チャックが閉まるけど開かなくなってしまうことはよくあります。
特に洋服やバッグなどのチャックでそんなシチュエーションが良くありますね。
ファスナーに原因があったり、本体に原因があったり様々ですが、今回チャックが閉まるけど開かない時の対処方法をご紹介します。
鉛筆の芯をエレメント(ファスナーの歯)にこすりつけてみる
鉛筆の芯をエレメントにこすりつけてみると改善することがよくあります。
鉛筆の芯をカッターで細かく削って綿棒などにつけてファスナーのエレメント(ファスナーの歯)にこすりつけてみましょう。
また鉛筆の芯をそのままエレメントにこすりつけても良いです。
鉛筆の芯の黒鉛という成分がよく滑る性質を持っていて潤滑剤の役割を果たしてくれますので効果が期待できます。
ファスナーが動いた後は汚れがつかないように外側についた黒鉛をよくふき取りましょう。
ただし鉛筆の黒鉛は金属の潤滑を助ける効果があるので、プラスチック製のファスナーにはあまり効果は期待できません。
固形石鹸リップクリームサラダオイルを使う
固形石鹸やリップクリーム、サラダオイルのどれかは一般的に大抵の家庭にあるでしょう。
固形石鹸なら少量を削って、不要になった歯ブラシなどにつけてエレメントの部分にすりこんでみましょう。
リップクリームならそのままエレメントの部分にこすりつけてみると良いでしょう。
サラダオイルなら綿棒や不要の歯ブラシなどに少量をしみこませてエレメントの部分にこすりつけてみましょう。
どれも潤滑剤としての役割を十分に果たして滑りをよくしてくれますので非常に効果的です。
ロウソクのロウをこすりつけてみる
ロウソクのロウをこすりつけてみるのも効果的です。
この方法は比較的古くから行われていて、おじいちゃんおばあちゃん世代にとってみたらポピュラーでよく知られた方法です。
これも原理としては固形石鹸やリップクリームと同じ原理で、ロウソクのロウがエレメントに潤滑剤としての効果をもたらして滑りを良くするというものです。
不要になった歯ブラシなどにつけてエレメントの部分にこすりつけるか、そのままエレメントにこすりつけるとよいでしょう。
ドライヤーであたためてみる
エレメントやスライダーの部分をドライヤーであたためてみましょう。
特にこの場合は金属以外のプラスチック系の部品を使用しているファスナーには効果的です。
ドライヤーの熱によってエレメントやスライダーが柔らかくなるので、引っかかっている部分を軟化させて動きやすくできるので効果が期待できます。
この場合は温めすぎるとやけどの原因やファスナーそのものを破損させる原因にもなりかねませんので、少しずつ段階的に温めながら動かしてみるなどして無理をしないようにしましょう。
「KURE5-56」等の潤滑スプレーを使う
ネジや金属製品の潤滑剤、自転車のチェーンなどの潤滑剤としても有名な「KURE5-56」を使用してみましょう。
「KURE5-56」はホームセンターにいけば必ず売っている非常にポピュラーな潤滑剤です。
もちろんこの特定の銘柄以外の潤滑剤でも良いですが、あまり詳しくない方やどれにしていいかわからない場合はこの銘柄ならわかりやすいので使用してみましょう。
ファスナーのエレメント(歯)の部分やスライダーの中の部分に少しだけスプレーするだけで効果が出るはすです。
スプレーの吹き出し口に取り付けるストローのようなアタッチメントが付属している場合はそれを使用するとピンポイントで吹き付けられますので便利です。
この「KURE5-56」は金属の潤滑に特化して作られているので一番即効性が期待できます。
また、この「KURE5-56」は主に金属製品に対応していて、プラスチック製品などには劣化や変色の恐れがあるとして使用しないことが推奨されています。
ちなみに「KURE5-56無香性」「無香性ペンタイプ」はプラスチック製品に対応しています。
生地を噛んでいる場合は生地を軽く引っ張るか、定規などを間に挟んでみる
ファスナーが開かない原因として、本体の生地をファスナーのスライダーが噛んでしまっている場合もよくあります。
この場合は無理をして動かしてしまうと本体の生地を傷める原因となりますので慎重に行いましょう。
まずは噛んでしまった部分の生地を左右両サイドに軽く引っ張りながら、噛んでいる方向とは逆方向にファスナーをゆっくりと動かしてみましょう。
これで改善しない場合は噛んでいる生地とスライダーの間にマイナスドライバーを差し込んでみましょう。
生地を傷める恐れがある場合はプラスチック製の定規などで代用しても良いです。
するとスライダーと生地の間に隙間ができますので、ゆっくりと動かしてみると生地とスライダーが外れます。
購入したお店や修理業者(リフォームショップ等)に持ち込む
ファスナーがエレメントにひっかかって動かなくなってしまうとどうしても強引に動かしたりしてしまいがちです。
しかしあまり過度な力を加えてしまうとエレメントを支えているテープ(布)の部分が傷んでしまったり、エレメント自体を破損させたり、スライダーや持ち手の部分が破損してしまう恐れがあります。
ファスナー本体が破損してしまうとファスナーそのものを取り外して新品に交換しなければならなくなったり、最悪の場合はファスナーが付いている本体(洋服やバッグなど)を痛めてしまう恐れもあります。
適度な力をくわえたり潤滑剤等を使用しても動く気配がないような場合は修理業者にもっていきましょう。
洋服やバッグであれば購入したお店にもっていって見てもらったり、洋服や雑貨のリフォームを扱うお店や業者さんもありますので修理をお願いすると良いでしょう。
ファスナーが開かなくなってしまう原因をつかんで対処しよう
ファスナーが開かなくなってしまう原因はいくつか考えられます。
またその対処方法もいくつか種類があります。
ファスナーが動かなくなってしまったら、まずは冷静にファスナーやまわりの生地の状態などを確認して本体やファスナーを破損させないように注意しながら、状態に応じて様々な方法を複合的に試してみるなどして工夫してみましょう。
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