なるほどなあと思いました。経験や知識を培って、的中率の高い直感力をつけられたら良いなと憧れます。